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微分形式:1形式・外積・外微分・Stokes の定理

2026年10月17日16分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第10部 第2章 準備:微分形式・シンプレクティック形式・ハミルトンベクトル場
目次
  1. 接ベクトルと1形式
  2. 外積と2形式
  3. 外微分
  4. 閉形式・完全形式と Stokes の定理
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

量子力学の様々な構成方法 第10部 第2章 §10.2.1 ★★ θ\theta と ω\omega を書くための言葉。外微分と Stokes の定理で「面積=境界の線積分」が座標によらない式になる

第10部第1章では、Poisson 括弧を交換子に写す規則をすべての多項式に課すと矛盾することを示し、残る道の1つとして前量子化の演算子

Qpre(f)=−iℏXf+θ(Xf)+f\mathcal Q_{\mathrm{pre}}(f)=-\mathrm{i}\hbar X_f+\theta(X_f)+f

を予告した(第10部第1章)。この式には、相空間の上のベクトル場 XfX_f と、ベクトルを入れると数を返す θ\theta という2種類の幾何の対象が入っている。第10部の部の型(出発点の要請 → 基本の対象 → 基準との同値性 → 共通例題 → 得意な問題 → 限界)のうち、この章は「基本の対象」の前半を受け持ち、前量子化(第3章)と偏極(第4章)を組み立てるのに要る道具を、必要な分だけ最短でそろえる。

この章の出発点は、解析力学の巻で使った相空間の座標 (q,p)(q,p) と Poisson 括弧

{f,g}=∑i=1fd(∂f∂qi∂g∂pi−∂f∂pi∂g∂qi),{qi,pj}=δij(10.2.1)\{f,g\}=\sum_{i=1}^{f_{\mathrm d}}\Bigl(\frac{\partial f}{\partial q_i}\frac{\partial g}{\partial p_i}-\frac{\partial f}{\partial p_i}\frac{\partial g}{\partial q_i}\Bigr),\qquad\{q_i,p_j\}=\delta_{ij}\tag{10.2.1}

である(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部第11章)。自由度は記法の正本では ff と書くが、この章では関数に ff を使うので自由度を fdf_{\mathrm d} と書き、相空間の次元は 2fd2f_{\mathrm d} になる。Poisson 括弧の式 (10.2.1) は座標を1組選ばないと書けない。この章の目標は、括弧と同じ情報を座標によらない1つの対象、シンプレクティック形式 ω=∑idqi∧dpi\omega=\sum_i\mathrm{d} q_i\wedge\mathrm{d} p_i に詰め直し、Hamilton 方程式を「ω\omega と関数 HH からベクトル場 XHX_H を作る規則」ιXHω=dH\iota_{X_H}\omega=\mathrm{d} H として書き直すことである。座標によらない形にすると、球面のように1組の座標で覆えない相空間(スピン)も同じ規則で扱え、前量子化の整数条件や偏極の選び方が「ω\omega の性質」として述べられるようになる。

章は次の順に進む。1節で微分形式(1形式・外積・外微分・Stokes の定理)を、2節でシンプレクティック形式と Darboux の定理を、3節でハミルトンベクトル場と Poisson 括弧の関係を、4節で流れが ω\omega を保つこと(Lie 微分と Liouville の定理)を、5節で偏極の準備になる Lagrange 部分多様体を扱う。6節が橋の節で、教科書の座標の書き方・量子の交換子・状態ベクトルの Schrödinger 方程式と、この章の形を式で並べる。記号の流儀はこの巻の補足の表に従い、ω=dq∧dp\omega=\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p、ιXfω=df\iota_{X_f}\omega=\mathrm{d} f、θ=−p dq\theta=-p\,\mathrm{d} q とする。多様体・接ベクトル・余接ベクトルの定義は解析力学の巻(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第13章)にあるので、ここでは R2fd\mathbb{R}^{2f_{\mathrm d}} の開集合の座標で計算し、座標を取り替えても式の形が変わらないことだけを確かめる。

