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授業で習った形との対応

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第11章 等価原理と重力赤方偏移
目次
  1. 慣性力
  2. 光子の「重さ」と Doppler の議論
  3. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部 第11章 §2.11.6 ★★ 慣性力・光子の「質量」の議論・エレベーターの Doppler の議論は、Rindler 計量の g00\sqrt{g_{00}} の比を 1/c21/c^2 の1次で展開したものにあたる

慣性力

学部の力学では、加速度 A\bm{A} で並進する座標系の運動方程式を

mx¨′=F−mAm\ddot{\bm{x}}'=\bm{F}-m\bm{A}

と書き、−mA-m\bm{A} を慣性力(見かけの力)と呼ぶ。慣性力が質量に比例するので、一様な重力 mgm\bm{g} と区別できない、というのが等価原理の授業での説明である。この章ではこれを、座標の取り替え (2.11.8) で Lagrangian が全微分の項だけ変わること(式 (2.11.9))として書いた。授業の形は運動方程式に力を1つ足す操作、この章の形は作用の被積分関数を書き換える操作で、後者は「何が消えて何が残るか」(全微分は消え、潮汐力の2階微分は残る)を式の上で区別できる。

光子の「重さ」と Doppler の議論

重力赤方偏移は、授業や教養書では次の2つの議論で説明されることが多い。

1つ目は、エネルギー hνh\nu の光子に質量 hν/c2h\nu/c^2 を持たせ、高さ hh だけ上る間に位置エネルギー (hν/c2)gh(h\nu/c^2)gh を失う、という議論で、ν′=ν(1−gh/c2)\nu'=\nu(1-gh/c^2) を得る。この章の式 (2.11.21) の g00Eloc=\sqrt{g_{00}}E_{\mathrm{loc}}= 一定を 1/c21/c^2 の1次で展開したもの Eloc(1+Φ/c2)=E_{\mathrm{loc}}(1+\Phi/c^2)= 一定と同じ式である。ただし光子を「質量 hν/c2h\nu/c^2 の Newton の粒子」として扱う議論は、同じ考え方で太陽をかすめる光の曲がりを計算すると 0.875′′0.875'' になり、一般相対論の値 1.75′′1.75'' の半分しか出ない(第2部第16章)。不足するのは、Newton 極限では見えない gijg_{ij} の補正 Ψ\Psi の分で、式 (2.11.6) の後で述べたとおり、光のように速い粒子で初めて現れる。

2つ目は、加速度 aa のロケットの床から天井(高さ hh)へ光を送る議論である。光が天井に届くまでの時間はほぼ h/ch/c で、その間に天井は速さ ah/cah/c を得て光源から遠ざかるので、Doppler 効果で ν′=ν(1−ah/c2)\nu'=\nu(1-ah/c^2) となる。この議論は特殊相対論だけで閉じていて、この章の Rindler 計量の結果の1次の部分を取り出したものである(例題 2.11.7)。

表 2.11.2 授業で習った形とこの章の形
量授業で習った形この章の形
重力の中の運動mx¨=−m∇Φm\ddot{\bm{x}}=-m\nabla\PhiS=−mc∫gμνdxμdxνS=-mc\int\sqrt{g_{\mu\nu}\mathrm{d} x^\mu\mathrm{d} x^\nu}、g00=1+2Φ/c2g_{00}=1+2\Phi/c^2
慣性力−mA-m\bm{A} を力として足す座標の取り替えで LL が全微分だけ変わる
等価原理慣性力と重力は区別できない局所慣性系で gμν=ημνg_{\mu\nu}=\eta_{\mu\nu}、1階微分は 00
運動の時計の遅れdτ=dt1−v2/c2\mathrm{d}\tau=\mathrm{d} t\sqrt{1-v^2/c^2}dτ=dtg00−v2/c2\mathrm{d}\tau=\mathrm{d} t\sqrt{g_{00}-v^2/c^2}
重力赤方偏移ν′=ν(1−gh/c2)\nu'=\nu(1-gh/c^2)νB/νA=g00(A)/g00(B)\nu_{\mathrm B}/\nu_{\mathrm A}=\sqrt{g_{00}(\mathrm A)/g_{00}(\mathrm B)}
位置エネルギーmghmghE=g00ElocE=\sqrt{g_{00}}E_{\mathrm{loc}} の 1/c21/c^2 の1次

例題 2.11.7 Doppler の議論と Rindler 計量の厳密な比 ★★

オリジナル固有加速度 aa のロケットの後端(ξ=0\xi=0)から前端(ξ=h\xi=h)へ光を送る。

  1. (1) Rindler 計量 (2.11.14) と式 (2.11.19) から、前端で受ける振動数の比 νB/νA\nu_{\mathrm B}/\nu_{\mathrm A} を厳密に求めよ。
  2. (2) (1) を ah/c2ah/c^2 で展開し、Doppler の議論の答え 1−ah/c21-ah/c^2 との差の主要項を求めよ。
  3. (3) (1) の比を、前端と後端の固有加速度の比で書き直せ。
解答

(1) g00(ξ)=(1+aξ/c2)2g_{00}(\xi)=(1+a\xi/c^2)^2 なので

νBνA=g00(0)g00(h)=11+ah/c2.\frac{\nu_{\mathrm B}}{\nu_{\mathrm A}}=\sqrt{\frac{g_{00}(0)}{g_{00}(h)}}=\frac{1}{1+ah/c^2}.

平坦な時空の中の話なので、これは近似を含まない。

(2) 1/(1+ϵ)=1−ϵ+ϵ2−⋯1/(1+\epsilon)=1-\epsilon+\epsilon^2-\cdots(ϵ=ah/c2\epsilon=ah/c^2)なので、差の主要項は +(ah/c2)2+(ah/c^2)^2 である。Doppler の議論は「天井が得る速さは ah/cah/c」「到着まで h/ch/c」と1次の量だけを使っているので、2次の項は再現できない。地表付近の h=10 mh=10\,\mathrm m なら ϵ≈10−15\epsilon\approx10^{-15} で、2次の差は 10−3010^{-30} の大きさにすぎない。

(3) 式 (2.11.15) から前端の固有加速度は a(h)=a/(1+ah/c2)a(h)=a/(1+ah/c^2) なので、νB/νA=a(h)/a(0)\nu_{\mathrm B}/\nu_{\mathrm A}=a(h)/a(0)。受ける振動数の比は、両端の固有加速度の比に等しい。加速度が小さい前端ほど時計が速く進む。

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