統計学の復習 第14章 §14.8
§14.1 散布図と相関係数
- 14.1-1 身長の偏差は 1/100 倍、体重の偏差は 1000 倍になるので、共分散は 1000/100=10 倍になる。相関係数は変わらない(1 倍)。一般に ui−uˉ=a(xi−xˉ)、vi−vˉ=c(yi−yˉ) なので Suv=acSxy、Suu=a2Sxx、Svv=c2Syy で、ruv=acSxy/(∣a∣∣c∣SxxSyy)=sgn(ac)rxy である。a と c が同符号なら変わらず、異符号なら符号だけが反転する。
- 14.1-2 Sxx=200−302/5=20、Syy=340−402/5=20、Sxy=250−30×40/5=10 である。共分散は 10/5=2、不偏共分散は 10/4=2.5、相関係数は 10/20×20=0.5 である。
- 14.1-3 (i) xˉ=0 で Sxy=∑xi(xi2−yˉ)=∑xi3−yˉ∑xi=0−0=0 なので r=0 である。(ii) xˉ=2、yˉ=6 で、偏差は x が −2,−1,0,1,2、y が −6,−5,−2,3,10 である。Sxx=10、Syy=36+25+4+9+100=174、Sxy=12+5+0+3+20=40 で、r=40/1740=0.959 である。どちらも y は x で完全に決まるが、相関係数は直線的な関係の強さしか測らない。(i) は放物線の左右が逆向きで直線の傾向が打ち消し合い、(ii) は放物線の右半分だけで直線に近いので r が 1 に近い。
- 14.1-4 ∑x~i2=∑y~i2=1、∑x~iy~i=r なので、0≤∑(x~i−y~i)2=1−2r+1=2(1−r) から r≤1、0≤∑(x~i+y~i)2=2(1+r) から r≥−1 である。r=1 となるのは x~i=y~i がすべての i で成り立つとき、r=−1 となるのは x~i=−y~i のときで、どちらも点が1本の直線に乗る場合である。
§14.2 偏相関係数と層別解析
- 14.2-1 z の影響を除くと x と y の相関はほとんど残らないので、rxy=0.70 の大部分は z を通した擬相関であり、x と y の直接の関係は弱いと解釈する。
- 14.2-2 分子は 0.5−0.6×0.7=0.08、分母は (1−0.36)(1−0.49)=0.64×0.51=0.3264=0.5713 で、rxy⋅z=0.08/0.5713=0.140 である。
- 14.2-3 rxz=0 を式 (14.6) に入れると rxy⋅z=rxy/1−ryz2 で、0<1−ryz2≤1 なので ∣rxy⋅z∣≥∣rxy∣ である。数値は 0.3/1−0.64=0.3/0.6=0.5 である。y の散らばり Syy のうち割合 ryz2=0.64 は x と無関係な z で説明される。この部分は x との相関を薄める雑音として Syy に入っていたので、z で説明される分を除いた残り ∑(eiy)2=Syy(1−ryz2) と比べると、x との関係の割合が大きく見える。
- 14.2-4 層 A の点 i では xi−xˉ=(xi−xˉA)+(xˉA−xˉ)、yi−yˉ=(yi−yˉA)+(yˉA−yˉ) である。積を層 A の中で足すと
i∈A∑(xi−xˉ)(yi−yˉ)=SxyA+(yˉA−yˉ)i∈A∑(xi−xˉA)+(xˉA−xˉ)i∈A∑(yi−yˉA)+nA(xˉA−xˉ)(yˉA−yˉ)
で、層の中の偏差の和はどちらも 0 なので中央の2項が消える。層 B も同じで、2つの層を足すと式 (14.7) になる。
§14.3 単回帰分析と最小二乗法
- 14.3-1 x=xˉ を入れると b0+b1xˉ=(yˉ−b1xˉ)+b1xˉ=yˉ である。
- 14.3-2 xˉ=3.5、yˉ=8、b1=14/17.5=0.8、b0=8−0.8×3.5=5.2 で、y^=5.2+0.8x である。
- 14.3-3 c1=Sxy/Syy=13/22=0.5909、c0=xˉ−c1yˉ=3−0.5909×6=−0.545 で、x^=−0.545+0.591y である。一般に b1c1=SxxSxy⋅SyySxy=r2 で、この例では 1.3×13/22=16.9/22=0.768=169/220 である。2本の直線はどちらも (xˉ,yˉ) を通る。x^=c0+c1y を y について解いた直線の傾きは 1/c1 で、b1=1/c1⟺b1c1=1⟺r2=1 なので、一致するのは ∣r∣=1 のときに限る。
- 14.3-4 ∑(yi−bxi)2=∑yi2−2b∑xiyi+b2∑xi2 を平方完成すると、最小にする b は b=∑xiyi/∑xi2 である。(1,1),(2,1) では b=(1+2)/(1+4)=0.6、残差は 1−0.6=0.4 と 1−1.2=−0.2 で、和は 0.2=0 である。成り立つのは ∑xiei=0.4−0.4=0 だけで、切片を推定しないので「残差の和が 0」という正規方程式がない。
