数理統計 第4章 §4.6
- 4.1-1 平均からの偏差は次のとおりである。
(aX+b)−E[aX+b]=a(X−μX),(cY+d)−E[cY+d]=c(Y−μY)
よって次を得る。
Cov(aX+b,cY+d)=E[ac(X−μX)(Y−μY)]=acCov(X,Y)
分散は V[aX+b]=a2V[X]、V[cY+d]=c2V[Y] なので、
ρ(aX+b,cY+d)=∣a∣∣c∣V[X]V[Y]acCov(X,Y)=∣ac∣acρ(X,Y).
ac>0 なら ρ(X,Y) に等しい。相関係数は単位の取り方(摂氏と華氏など)によらない。2. 4.1-2 正規化定数と周辺密度は次のとおりである。
∫01∫0xcxydydx=c∫012x3dx=8cfX(x)=∫0x8xydy=4x3fY(y)=∫y18xydx=4y(1−y2)より c=8(0<x<1)(0<y<1)
積率は次のとおりである。
E[X]E[Y]V[Y]E[XY]=∫014x4dx=54,E[X2]=64=32,V[X]=32−2516=752=∫014y2(1−y2)dy=4(31−51)=158,E[Y2]=4(41−61)=31=31−22564=22511=∫01∫0x8x2y2dydx=∫0138x5dx=94
よって
Cov(X,Y)ρ=94−54⋅158=225100−96=2254=(2/75)(11/225)4/225=664=0.4924.
3. 4.1-3 周辺密度は次のとおりである。
fX(x)=∫x∞e−ydy=e−x (x>0),fY(y)=∫0ye−ydx=ye−y (y>0)
求める確率は、台と領域 {y<2x} の共通部分 x<y<2x の上の積分である。
∫0∞∫x2xe−ydydx=∫0∞(e−x−e−2x)dx=1−21=21
X∼Ex(1) なので、平均と分散はどちらも1である。Y∼Ga(2,1) なので、平均と分散はどちらも2である。
E[XY]Cov(X,Y)=∫0∞ye−y∫0yxdxdy=∫0∞2y3e−ydy=2Γ(4)=3=3−2=1,ρ=1⋅21=21=0.7071
条件付き密度は f(y∣x)=e−(y−x)(y>x)である。よって Y=X+E と書ける、と解釈することもできる。ここで E∼Ex(1) は X と独立である。4. 4.1-4 対称性から、(Xi,Xj) の分布は (X1,X2) と同じである。よって
P(Xi=1)=p,P(Xi=1,Xj=1)=NM⋅N−1M−1.
Cov(Xi,Xj)=p(N−1M−1−NM)=p⋅N(N−1)N(M−1)−M(N−1)=p⋅N(N−1)M−N=−N−1p(1−p).
和の分散の公式から
V[Sn]=np(1−p)+n(n−1)(−N−1p(1−p))=np(1−p)(1−N−1n−1)=np(1−p)N−1N−n.
N=5、M=3 とおくと、共分散は次のとおりで、本文の例と一致する。
−53⋅52⋅41=−503
5. 4.2-1 1. (a) 独立である。6xy2=2x⋅3y2 で、台は直積 (0,1)2 である。定理 4.10 から独立で、周辺密度は fX=2x、fY=3y2 である。2. (b) 独立でない。台 {0<y<x<1} が直積でないからである。具体的には fX(x)=4x3、fY(y)=4y(1−y2) である。点 (0.2,0.5) で比べると次のとおりである。
f(0.2,0.5)=0,fX(0.2)fY(0.5)=0.032×1.5=0.048>0
6. 4.2-2 E[Y∣X]=X/2、V[Y∣X]=X2/12 である。全期待値の法則と全分散の公式から、次を得る。
E[Y]E[V[Y∣X]]V[Y]=E[X]/2=41=E[X2]/12=361,V[E[Y∣X]]=V[X]/4=481=361+481=1447
周辺密度は、同時密度 f(x,y)=1⋅x1(0<y<x<1)を積分して得る。
fY(y)=∫y1xdx=−logy(0<y<1)
確かめると次のとおりで、一致する。
E[Y]V[Y]=∫01(−ylogy)dy=41,E[Y2]=∫01(−y2logy)dy=91=91−161=1447
7. 4.2-3 N=n を条件とする。このとき S は独立な n 項の和である。よって
E[S∣N]=Nμ,V[S∣N]=Nσ2.
全期待値の法則と全分散の公式から、次を得る。
E[S]V[S]=μE[N]=λμ=E[Nσ2]+V[Nμ]=λσ2+μ2λ=λ(σ2+μ2)
Ex(2) では μ=21 である。分散は σ2=41 である。λ=3 を入れて次を得る。
E[S]=1.5,V[S]=3(41+41)=1.5
8. 4.2-4 Cov(X,X2)=E[X3]−E[X]E[X2]=0−0=0(標準正規の奇数次の積率は 0)。{Y≤1}={∣X∣≤1} なので P(∣X∣≤1,Y≤1)=P(∣X∣≤1)=2Φ(1)−1=0.6827。一方 P(∣X∣≤1)P(Y≤1)=0.68272=0.4661 で、等しくない。よって X と Y は独立でない。9. 4.3-1 逆写像とヤコビアンは次のとおりである。
x=2u+v,y=2u−v,J=det(1/21/21/2−1/2)=−21,∣J∣=21
x2+y2={(u+v)2+(u−v)2}/4=(u2+v2)/2 なので
fU,V(u,v)=21⋅2π1e−(u2+v2)/4=4π1e−u2/4⋅4π1e−v2/4.
