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授業で習った形との対応

2026年10月15日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第2章 電磁場中の荷電粒子
目次
  1. 出発点の違い
  2. エネルギーの式の対応
  3. 量子力学の Hamiltonian
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部 第2章 §2.2.6 ★★ 授業では Lorentz 力を出発点に置き、ポテンシャルは後から導入する。この章では LL のポテンシャルが出発点で、Lorentz 力・エネルギーの式・誘導の電場が後から出る

出発点の違い

解析力学を使わない電磁気学の授業では、まず電荷に働く力を

F=q(E+v×B)(2.2.23)\bm{F}=q(\bm{E}+\bm{v}\times\bm{B})\tag{2.2.23}

と置き、E\bm{E} と B\bm{B} を測定で定める量とする。ポテンシャルは、∇⋅B=0\nabla\cdot\bm{B}=0 から B=∇×A\bm{B}=\nabla\times\bm{A} と書けること、Faraday の法則 ∇×E=−∂B/∂t\nabla\times\bm{E}=-\partial\bm{B}/\partial t から∇×(E+∂A/∂t)=0\nabla\times(\bm{E}+\partial\bm{A}/\partial t)=0 なので E+∂A/∂t=−∇ϕ\bm{E}+\partial\bm{A}/\partial t=-\nabla\phi と書けることを使って、後から導入する。A\bm{A} は「磁場を計算するための補助の量」という扱いになり、ゲージの自由度は「補助の量の選び方の余り」として現れる。

この章では順序が逆である。LL に入るのは ϕ\phi と A\bm{A} で、E\bm{E} と B\bm{B} は Euler–Lagrange 方程式を計算したときに現れる組み合わせ (2.2.3) として出てきた。2つの書き方の対応は次のとおりである。

授業の形この章の形
出発点F=q(E+v×B)\bm{F}=q(\bm{E}+\bm{v}\times\bm{B})L=12mr˙2−qϕ+qr˙⋅AL=\frac12m\dot{\bm{r}}^2-q\phi+q\dot{\bm{r}}\cdot\bm{A}
運動量mvm\bm{v}p=mr˙+qA\bm{p}=m\dot{\bm{r}}+q\bm{A}(mr˙=p−qAm\dot{\bm{r}}=\bm{p}-q\bm{A})
エネルギーddt12mv2=qE⋅v\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\frac12mv^2=q\bm{E}\cdot\bm{v}dHdt=∂H∂t\dfrac{\mathrm{d} H}{\mathrm{d} t}=\dfrac{\partial H}{\partial t}
ゲージの自由度補助の量の選び方の余りLL に全微分 q dΛ/dtq\,\mathrm{d}\Lambda/\mathrm{d} t を足す自由度
磁場が仕事をしない理由v⋅(v×B)=0\bm{v}\cdot(\bm{v}\times\bm{B})=0HH の値に A\bm{A} が入らない
量子力学H^=(p^−qA)22m+qϕ\hat H=\frac{(\hat{\bm{p}}-q\bm{A})^2}{2m}+q\phi を与える式 (2.2.11) の p\bm{p} を −iℏ∇-\mathrm{i}\hbar\nabla にする

エネルギーの式の対応

授業では、運動エネルギーの変化を ddt12mv2=F⋅v=qE⋅v\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} t}\frac12mv^2=\bm{F}\cdot\bm{v}=q\bm{E}\cdot\bm{v} と書く。これを E=−∇ϕ−∂A/∂t\bm{E}=-\nabla\phi-\partial\bm{A}/\partial t で書き直すと、dϕdt=∂tϕ+v⋅∇ϕ\frac{\mathrm{d} \phi}{\mathrm{d} t}=\partial_t\phi+\bm{v}\cdot\nabla\phi から

ddt(12mv2+qϕ)=q∂ϕ∂t−q v⋅∂A∂t\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} t}\Bigl(\frac12mv^2+q\phi\Bigr)=q\frac{\partial \phi}{\partial t}-q\,\bm{v}\cdot\frac{\partial \bm{A}}{\partial t}

となり、式 (2.2.13) と一致する。授業の形は「電場が仕事をする」、この章の形は「HH が時刻をあらわに含む分だけ変わる」と読む。静電場では右辺が 00 で、H=12mv2+qϕH=\frac12mv^2+q\phi の保存が授業の力学的エネルギー保存にあたる。

量子力学の Hamiltonian

量子力学の授業では、電磁場中の Hamiltonian H^=(p^−qA)2/(2m)+qϕ\hat H=(\hat{\bm{p}}-q\bm{A})^2/(2m)+q\phi を、天下りに与えるか、「運動量を p^−qA\hat{\bm{p}}-q\bm{A} に置き換える」規則として与える。この章の形では、式 (2.2.11) が LL の Legendre 変換として決まっており、p^=−iℏ∇\hat{\bm{p}}=-\mathrm{i}\hbar\nabla は正準運動量 p=mr˙+qA\bm{p}=m\dot{\bm{r}}+q\bm{A} に対応する演算子である。p^\hat{\bm{p}} を mr˙m\dot{\bm{r}} の演算子と取り違えると、ゲージ変換 (2.2.18) で波動関数の位相が変わる理由が見えなくなる(第4部第6章)。

