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授業で習った形との対応

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第1章 序章:どのラグランジアンを選んだか
目次
  1. 運動方程式とエネルギーの保存
  2. 作用反作用と運動量の保存
  3. 熱力学の関係式と交換関係
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第1章 §1.1.6 ★★ Newton の運動方程式・作用反作用・熱力学の関係式・交換関係が、この巻のどの式にあたるか

この節では、解析力学を使わずに習う形と、この巻の形を式で並べる。

運動方程式とエネルギーの保存

力学の授業では、運動方程式 mx¨=−dVdxm\ddot x=-\frac{\mathrm{d} V}{\mathrm{d} x} から出発する。この巻では L=12mx˙2−V(x)L=\frac12m\dot x^2-V(x) を選び、Euler–Lagrange 方程式 (1.1.2) を当てる。∂L∂x˙=mx˙\frac{\partial L}{\partial \dot x}=m\dot x, ∂L∂x=−dVdx\frac{\partial L}{\partial x}=-\frac{\mathrm{d} V}{\mathrm{d} x} なので、両者は同じ式である。

エネルギーの保存は、授業では運動方程式の両辺に x˙\dot x を掛けて

mx¨x˙+dVdxx˙=ddt(12mx˙2+V)=0m\ddot x\dot x+\frac{\mathrm{d} V}{\mathrm{d} x}\dot x=\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} t}\Bigl(\frac12m\dot x^2+V\Bigr)=0

と示す。この巻では、LL が時刻 tt をあらわに含まないこと(時間の並進で変わらないこと)から、その生成子である HH が保存する、と読む(1.1.4節の表の3行目)。x˙\dot x を掛けるという手順が、時間の並進という変換を選ぶことにあたる。

作用反作用と運動量の保存

2つの物体の運動量の和が保存することは、授業では作用反作用の法則から示す。物体1が物体2から受ける力と、物体2が物体1から受ける力が逆向きで同じ大きさなので、2つの運動方程式を足すと力が打ち消し合う。この巻では、2物体の位置エネルギーが差 x1−x2x_1-x_2 だけに依ることを、2物体を同時に同じだけずらす並進で LL が変わらない、と読み、Noether の定理から p1+p2p_1+p_2 の保存を出す。作用反作用の法則は、位置エネルギーが差だけに依ることの結果として出てくる(下の例題)。

熱力学の関係式と交換関係

熱力学の授業では F=U−TSF=U-TS を定義として置き、dF=−S dT−P dV\mathrm{d} F=-S\,\mathrm{d} T-P\,\mathrm{d} V を導く。この巻では、これを U(S,V)U(S,V) を SS について Legendre 変換したものと読む(式 (1.1.5))。−∂F∂T=S-\frac{\partial F}{\partial T}=S は、Legendre 変換を2回当てると元に戻ることの言い換えである。

量子力学の授業では、運動量を演算子 p^=−iℏddq\hat p=-\mathrm{i}\hbar\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} q} に置き換えるところから始める。このとき任意の関数 ψ(q)\psi(q) について

[q^, p^]ψ=q(−iℏdψdq)−(−iℏd(qψ)dq)=iℏψ\left[\hat q,\,\hat p\right]\psi=q\Bigl(-\mathrm{i}\hbar\frac{\mathrm{d} \psi}{\mathrm{d} q}\Bigr)-\Bigl(-\mathrm{i}\hbar\frac{\mathrm{d} (q\psi)}{\mathrm{d} q}\Bigr)=\mathrm{i}\hbar\psi

となり、交換関係 [q^, p^]=iℏ\left[\hat q,\,\hat p\right]=\mathrm{i}\hbar が出る。この巻では、これを Poisson 括弧 {q,p}=1\{q,p\}=1 を [⋅, ⋅]/(iℏ)\left[\cdot,\,\cdot\right]/(\mathrm{i}\hbar) に置き換えたものと読む(第4部第1章)。何をどこまで置き換えてよいのか、置き換えで決まらない部分(演算子の並べ方)は何か、という問いがそこで改めて立つ。