接ベクトルと1形式

相空間の座標を x=(x1,…,xn)x=(x^1,\dots,x^n) と書く(n=2fdn=2f_{\mathrm d}。1自由度なら x=(q,p)x=(q,p))。点 xx を通る曲線 x(s)x(s) の速度 va=dxadsv^a=\frac{\mathrm{d} x^a}{\mathrm{d} s} が接ベクトルで、これを関数に当てると方向微分 v(F)=∑ava ∂F/∂xav(F)=\sum_av^a\,\partial F/\partial x^a を返すので、接ベクトルを微分作用素 v=∑ava∂av=\sum_av^a\partial_a(∂a=∂/∂xa\partial_a=\partial/\partial x^a)と同一視する。相空間の各点に接ベクトルを1つずつ割り当てたものがベクトル場で、Hamilton 方程式 q˙=∂H/∂p\dot q=\partial H/\partial p, p˙=−∂H/∂q\dot p=-\partial H/\partial q の右辺はベクトル場 ∂H∂p∂q−∂H∂q∂p\frac{\partial H}{\partial p}\partial_q-\frac{\partial H}{\partial q}\partial_p である。

接ベクトルを1つ入れると実数を返す線形写像を 1形式(余接ベクトル)と呼ぶ。座標の微分 dxa\mathrm{d} x^a を「接ベクトルの第 aa 成分を読む」写像 dxa(v)=va\mathrm{d} x^a(v)=v^a と定めると、1形式は α=∑aαa(x) dxa\alpha=\sum_a\alpha_a(x)\,\mathrm{d} x^a と書け、α(v)=∑aαava\alpha(v)=\sum_a\alpha_av^a となる。関数 FF の微分 dF=∑a∂aF dxa\mathrm{d} F=\sum_a\partial_aF\,\mathrm{d} x^a は1形式で、dF(v)=v(F)\mathrm{d} F(v)=v(F)(FF の vv 方向の変化率)である。座標を x→x′x\to x' に取り替えると、vav^a は ∂x′a/∂xb\partial x'^a/\partial x^b で、αa\alpha_a は ∂xb/∂x′a\partial x^b/\partial x'^a で変わり、縮約 α(v)\alpha(v) は座標によらない(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第13章)。

前量子化に出てくる θ=−p dq\theta=-p\,\mathrm{d} q は1形式で、接ベクトル v=vq∂q+vp∂pv=v^q\partial_q+v^p\partial_p に θ(v)=−p vq\theta(v)=-p\,v^q を返す。

外積と2形式

接ベクトルを2つ入れると実数を返し、両方について線形で、入れる順を替えると符号が変わる写像を 2形式と呼ぶ。1形式 α,β\alpha,\beta から2形式を作る操作が外積

(α∧β)(u,v)=α(u)β(v)−α(v)β(u)(10.2.2)(\alpha\wedge\beta)(u,v)=\alpha(u)\beta(v)-\alpha(v)\beta(u)\tag{10.2.2}

で、定義から α∧β=−β∧α\alpha\wedge\beta=-\beta\wedge\alpha、特に α∧α=0\alpha\wedge\alpha=0 である。1自由度の相空間では

(dq∧dp)(u,v)=uqvp−upvq(\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p)(u,v)=u^qv^p-u^pv^q

で、これは uu と vv が張る平行四辺形の向きつき面積である。2形式は一般に σ=∑a<bσab dxa∧dxb\sigma=\sum_{a<b}\sigma_{ab}\,\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b(σab=−σba\sigma_{ab}=-\sigma_{ba})と書け、σ(u,v)=∑a,b12σab(uavb−ubva)=uTΣv\sigma(u,v)=\sum_{a,b}\frac12\sigma_{ab}(u^av^b-u^bv^a)=u^{\mathsf T}\Sigma v(Σ\Sigma は成分 σab\sigma_{ab} を並べた反対称行列)となる。同様に kk 個の接ベクトルについて反対称な多重線形写像を kk 形式と呼び、外積は kk 形式と ll 形式から k+lk+l 形式を作る。関数は0形式とみなす。

外微分

関数(0形式)FF から1形式 dF\mathrm{d} F を作った操作を、kk 形式から k+1k+1 形式を作る操作に広げたものが外微分である。1形式 α=∑bαb dxb\alpha=\sum_b\alpha_b\,\mathrm{d} x^b に対しては

dα=∑a,b∂aαb dxa∧dxb=∑a<b(∂aαb−∂bαa) dxa∧dxb(10.2.3)\mathrm{d}\alpha=\sum_{a,b}\partial_a\alpha_b\,\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b=\sum_{a<b}\bigl(\partial_a\alpha_b-\partial_b\alpha_a\bigr)\,\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b\tag{10.2.3}