例題 2.2.6 時間とともに強くなる磁場で円軌道の電子を加速する ★★★

オリジナルzz 軸のまわりに軸対称で zz 方向を向く磁場 B=Bz(r,t)ez\bm{B}=B_z(r,t)\bm{e}_z がある(rr は zz 軸からの距離)。半径 rr の円の内側を貫く磁束を Φ(r,t)=∫0r2πr′Bz(r′,t) dr′\Phi(r,t)=\int_0^r2\pi r'B_z(r',t)\,\mathrm{d} r' とする。ベクトルポテンシャルを A=Aθ(r,t)eθ\bm{A}=A_\theta(r,t)\bm{e}_\theta, Aθ=Φ(r,t)/(2πr)A_\theta=\Phi(r,t)/(2\pi r) に選び、ϕ=0\phi=0 とする。電荷 qq の粒子が xyxy 平面内を動く。

  1. (1) ∮A⋅dr=Φ\oint\bm{A}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=\Phi を確かめ、Faraday の法則を使う授業の方法で、半径 RR の円の上の電場の θ\theta 成分 EθE_\theta を求めよ。
  2. (2) 極座標の LL を書き、θ\theta に共役な正準運動量 pθp_\theta が保存することを示せ。
  3. (3) t=0t=0 に Φ=0\Phi=0 で静止していた粒子が半径 RR の円の上にあるとき、その後の θ\theta 方向の速さ vθv_\theta を Φ(R,t)\Phi(R,t) で表せ。(1) の電場で加速したときの結果と一致することを確かめよ。
  4. (4) 粒子が半径 RR の円軌道を保つには、軌道の位置の磁場 Bz(R,t)B_z(R,t) が、円の内側の平均の磁場 Bˉ≔Φ(R,t)/(πR2)\bar B\coloneqq\Phi(R,t)/(\pi R^2) とどんな関係にある必要があるか。
解答

(1) A\bm{A} は円の接線方向を向き、大きさは円の上で一定なので ∮A⋅dr=2πR Aθ=Φ\oint\bm{A}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=2\pi R\,A_\theta=\Phi。Faraday の法則 ∮E⋅dr=−∂Φ/∂t\oint\bm{E}\cdot\mathrm{d}\bm{r}=-\partial\Phi/\partial t から 2πREθ=−∂tΦ2\pi RE_\theta=-\partial_t\Phi、Eθ=−∂tΦ(R,t)/(2πR)E_\theta=-\partial_t\Phi(R,t)/(2\pi R)。これは E=−∂A/∂t\bm{E}=-\partial\bm{A}/\partial t の θ\theta 成分 −∂tAθ-\partial_tA_\theta と一致する。

(2) r˙⋅A=rθ˙Aθ\dot{\bm{r}}\cdot\bm{A}=r\dot\theta A_\theta なので

L=12m(r˙2+r2θ˙2)+qrθ˙Aθ(r,t)=12m(r˙2+r2θ˙2)+q2πΦ(r,t) θ˙.L=\frac12m(\dot r^2+r^2\dot\theta^2)+qr\dot\theta A_\theta(r,t)=\frac12m(\dot r^2+r^2\dot\theta^2)+\frac{q}{2\pi}\Phi(r,t)\,\dot\theta .

LL は θ\theta を含まない(時刻は含んでよい)ので、pθ=∂L/∂θ˙=mr2θ˙+q2πΦ(r,t)p_\theta=\partial L/\partial\dot\theta=mr^2\dot\theta+\frac{q}{2\pi}\Phi(r,t) は保存する。

(3) t=0t=0 で θ˙=0\dot\theta=0, Φ=0\Phi=0 なので pθ=0p_\theta=0。半径 RR では mRvθ=mR2θ˙=−q2πΦ(R,t)mRv_\theta=mR^2\dot\theta=-\frac{q}{2\pi}\Phi(R,t)、

vθ=−q Φ(R,t)2πmR.v_\theta=-\frac{q\,\Phi(R,t)}{2\pi mR}.

授業の方法では、θ\theta 方向の運動方程式 mv˙θ=qEθ=−q ∂tΦ/(2πR)m\dot v_\theta=qE_\theta=-q\,\partial_t\Phi/(2\pi R) を(RR が一定として)積分して同じ結果を得る。Noether の保存量を使うと、時間について積分する手間が要らない。

(4) 円軌道を保つには、磁場から受ける向心力 ∣qvθBz(R,t)∣\lvert qv_\theta B_z(R,t)\rvert が mvθ2/Rmv_\theta^2/R に等しい必要がある。(3) の ∣vθ∣=∣q∣Φ/(2πmR)\lvert v_\theta\rvert =\lvert q\rvert \Phi/(2\pi mR) を入れると

m∣vθ∣=∣q∣ R Bz(R,t)⟺Φ(R,t)2πR=R Bz(R,t)⟺Bz(R,t)=12Bˉ.m\lvert v_\theta\rvert =\lvert q\rvert \,R\,B_z(R,t)\quad\Longleftrightarrow\quad\frac{\Phi(R,t)}{2\pi R}=R\,B_z(R,t)\quad\Longleftrightarrow\quad B_z(R,t)=\frac12\bar B .

軌道の位置の磁場が、内側の平均の磁場のちょうど半分であれば、加速しながら同じ半径の円を回り続ける。これはベータトロンの条件と呼ばれる。(力の向きは、Φ\Phi が増えるとき vθv_\theta の向きが qv×Bq\bm{v}\times\bm{B} を内向きにする向きになっていて、条件は大きさだけで決まる。)

木下の勉強ステータス

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