対応をまとめると次のようになる。

授業で習った形この巻での読み方
mx¨=−dVdxm\ddot x=-\frac{\mathrm{d} V}{\mathrm{d} x}L=12mx˙2−VL=\frac12m\dot x^2-V の Euler–Lagrange 方程式
両辺に x˙\dot x を掛けてエネルギー保存時間の並進で LL が変わらない ⇒\Rightarrow 生成子 HH が保存
作用反作用 ⇒\Rightarrow 運動量保存同時並進で LL が変わらない ⇒\Rightarrow p1+p2p_1+p_2 が保存
F=U−TSF=U-TS, dF=−S dT−P dV\mathrm{d} F=-S\,\mathrm{d} T-P\,\mathrm{d} VU(S,V)U(S,V) の SS についての Legendre 変換
p^=−iℏddq\hat p=-\mathrm{i}\hbar\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} q}, [q^, p^]=iℏ\left[\hat q,\,\hat p\right]=\mathrm{i}\hbar{q,p}=1\{q,p\}=1 の Poisson 括弧を交換子に置き換える

例題 1.1.6 2物体の並進対称性と作用反作用 ★★

オリジナル直線上の2物体(質量 m1m_1, m2m_2、位置 x1x_1, x2x_2)が、差だけに依る位置エネルギー U(x1−x2)U(x_1-x_2) で相互作用している。L=12m1x˙12+12m2x˙22−U(x1−x2)L=\frac12m_1\dot x_1^2+\frac12m_2\dot x_2^2-U(x_1-x_2) とする。

  1. (1) 同時並進 δx1=δx2=ϵ\delta x_1=\delta x_2=\epsilon で LL が変わらないことを示し、式 (1.1.7) から保存量を求めよ。
  2. (2) 物体1が受ける力 −∂U∂x1-\frac{\partial U}{\partial x_1} と物体2が受ける力 −∂U∂x2-\frac{\partial U}{\partial x_2} の和が 00 であることを示せ。
  3. (3) m1=1 kgm_1=1\,\mathrm{kg} の物体が v1=2 m s−1v_1=2\,\mathrm{m\,s^{-1}} で、静止している m2=3 kgm_2=3\,\mathrm{kg} の物体に弾性衝突した。全運動量と重心の速さを求め、衝突後の速度 v1′=−1 m s−1v_1'=-1\,\mathrm{m\,s^{-1}}, v2′=1 m s−1v_2'=1\,\mathrm{m\,s^{-1}} が全運動量と運動エネルギーを保つことを確かめよ。
解答

(1) x1−x2x_1-x_2 は (x1+ϵ)−(x2+ϵ)=x1−x2(x_1+\epsilon)-(x_2+\epsilon)=x_1-x_2 で変わらず、速度も変わらないので LL は変わらない。K1=K2=1K_1=K_2=1 なので Q=p1+p2=m1x˙1+m2x˙2Q=p_1+p_2=m_1\dot x_1+m_2\dot x_2、全運動量が保存する。

(2) u=x1−x2u=x_1-x_2 とおくと ∂U∂x1=U′(u)\frac{\partial U}{\partial x_1}=U'(u), ∂U∂x2=−U′(u)\frac{\partial U}{\partial x_2}=-U'(u)。よって2つの力は −U′(u)-U'(u) と +U′(u)+U'(u) で、和は 00 である。作用反作用の法則は、位置エネルギーが差だけに依ること、つまり同時並進で LL が変わらないことの結果として出てくる。

(3) 全運動量は 1×2+3×0=2 kg m s−11\times2+3\times0=2\,\mathrm{kg\,m\,s^{-1}}、重心の速さは 2/(1+3)=0.5 m s−12/(1+3)=0.5\,\mathrm{m\,s^{-1}}。衝突後の全運動量は 1×(−1)+3×1=2 kg m s−11\times(-1)+3\times1=2\,\mathrm{kg\,m\,s^{-1}}、運動エネルギーは衝突前が 12×1×22=2 J\frac12\times1\times2^2=2\,\mathrm J、衝突後が 12×1×12+12×3×12=2 J\frac12\times1\times1^2+\frac12\times3\times1^2=2\,\mathrm J で、どちらも保たれる。

木下の勉強ステータス

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