台は R2(直積)で、密度は積に分かれる。よって U,V は独立で、それぞれの因子は N(0,2) の密度である。10. 4.3-2 (4.15) に fX,Y(w,zw)=2π1e−(w2+z2w2)/2 を代入する。
fZ(z)=∫−∞∞∣w∣2π1e−(1+z2)w2/2dw=π1∫0∞we−(1+z2)w2/2dw=π1⋅1+z21.
(被積分関数が w について偶関数なので 2∫0∞ にした。)P(∣Z∣≤1)=π1[arctanz]−11=π1⋅2π=21。11. 4.3-3 J=det(cosθsinθ−rsinθrcosθ)=r。よって同時密度は次のとおりである。
fR,Θ(r,θ)=2π1e−r2/2⋅r(r>0, 0<θ<2π)
台は直積で、密度は r の関数と θ の関数の積である。よって2つは独立である。
fR(r)=re−r2/2,Θ∼U(0,2π),P(R>2)=∫2∞re−r2/2dr=e−2=0.1353
(R2 は Ex(1/2)=χ22 に従う。)12. 4.3-4 fX(w)fY(z−w)=1 となる範囲は、次のとおりである。
0<w<1 かつ z−1<w<z
z で場合を分ける。
- 0<z≤1 では、範囲は 0<w<z である。よって fZ(z)=z となる。
- 1<z<2 では、範囲は z−1<w<1 である。よって fZ(z)=2−z となる。
したがって次のとおりである。
P(Z≤1.5)=1−∫1.52(2−z)dz=1−20.52=0.875
13. 4.3-5 n=1 では λe−λs で成り立つ。n で成り立つとし、Sn+1=Sn+Xn+1(独立)にたたみ込みを使う。z>0 で積分範囲は 0<s<z で、
fSn+1(z)=∫0z(n−1)!λnsn−1e−λsλe−λ(z−s)ds=(n−1)!λn+1e−λz⋅nzn=n!λn+1zne−λz.
よって n+1 でも成り立つ。Γ(n)=(n−1)! なので、これは Ga(n,1/λ) の密度である。14. 4.4-1 a=(1,−2)⊤ とすると a⊤Σa=4−2⋅2⋅3+4⋅1=4−12+4=−4<0。共分散行列なら a⊤Σa=V[a⊤X]≥0 でなければならないので矛盾する。15. 4.4-2 a=(1,−1,1)⊤ で a⊤Σa=2+2+2+2(−1+0−1)=2。定理 4.16 (1) から Y∼N(0,2)。(X1,X2) の共分散行列は (2112) である。よって (4.21) から次を得る。
X1∣X2=1∼N(0+21⋅1, 2−21)=N(0.5,1.5)
16. 4.4-3 X∼Nn(μ1,σ2I) である。
- 次の計算から、共分散は0である。
Cov(Xˉ,Xi)Cov(Xˉ,Xi−Xˉ)=n1j∑Cov(Xj,Xi)=nσ2,V[Xˉ]=nσ2=nσ2−nσ2=0
2. ベクトル (Xˉ,X1−Xˉ,…,Xn−Xˉ) は、線形変換 BX の形に書ける。B は (n+1)×n で、階数は列の数にとどまる。そのため定理 4.16 (1) はそのまま使えない。そこで積率母関数で同じ計算をすると、次になる。
E[exp(s⊤BX)]=exp{s⊤Bμ1+2σ2s⊤BB⊤s}
BB⊤ の第1行は Xˉ との共分散である。対角の 1/n 以外は0である。よって s=(s0,s1) と分ける。指数は s0 だけの項と s1 だけの項に分かれる。
したがって積率母関数が積に分かれる。定理 4.16 (2) の証明と同じ理由で、Xˉ と (Xi−Xˉ)i は独立である。この結果から、偏差だけの関数 S2 も Xˉ と独立になる(第5章)。17. 4.4-4 Σ=(σ12ρσ1σ2ρσ1σ2σ22)、Σ−1=σ12σ22(1−ρ2)1(σ22−ρσ1σ2−ρσ1σ2σ12) なので
Q=1−ρ21{σ12(x1−μ1)2−σ1σ22ρ(x1−μ1)(x2−μ2)+σ22(x2−μ2)2}=1−ρ2z12−2ρz1z2+z22.
定理 4.16 (3) から Q∼χ22 である。χ22=Ga(1,2) は平均2の指数分布なので、
P(Q≤c)=1−e−c/2.
1−e−c/2=0.95 から、次を得る。
c=−2log0.05=5.991(=χ22(0.05))
18. 4.4-5 V[Xi]=npi(1−pi) なのでρ(Xi,Xj)=npi(1−pi)pj(1−pj)−npipj=−(1−pi)(1−pj)pipj。n によらない。pi=0.5、pj=0.3 を入れると、値は次のとおりである。
−0.15/0.35=−0.6547
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com