統計学の復習 第13章 §13.6
- 13.1-1 検定は H0 が正しい世界での統計量の分布を計算する手続きで、その世界では p=p0 なので、p^ の分散は p0(1−p0)/n と正確に分かっている。区間推定は p について何も仮定しないので、未知の p には手元の推定値 p^ を入れるしかない。
- 13.1-2 p^=0.54、H0 の下での標準誤差は 0.5×0.5/1000=0.015811 で、Z=0.04/0.015811=2.530。両側の p 値は 2{1−Φ(2.530)}=0.0114。5% では ∣Z∣≥1.960 に入るので棄却し、賛成の比率は 1/2 と異なるといえる。1% では ∣Z∣≥z0.005=2.576 に入らないので棄却しない。
- 13.1-3 z=zα/2 とする。棄却されない条件 ∣p^−p0∣<zp0(1−p0)/n は、両辺が負でないので2乗して
(p^−p0)2<nz2p0(1−p0)⟺(1+nz2)p02−(2p^+nz2)p0+p^2<0
と同値である。左辺は p02 の係数が正の2次式なので、満たす p0 は2根の間で、判別式は (2p^+z2/n)2−4(1+z2/n)p^2=4(z2/n)p^(1−p^)+(z2/n)2 だから、根は
p0=1+nz2p^+2nz2±znp^(1−p^)+4n2z2
である。これは第11章の Wilson の区間の両端の式と同じである。4. 13.1-4 H0 の下で E[X]=20、V[X]=100×0.2×0.8=4。Z=(X−20)/4≥1.645 は X≥26.58 と同値で、X は整数なので棄却域は X≥27。H0 の下での正確な確率は P(X≥27)=0.0558 で、0.05 をわずかに上回る(X≥26 なら 0.0875)。正規近似の棄却域では実際の第1種の過誤の確率が名目と一致せず、連続補正 Z=(X−0.5−20)/4≥1.645 をすると棄却域は X≥28 になって確率は 0.05 を下回る(P(X≥28)=0.0342)。
§13.2 母比率の差の検定
- 13.2-1 どちらの手続きでも差の分散は (13.2) の和 p1(1−p1)/n1+p2(1−p2)/n2 で、違いは各項の p1,p2 に何を入れるかだけである。検定では H0:p1=p2 の世界で分布を計算するので未知の値は共通の p の1つで、それを n1+n2 個全部から推定したプールした比率を入れる。区間推定では等しいと仮定しないので、2つの未知の値にそれぞれの群の推定値を入れる。
- 13.2-2 p^1=96/300=0.32、p^2=60/250=0.24、差 0.08。p^=156/550=0.28364、標準誤差 0.28364×0.71636×(1/300+1/250)=0.20319×0.0073333=0.038601。Z=0.08/0.038601=2.072 で ∣Z∣≥1.960 に入るので棄却し、購入率に男女差があるといえる(p 値 0.0382)。
- 13.2-3 非プールの標準誤差 0.32×0.68/300+0.24×0.76/250=0.00072533+0.00072960=0.038144。区間は 0.08±1.960×0.038144=0.08±0.07476=[0.0052, 0.1548]。0 を含まないので、差 0 は区間の外にあり、13.2-2 の「差がある」という結論と合っている。
- 13.2-4 H0 の下で X1+X2∼Bin(n1+n2,p)(独立な二項分布の和で、成功確率が等しいから。第5章)なので、E[p^]=(n1+n2)p/(n1+n2)=p で不偏、V[p^]=(n1+n2)p(1−p)/(n1+n2)2=p(1−p)/(n1+n2)。n1+n2>n1、n1+n2>n2 なので、V[p^1]=p(1−p)/n1 と V[p^2]=p(1−p)/n2 のどちらよりも小さい。
- 13.3-1 (a) X2 はずれのベクトルの長さの2乗で、H0 からどの向きに外れても大きくなり、外れは X2 が大きいことにしか現れないから。(b) カテゴリ8個から、度数の和の拘束1本と、推定した平均・分散の2個を引いて 8−1−2=5。
- 13.3-2 期待度数は 160×(9,3,3,1)/16=(90,30,30,10)。X2=25/90+4/30+9/30+0/10=0.2778+0.1333+0.3000+0=0.711。自由度 4−1=3、χ32(0.05)=7.815 なので棄却しない。予想の比に合わないとはいえない(p 値 0.871)。
- 13.3-3 期待度数は 60×(0.5,0.3,0.15,0.05)=(30,18,9,3) で、最後の 3 が 5 未満なので、第3・第4のカテゴリをまとめて期待度数 12、観測度数 13+4=17 とする。X2=(26−30)2/30+(17−18)2/18+(17−12)2/12=0.5333+0.0556+2.0833=2.672。カテゴリは3個になったので自由度は 3−1=2、χ22(0.05)=5.991 で棄却しない(p 値 0.263)。
- 13.3-4 O1=X、O2=n−X、E1=np0、E2=n(1−p0) から O2−E2=−(X−np0)。よって
X2=(X−np0)2(np01+n(1−p0)1)=np0(1−p0)(X−np0)2=Z2.
分散で標準化すると、カテゴリ1は (X−np0)2/{np0(1−p0)}=Z2、カテゴリ2は O2 の分散も n(1−p0)p0 で同じなので (X−np0)2/{np0(1−p0)}=Z2 で、和は 2Z2。2つのずれは符号が逆なだけの同じ量なので、分散で割った2乗を足すと同じ情報を2回数えることになる。
- 13.4-1 (a) セル12個、推定した独立な母数は行の 3−1=2 個と列の 4−1=3 個で、12−1−2−3=6。(b) 行の和と列の和を固定すると、左上の 2×3 個のセルを決めれば残りが決まるので 2×3=6。どちらも (3−1)(4−1)=6。
- 13.4-2 表は a=30(新・合格)、b=20、c=18(従来・合格)、d=32 で、R1=R2=50、C1=48、C2=52、n=100。ad−bc=960−360=600 なので
X2=50×50×48×52100×6002=624000036000000=5.769.
自由度1で χ12(0.05)=3.841 を超えるので棄却し、教材と合否は独立でないといえる(p 値 0.0163)。プールした比率は 48/100=0.48、標準誤差 0.48×0.52×(1/50+1/50)=0.009984=0.099920、Z=(0.6−0.36)/0.099920=2.402 で、Z2=5.769=X2。3. 13.4-3 ∑jEij=Oi⋅∑jO⋅j/n=Oi⋅⋅n/n=Oi⋅。列も同様に ∑iEij=O⋅j∑iOi⋅/n=O⋅j。よって ∑j(Oij−Eij)=Oi⋅−Oi⋅=0、∑i(Oij−Eij)=O⋅j−O⋅j=0 で、ずれの表の行の和と列の和はすべて 0 である。4. 13.4-4 n=220、満足の合計 120 で pˉ=120/220=0.54545、pˉ(1−pˉ)=0.24793。各製品の満足の割合は (0.5, 0.6, 0.52) で、
∑Cj(p^j−pˉ)2=80×0.045452+90×0.054552+50×0.025452=0.1653+0.2678+0.0324=0.4655,
X2=0.4655/0.24793=1.877。自由度 3−1=2、χ22(0.05)=5.991 で棄却しない。満足の割合が製品によって異なるとはいえない(p 値 0.391)。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com