と定める。3次元のベクトル解析では、成分 ∂aαb−∂bαa\partial_a\alpha_b-\partial_b\alpha_a は回転 ∇×α\nabla\times\bm{\alpha} の成分である。2形式 σ\sigma の外微分も同じ規則で dσ=∑a<b∑c∂cσab dxc∧dxa∧dxb\mathrm{d}\sigma=\sum_{a<b}\sum_c\partial_c\sigma_{ab}\,\mathrm{d} x^c\wedge\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b と定め、3次元では発散 ∇⋅\nabla\cdot にあたる。外微分は次の性質を持つ。

命題 10.2.1(外微分の性質 ★★)

(i) d(dα)=0\mathrm{d}(\mathrm{d}\alpha)=0(d2=0\mathrm{d}^2=0)。(ii) kk 形式 α\alpha と任意の形式 β\beta について d(α∧β)=dα∧β+(−1)kα∧dβ\mathrm{d}(\alpha\wedge\beta)=\mathrm{d}\alpha\wedge\beta+(-1)^k\alpha\wedge\mathrm{d}\beta。(iii) 座標を取り替えても同じ規則で計算した結果は同じ形式を表す。

証明

(i) を0形式で示す。d(dF)=∑a,b∂a∂bF dxa∧dxb\mathrm{d}(\mathrm{d} F)=\sum_{a,b}\partial_a\partial_bF\,\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b で、∂a∂bF\partial_a\partial_bF は a,ba,b について対称、dxa∧dxb\mathrm{d} x^a\wedge\mathrm{d} x^b は反対称なので、和は0になる。1形式でも、d(dα)\mathrm{d}(\mathrm{d}\alpha) の係数は ∂c∂aαb\partial_c\partial_a\alpha_b を a,b,ca,b,c について反対称化したもので、2階偏微分の対称性から0になる。(ii) は1回の偏微分の Leibniz 則 ∂a(FG)=∂aF G+F ∂aG\partial_a(FG)=\partial_aF\,G+F\,\partial_aG を成分で書いたもので、(−1)k(-1)^k は dxa\mathrm{d} x^a を α\alpha の kk 個の dx\mathrm{d} x の向こう側へ並べ替えるときの符号である。(iii) は、dF\mathrm{d} F が座標によらずに「FF の変化率」として定まることと、(i)(ii) から従う。α=∑bαb dxb\alpha=\sum_b\alpha_b\,\mathrm{d} x^b に (ii) と (i) を当てるとdα=∑bdαb∧dxb+∑bαb d(dxb)=∑bdαb∧dxb\mathrm{d}\alpha=\sum_b\mathrm{d}\alpha_b\wedge\mathrm{d} x^b+\sum_b\alpha_b\,\mathrm{d}(\mathrm{d} x^b)=\sum_b\mathrm{d}\alpha_b\wedge\mathrm{d} x^b となり、右辺は関数の微分と外積だけで書かれているので、どの座標で計算しても同じ形式になる。

前量子化で使う計算を1つしておく。θ=−p dq\theta=-p\,\mathrm{d} q の外微分は

dθ=−dp∧dq=dq∧dp(10.2.4)\mathrm{d}\theta=-\mathrm{d} p\wedge\mathrm{d} q=\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p\tag{10.2.4}

である。q dpq\,\mathrm{d} p や 12(q dp−p dq)\frac12(q\,\mathrm{d} p-p\,\mathrm{d} q) の外微分も同じ dq∧dp\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p になる。外微分が同じ1形式どうしの差は d(qp)\mathrm{d}(qp) や d(qp/2)\mathrm{d}(qp/2) で、これは次の小節で述べる「完全形式」になっている。

閉形式・完全形式と Stokes の定理

dα=0\mathrm{d}\alpha=0 を満たす形式を閉形式、ある形式 β\beta で α=dβ\alpha=\mathrm{d}\beta と書ける形式を完全形式と呼ぶ。d2=0\mathrm{d}^2=0 から完全形式は必ず閉じている。逆は局所的にだけ成り立ち、これを Poincaré の補題と呼ぶ(星形の開集合、例えば球の内部では、閉形式は完全形式である)。大域的に逆が成り立たない例が次の箱の角の形式で、第10部第3章の Aharonov–Bohm 効果と整数条件はこの差から出てくる。

