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授業で習った形との対応

2026年10月15日6分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第5部 第3章 磁性 II:Heisenberg 模型・Weiss 平均場・スピン波
目次
  1. 分子場
  2. 全角運動量と Landé の 因子
  3. 交換の係数の流儀
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

ハミルトニアンの選び方で固体を考える 第5部 第3章 §5.3.6 ★★ 授業の分子場 Bm=λM\bm{B}_{\mathrm m}=\lambda\bm{M}・全角運動量 JJ と Landé の gJg_J・−2J Si⋅Sj-2J\,\bm{S}_i\cdot\bm{S}_j の流儀を、この章の式と並べる。4f の希土類では交換がスピンの部分にだけかかるので、de Gennes 因子 (gJ−1)2J(J+1)(g_J-1)^2J(J+1) が転移温度を決める

分子場 λM\lambda M

学部の授業では、Weiss の理論を「各原子は外の磁場に加えて磁化に比例する分子場 Bm=λBMB_{\mathrm m}=\lambda_BM を感じる」と書くことが多い。相互作用のない原子の集まりの磁化をM=Cμ0TBM=\frac{C}{\mu_0T}B とし、BB を B+λBMB+\lambda_BM に置き換えて MM について解くと、χm=C/(T−θ)\chi_{\mathrm m}=C/(T-\theta)、θ=CλB/μ0\theta=C\lambda_B/\mu_0 が出る。この章の式 (5.3.4) の分子場は gμBBm=z∣J∣σg\mu_{\mathrm B}B_{\mathrm m}=z\lvert J\rvert \sigma、M=ngμBσM=ng\mu_{\mathrm B}\sigma なので

λB=z∣J∣ng2μB2,θ=CλBμ0=z∣J∣S(S+1)3kB=Tc(5.3.24)\lambda_B=\frac{z\lvert J\rvert }{ng^2\mu_{\mathrm B}^2},\qquad\theta=\frac{C\lambda_B}{\mu_0}=\frac{z\lvert J\rvert S(S+1)}{3 k_{\mathrm B}}=T_{\mathrm c}\tag{5.3.24}

である。授業の λB\lambda_B は現象論の定数だが、Heisenberg 模型では z∣J∣z\lvert J\rvert という微視的な量になる。

全角運動量と Landé の gg 因子

授業では、磁性イオンの磁気モーメントを全角運動量 J=L+S\bm{J}=\bm{L}+\bm{S} と Landé の因子gJ=1+J(J+1)+S(S+1)−L(L+1)2J(J+1)g_J=1+\frac{J(J+1)+S(S+1)-L(L+1)}{2J(J+1)} で μ=−gJμBJ\bm{\mu}=-g_J\mu_{\mathrm B}\bm{J} と書き、Brillouin 関数を BJB_J、有効磁子数を peff=gJJ(J+1)p_{\mathrm{eff}}=g_J\sqrt{J(J+1)} と書く。3d の遷移金属のイオンでは軌道が結晶場で消えるので L=0L=0、J=SJ=S、gJ=2g_J=2 とおけ、この章の式そのものになる。4f の希土類では軌道が残るので、Zeeman の項は gJμBJ⋅Bg_J\mu_{\mathrm B}\bm{J}\cdot\bm{B} になる。一方、交換相互作用は電子のスピンどうしの結合なので S\bm{S} にだけかかる。1つの JJ の多重項の中では、Wigner–Eckart の定理から S\bm{S} は J\bm{J} に比例し、S=(gJ−1)J\bm{S}=(g_J-1)\bm{J} と置き換えられる(J\bm{J} への射影)。したがって交換は Jex(gJ−1)2Ji⋅JjJ_{\mathrm{ex}}(g_J-1)^2\bm{J}_i\cdot\bm{J}_j となり、平均場の転移温度は

kBTc=z∣Jex∣3(gJ−1)2J(J+1)(5.3.25)k_{\mathrm B} T_{\mathrm c}=\frac{z\lvert J_{\mathrm{ex}}\rvert }{3}(g_J-1)^2J(J+1)\tag{5.3.25}

