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2026年10月22日12分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第2章 接ベクトルとベクトル場
目次
  1. 2.1 曲線の速度としての接ベクトル
  2. 2.2 座標基底と変換則
  3. 2.3 ベクトル場と積分曲線
  4. 2.4 写像の微分
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

物理のための微分幾何入門 第2章 §2.6

2.1 曲線の速度としての接ベクトル

  1. 2.1-1 時刻 00 での位置は、どちらも原点である。速度の成分は次のとおりである。

γ˙1(t)=(1, 2t)→(1,0),γ˙2(t)=(cos⁡t, sin⁡t)→(1,0)(t→0).\dot\gamma_1(t)=(1,\ 2t)\to(1,0),\qquad \dot\gamma_2(t)=(\cos t,\ \sin t)\to(1,0)\qquad(t\to0).

成分が一致するので、定義 2.1 により2本は同じ接ベクトル ∂x\partial_x を定める。2. 2.1-2 まず合成を直接微分する。合成は次の式である。

f(γ(t))=(1+t)2(1+2t)+(1+2t)3.f(\gamma(t))=(1+t)^2(1+2t)+(1+2t)^3.

時刻で微分して 00 を入れると

[2(1+t)(1+2t)+2(1+t)2+6(1+2t)2]t=0=2+2+6=10.\Bigl[2(1+t)(1+2t)+2(1+t)^2+6(1+2t)^2\Bigr]_{t=0}=2+2+6=10.

次に展開 (2.6) を使う。偏微分は ∂xf=2xy\partial_xf=2xy と ∂yf=x2+3y2\partial_yf=x^2+3y^2 である。点 (1,1)(1,1) での値は、それぞれ2と4である。速度の成分は (1,2)(1,2) なので、次のように2つは一致する。

vγ(f)=2×1+4×2=10.v_\gamma(f)=2\times1+4\times2=10. 3. 2.1-3 曲線の角度は θ(t)=π/2+ωt\theta(t)=\pi/2+\omega t である。角度のチャートでの成分は θ˙=ω\dot\theta=\omega で、接ベクトルは ω ∂θ\omega\,\partial_\theta である。横の座標のチャートでは、座標表示は次の式になる。

x(t)=cos⁡(π/2+ωt)=−sin⁡ωt.x(t)=\cos(\pi/2+\omega t)=-\sin\omega t.

その微分は x˙(0)=−ω\dot x(0)=-\omega なので、接ベクトルは −ω ∂x-\omega\,\partial_x と書ける。点 (0,1)(0,1) で角度を増やすと横の座標は減るので、符号が逆になる。4. 2.1-4 Leibniz 則に f(p)=g(p)=0f(p)=g(p)=0 を入れると、次の式になる。

v(fg)=f(p) v(g)+g(p) v(f)=0.v(fg)=f(p)\,v(g)+g(p)\,v(f)=0.

次に、2次の零点を持つ関数を考える。各項は、因子 qi−aiq^i-a^i と因子 (qj−aj)hij(q^j-a^j)h_{ij} の積である。どちらの因子もこの点で 00 になる。

前半の結果から各項の微分は 00 で、線形性から全体の微分も 00 となる。この結果は、微分の値が関数の1次の部分だけで決まることを表す。

2.2 座標基底と変換則

  1. 2.2-1 逆の関係は x=u−yx=u-y である。変換則 (2.7) の係数は、(∂x/∂y)u=−1(\partial x/\partial y)_u=-1 と (∂y/∂y)u=1(\partial y/\partial y)_u=1 である。

∂∂y∣u=−∂∂x+∂∂y∣x.\frac{\partial }{\partial y}\Big|_u=-\frac{\partial }{\partial x}+\frac{\partial }{\partial y}\Big|_x.

同じ記号の縦の偏微分でも、相方が違えば別のベクトルになる。例えば横の座標の関数に作用させると、前者のチャートでは 00、後者では −1-1 を返す。2. 2.2-2 極座標の逆の関係は、r=x2+y2r=\sqrt{x^2+y^2} と θ=arctan⁡(y/x)\theta=\arctan(y/x) である。偏微分は次のようになる。

∂r∂x=cos⁡θ,∂r∂y=sin⁡θ,∂θ∂x=−sin⁡θr,∂θ∂y=cos⁡θr.\frac{\partial r}{\partial x}=\cos\theta,\quad \frac{\partial r}{\partial y}=\sin\theta,\quad \frac{\partial \theta}{\partial x}=-\frac{\sin\theta}{r},\quad \frac{\partial \theta}{\partial y}=\frac{\cos\theta}{r}.

変換則 (2.7) を、新しい座標を直交座標として使う。

∂∂x=cos⁡θ ∂∂r−sin⁡θr∂∂θ,∂∂y=sin⁡θ ∂∂r+cos⁡θr∂∂θ.\frac{\partial }{\partial x}=\cos\theta\,\frac{\partial }{\partial r}-\frac{\sin\theta}{r}\frac{\partial }{\partial \theta},\qquad \frac{\partial }{\partial y}=\sin\theta\,\frac{\partial }{\partial r}+\frac{\cos\theta}{r}\frac{\partial }{\partial \theta}.