角の1形式:閉じているが完全でない

原点を除いた平面で α=x dy−y dxx2+y2\alpha=\dfrac{x\,\mathrm{d} y-y\,\mathrm{d} x}{x^2+y^2} を考える。成分 αx=−y/(x2+y2)\alpha_x=-y/(x^2+y^2), αy=x/(x2+y2)\alpha_y=x/(x^2+y^2) から∂xαy=y2−x2(x2+y2)2\partial_x\alpha_y=\dfrac{y^2-x^2}{(x^2+y^2)^2}、∂yαx=y2−x2(x2+y2)2\partial_y\alpha_x=\dfrac{y^2-x^2}{(x^2+y^2)^2} なので ∂xαy−∂yαx=0\partial_x\alpha_y-\partial_y\alpha_x=0 となり、α\alpha は閉じている。極座標では α=dφ\alpha=\mathrm{d}\varphi と書けるが、角 φ\varphi は原点のまわりを1周すると 2π2\pi 増えて元に戻らないので、平面全体(原点を除く)で1価な関数ではない。実際、単位円を反時計回りに1周した積分は ∮α=2π≠0\oint\alpha=2\pi\neq0 で、α\alpha が1価な関数 FF の微分なら ∮dF=0\oint\mathrm{d} F=0 になるはずなので、α\alpha は完全でない。

形式は曲線や曲面の上で積分できる。1形式は曲線の上で、∫γα=∫α(γ˙(s)) ds\int_\gamma\alpha=\int\alpha(\dot\gamma(s))\,\mathrm{d} s と積分する(接ベクトルを入れて数にし、パラメータで積分する)。2形式は向きを付けた曲面の上で積分する。両者は次の定理で結ばれる。

定理 10.2.2(Stokes の定理 ★★)

向きを付けた k+1k+1 次元の領域 DD と、その境界 ∂D\partial D(DD の向きから決まる向きを付ける)について、kk 形式 α\alpha が DD を含む所で滑らかなら

∫Ddα=∮∂Dα.(10.2.5)\int_D\mathrm{d}\alpha=\oint_{\partial D}\alpha .\tag{10.2.5}

平面の1形式では、これは Green の定理 ∫D(∂xαy−∂yαx) dx dy=∮∂D(αxdx+αydy)\int_D(\partial_x\alpha_y-\partial_y\alpha_x)\,\mathrm{d} x\,\mathrm{d} y=\oint_{\partial D}(\alpha_x\mathrm{d} x+\alpha_y\mathrm{d} y) そのものである。(q,p)(q,p) 平面で dq∧dp\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p が正になる向きを取ると、∂D\partial D は (q,p)(q,p) 平面で反時計回りに回る。θ=−p dq\theta=-p\,\mathrm{d} q に当てると、dθ=dq∧dp\mathrm{d}\theta=\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p から

(D の面積)=∫Ddq∧dp=∮∂Dθ=−∮∂D(反時計回り)p dq(10.2.6)\text{(}{D}\text{ の面積)}=\int_D\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p=\oint_{\partial D}\theta=-\oint_{\partial D\text{(反時計回り)}}p\,\mathrm{d} q\tag{10.2.6}

となる。Hamilton 系の周期軌道は (q,p)(q,p) 平面を時計回りに回る(p>0p>0 の上半分で q˙=p/m>0\dot q=p/m>0)ので、運動の向きに積分した ∮p dq\oint p\,\mathrm{d} q は囲む面積に等しい。これが作用変数 J=12π∮p dqJ=\frac1{2\pi}\oint p\,\mathrm{d} q が面積の 1/(2π)1/(2\pi) になる理由である(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部第14章)。

例題 10.2.1 振動子の軌道が囲む面積を Stokes の定理で求める ★★

オリジナル1自由度の調和振動子 H=p22m+12mω02q2H=\frac{p^2}{2m}+\frac12m\omega_0^2q^2 を考える(角振動数を ω0\omega_0 と書き、シンプレクティック形式 ω\omega と区別する)。