に比例する。(gJ−1)2J(J+1)(g_J-1)^2J(J+1) を de Gennes 因子と呼ぶ。

交換の係数の流儀

授業や教科書によっては、Heisenberg 模型を H=−2J′∑⟨ij⟩Si⋅SjH=-2J'\sum_{\langle ij \rangle }\bm{S}_i\cdot\bm{S}_j と書き、J′>0J'>0 を強磁性とする。この章の JJ とは J=−2J′J=-2J' の関係にある。その流儀では1次元の強磁性のマグノンは ℏω=4J′S(1−cos⁡ka)\hbar\omega=4J'S(1-\cos ka) で、式 (5.3.20) の z=2z=2、∣J∣=2J′\lvert J\rvert =2J' の場合と一致する。組を2回数える流儀(∑i≠j\sum_{i\ne j})もあるので、JJ の数値を他の文献から借りるときは、係数の 2 と組の数え方の両方を確かめる必要がある。

反強磁性の授業の扱いは、この章の5.3.3節とほぼ同じ形で、2つの副格子の分子場 BA=−λMBB_A=-\lambda M_B から TN=θT_{\mathrm N}=\theta と χ⊥=1/λ\chi_\perp=1/\lambda(SI の係数を除く)を出す。この章の式 (5.3.17) は、その λ\lambda を 2zJ/(ng2μB2)2zJ/(ng^2\mu_{\mathrm B}^2) と微視的に書いたものである。

例題 5.3.7 分子場の大きさと de Gennes 因子 ★★

オリジナル

  1. (1) S=1/2S=1/2・g=2g=2 の強磁性体で Tc=600 KT_{\mathrm c}=600\,\mathrm K のとき、T=0T=0 の分子場 BmB_{\mathrm m} を tesla で求めよ。
  2. (2) Gd3+^{3+}(4f7^7、S=7/2S=7/2、L=0L=0)と Tb3+^{3+}(4f8^8、S=3S=3、L=3L=3、J=6J=6)の gJg_J と de Gennes 因子を求めよ。
  3. (3) 同じ結晶構造で JexJ_{\mathrm{ex}} が同じなら、平均場の TcT_{\mathrm c} の比 Tc(Tb)/Tc(Gd)T_{\mathrm c}(\mathrm{Tb})/T_{\mathrm c}(\mathrm{Gd}) はいくらか。
解答

(1) T=0T=0 で σ=S\sigma=S なので gμBBm=z∣J∣S=3kBTc/(S+1)g\mu_{\mathrm B}B_{\mathrm m}=z\lvert J\rvert S=3 k_{\mathrm B} T_{\mathrm c}/(S+1)(式 (5.3.8))。Bm=3kBTc/(gμB(S+1))=3×51.7 meV/(2×0.0579 meV T−1×1.5)=893 TB_{\mathrm m}=3 k_{\mathrm B} T_{\mathrm c}/(g\mu_{\mathrm B}(S+1))=3\times51.7\,\mathrm{meV}/(2\times0.0579\,\mathrm{meV\,T^{-1}}\times1.5)=893\,\mathrm T。解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第3部第7章の例題の Ising の値と同じで、磁気双極子どうしの場(0.1 T の程度)より4桁大きい。分子場の正体は磁場でなく交換相互作用である。

(2) Gd3+^{3+} は L=0L=0 なので J=S=7/2J=S=7/2、gJ=2g_J=2、de Gennes 因子 =1×72×92=15.75=1\times\frac72\times\frac92=15.75。Tb3+^{3+} は gJ=1+42+12−1284=32g_J=1+\frac{42+12-12}{84}=\frac32、de Gennes 因子 =14×42=10.5=\frac14\times42=10.5。

(3) 式 (5.3.25) から比は 10.5/15.75=2/310.5/15.75=2/3。全角運動量は Tb3+^{3+} の方が大きいが、交換が結合するのはスピンの部分だけで、その射影 (gJ−1)J(g_J-1)J が小さいので転移温度は下がる。

木下の勉強ステータス

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