- 14.4-1 正規方程式 (14.12) の1本目 ∑(yi−b0−b1xi)=0 は Q を切片 b0 で微分して 0 と置いた式で、その左辺がそのまま残差の和だからである。
- 14.4-2 SR=b1Sxy=0.8×14=11.2、Se=20−11.2=8.8 である。r2=142/(17.5×20)=196/350=0.56 で、SR/Syy=11.2/20=0.56 と一致する。
- 14.4-3 xˉ=3、yˉ=11、Sxx=10、Sxy=∑(xi−3)xi2=(−2)(1)+(−1)(4)+0+(1)(16)+(2)(25)=60 で、b1=6、b0=11−18=−7、y^=−7+6x である。予測値は −1,5,11,17,23、残差は 2,−1,−2,−1,2 で、両端が正・中央が負の U 字に並ぶ。関係が直線でなく下に凸の曲線であることを示している。
- 14.4-4 ∑(y^i−yˉ)ei=b1∑(xi−xˉ){(yi−yˉ)−b1(xi−xˉ)}=b1(Sxy−b1Sxx)=b1(Sxy−Sxy)=0 である。
§14.5 重回帰分析と決定係数・重相関係数
- 14.5-1 新しい係数を 0 に固定すれば元のモデルの当てはめになるので、より広い範囲で最小化した Se は元の Se 以下になり、R2=1−Se/Syy は減らないからである。
- 14.5-2 標準化すると S11=S22=Syy=1、S12=r12、Sjy=rjy なので、式 (14.18) からb1∗=(r1y−r12r2y)/(1−r122)=(0.6−0.2)/0.84=0.476、b2∗=(r2y−r12r1y)/(1−r122)=(0.5−0.24)/0.84=0.310 である。式 (14.19) から R2=SR/1=b1∗r1y+b2∗r2y=0.2857+0.1548=0.440 である((r1y2+r2y2−2r1yr2yr12)/(1−r122)=0.37/0.84=0.440 とも一致する)。
- 14.5-3 平日は 20+12=32、休日は 20+12+5=37 である。5 は、気温が同じときの休日と平日の来客数の予測値の差である。3水準なら、基準の水準(たとえば月〜金)を除いた2本のダミー変数を入れる。
- 14.5-4 式 (14.20) から b1=∑ciYi、ci=x~1i/∑jx~1j2 で、Yi は独立なので V[b1]=σ2∑ci2=σ2/∑x~1i2 である。∑x~1i2=S11−S122/S22=S11(1−r122)(§14.2 の ∑(eix)2 と同じ計算)なので、V[b1]=σ2/{S11(1−r122)} である。x1 だけの単回帰では V=σ2/S11 なので、増え方は 1/(1−r122) 倍である。例題 14.6 では r122=64/200=0.32 で、VIF は 1/0.68=1.47 である。
§14.6 回帰の有意性の検定
- 14.6-1 自由度は n−2 である。σ2 を推定する残差平方和を作るときに切片と傾きの2つの母数を推定しており、定理 14.11 の証明のとおり E[Se] が σ2 の2個ぶん減るからである。
- 14.6-2 Se=20−0.8×14=8.8、Ve=8.8/4=2.2、SE(b1)=2.2/17.5=0.12571=0.3546、t0=0.8/0.3546=2.256 である。2.256<2.776 なので、有意水準 5% で H0 は棄却されない。(相関係数からは r2=0.56 で t0=4×0.56/0.44=5.0909=2.256 と一致する。)
- 14.6-3 z=21log(1.4/0.6)=0.4236、標準誤差は 1/36=0.1667、半幅は 1.960×0.1667=0.3267 で、z の区間は [0.0970, 0.7503] である。逆変換すると ρ の区間は [0.097, 0.635] である。
- 14.6-4 SR=r2Syy=30、Se=20、自由度は回帰 1・残差 10・全体 11 で、VR=30、Ve=2、F0=15 である。15>4.965 なので回帰は有意である。
- 14.6-5 x0=0 では Y^0=b0 なので、式 (14.31) から V[b0]=σ2(1/n+xˉ2/Sxx) である。また b0=Yˉ−b1xˉ と Cov(Yˉ,b1)=0 から、Cov(b0,b1)=Cov(Yˉ,b1)−xˉV[b1]=−xˉσ2/Sxx である。xˉ>0 なら、傾きを大きく推定した標本ほど切片を小さく推定する傾向がある。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com