  1. (1) θ1=−p dq\theta_1=-p\,\mathrm{d} q、θ2=q dp\theta_2=q\,\mathrm{d} p、θ3=12(q dp−p dq)\theta_3=\frac12(q\,\mathrm{d} p-p\,\mathrm{d} q) の外微分を求め、θ2−θ1\theta_2-\theta_1 と θ3−θ1\theta_3-\theta_1 が関数の微分であることを示せ。
  2. (2) エネルギー EE の軌道を解 q(t)=2E/(mω02)sin⁡ω0tq(t)=\sqrt{2E/(m\omega_0^2)}\sin\omega_0 t, p(t)=2mEcos⁡ω0tp(t)=\sqrt{2mE}\cos\omega_0 t で表し、運動の向きに1周した ∮p dq\oint p\,\mathrm{d} q を計算せよ。
  3. (3) (2) の値を、軌道が囲む楕円の面積と比べて Stokes の定理 (10.2.6) を確かめよ。E=ℏω0/2E=\hbar\omega_0/2(共通例題①の基底状態のエネルギー)のとき面積はいくらか。
解答

(1) 式 (10.2.3) で、θ1\theta_1 は成分 (θq,θp)=(−p,0)(\theta_q,\theta_p)=(-p,0) なので dθ1=(∂qθp−∂pθq) dq∧dp=dq∧dp\mathrm{d}\theta_1=(\partial_q\theta_p-\partial_p\theta_q)\,\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p=\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p。θ2\theta_2 は (0,q)(0,q) で dθ2=(1−0) dq∧dp\mathrm{d}\theta_2=(1-0)\,\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p、θ3\theta_3 は (−p/2,q/2)(-p/2,q/2) で dθ3=(12+12) dq∧dp\mathrm{d}\theta_3=(\frac12+\frac12)\,\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p。3つとも同じ dq∧dp\mathrm{d} q\wedge\mathrm{d} p である。差は θ2−θ1=q dp+p dq=d(qp)\theta_2-\theta_1=q\,\mathrm{d} p+p\,\mathrm{d} q=\mathrm{d}(qp)、θ3−θ1=12(q dp+p dq)=d(qp/2)\theta_3-\theta_1=\frac12(q\,\mathrm{d} p+p\,\mathrm{d} q)=\mathrm{d}(qp/2) で、どちらも完全形式である。

(2) dq=2E/(mω02) ω0cos⁡ω0t dt\mathrm{d} q=\sqrt{2E/(m\omega_0^2)}\,\omega_0\cos\omega_0 t\,\mathrm{d} t なので

∮p dq=∫02π/ω02mEcos⁡ω0t⋅2Emω02 ω0cos⁡ω0t dt=2E∫02π/ω0cos⁡2ω0t dt=2πEω0.\oint p\,\mathrm{d} q=\int_0^{2\pi/\omega_0}\sqrt{2mE}\cos\omega_0 t\cdot\sqrt{\frac{2E}{m\omega_0^2}}\,\omega_0\cos\omega_0 t\,\mathrm{d} t=2E\int_0^{2\pi/\omega_0}\cos^2\omega_0 t\,\mathrm{d} t=\frac{2\pi E}{\omega_0}.

(3) 軌道は半軸 a=2E/(mω02)a=\sqrt{2E/(m\omega_0^2)}(qq 方向)と b=2mEb=\sqrt{2mE}(pp 方向)の楕円で、面積は πab=π⋅2E/ω0\pi ab=\pi\cdot2E/\omega_0 となり (2) と一致する。tt が増えると (q,p)=(0,b)→(a,0)→(0,−b)(q,p)=(0,b)\to(a,0)\to(0,-b) と動くので軌道は時計回りで、式 (10.2.6) の反時計回りの境界とは向きが逆である。向きを逆にすると線積分の符号が変わるので、−∮反時計回りp dq=∮運動の向きp dq=2πE/ω0-\oint_{\text{反時計回り}}p\,\mathrm{d} q=\oint_{\text{運動の向き}}p\,\mathrm{d} q=2\pi E/\omega_0 となり、Stokes の定理の左辺の面積と一致する。E=ℏω0/2E=\hbar\omega_0/2 では面積は πℏ=h/2\pi\hbar=h/2 である。Bohr–Sommerfeld の条件 ∮p dq=(n+12)h\oint p\,\mathrm{d} q=(n+\frac12)h の n=0n=0 にあたり、第10部第5章でこの 12\frac12 を半形式補正として扱う。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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