これは本文の極座標の例の行列の逆行列であり、掛けると単位行列になる。3. 2.2-3 温度を止めると、内部エネルギーの第1項は動かない。したがって (∂U/∂V)T=aN2/V2(\partial U/\partial V)_T=aN^2/V^2 である。エントロピーを止めると、次の式が成り立つ。

dS=CVdTT+NkBdVV−Nb=0,(∂T∂V)S=−NkBTCV(V−Nb).\mathrm{d} S=C_V\frac{\mathrm{d} T}{T}+N k_{\mathrm B}\frac{\mathrm{d} V}{V-Nb}=0,\qquad \left(\frac{\partial T}{\partial V}\right)_S=-\frac{N k_{\mathrm B} T}{C_V(V-Nb)}.

(2.13) に、(∂U/∂T)V=CV(\partial U/\partial T)_V=C_V と合わせて入れる。

(∂U∂V)S=aN2V2−CVNkBTCV(V−Nb)=−(NkBTV−Nb−aN2V2)=−p.\left(\frac{\partial U}{\partial V}\right)_S=\frac{aN^2}{V^2}-C_V\frac{N k_{\mathrm B} T}{C_V(V-Nb)}=-\Bigl(\frac{N k_{\mathrm B} T}{V-Nb}-\frac{aN^2}{V^2}\Bigr)=-p.

理想気体と違って、温度を止めた偏微分は 00 でない。分子間の引力の分だけ、内部エネルギーが体積に陽に依存する。4. 2.2-4 回る系のチャートで、回る系の座標を止めて時刻で微分する。

(∂x∂t)X,Y=−Ω(Xsin⁡Ωt+Ycos⁡Ωt)=−Ωy,(∂y∂t)X,Y=Ω(Xcos⁡Ωt−Ysin⁡Ωt)=Ωx.\left(\frac{\partial x}{\partial t}\right)_{X,Y}=-\Omega(X\sin\Omega t+Y\cos\Omega t)=-\Omega y,\qquad \left(\frac{\partial y}{\partial t}\right)_{X,Y}=\Omega(X\cos\Omega t-Y\sin\Omega t)=\Omega x.

時刻の係数 (∂t/∂t)X,Y=1(\partial t/\partial t)_{X,Y}=1 と合わせて、変換則 (2.7) から

∂∂t∣X,Y=∂∂t∣x,y+Ω(−y∂∂x+x∂∂y).\frac{\partial }{\partial t}\Big|_{X,Y}=\frac{\partial }{\partial t}\Big|_{x,y}+\Omega\Bigl(-y\frac{\partial }{\partial x}+x\frac{\partial }{\partial y}\Bigr).

関数 xx に作用させると −Ωy-\Omega y なので、回る系のチャートではこの関数は時刻に陽に依存する。関数 x2+y2x^2+y^2 に作用させると、−2Ωxy+2Ωxy=0-2\Omega xy+2\Omega xy=0 である。したがって陽に依存しない。実際、この関数は X2+Y2X^2+Y^2 と書けて時刻を含まない。5. 2.2-5 命題 2.8 から、2つの偏微分の差は次の式である。

(∂q2∂q1)q′2∂∂q2.\left(\frac{\partial q^2}{\partial q^1}\right)_{q'^2}\frac{\partial }{\partial q^2}.

一致は、この係数が近傍で恒等的に 00 であることと同値である。

新しい座標が一定の曲線の上で全微分をとると、次の式になる。

∂q′2∂q1 dq1+∂q′2∂q2 dq2=0,(∂q2∂q1)q′2=−∂q′2/∂q1∂q′2/∂q2.\frac{\partial q'^2}{\partial q^1}\,\mathrm{d} q^1+\frac{\partial q'^2}{\partial q^2}\,\mathrm{d} q^2=0,\qquad \left(\frac{\partial q^2}{\partial q^1}\right)_{q'^2}=-\frac{\partial q'^2/\partial q^1}{\partial q'^2/\partial q^2}.

組 (q1,q′2)(q^1,q'^2) はチャートなので、分母の ∂q′2/∂q2\partial q'^2/\partial q^2 は消えない。

よって係数が消えることは、偏微分 ∂q′2/∂q1\partial q'^2/\partial q^1 が恒等的に消えることと同値である。凸な近傍では、最初の座標の方向の線分に沿って新しい座標が変わらない。したがって、新しい座標は q2q^2 だけの関数である。逆に q′2=g(q2)q'^2=g(q^2) なら、偏微分 ∂q′2/∂q1\partial q'^2/\partial q^1 は消える。

2.3 ベクトル場と積分曲線

  1. 2.3-1 積分曲線の方程式は、x˙=x\dot x=x と y˙=−y\dot y=-y で、2つは独立に解ける。

x(t)=x0et,y(t)=y0e−t.x(t)=x_0\mathrm{e}^{t},\qquad y(t)=y_0\mathrm{e}^{-t}.

ベクトル場を関数に作用させると、次のように 00 になる。

X(xy)=x ∂x(xy)−y ∂y(xy)=xy−xy=0.X(xy)=x\,\partial_x(xy)-y\,\partial_y(xy)=xy-xy=0.

したがって積は積分曲線の上で一定である。実際 x(t)y(t)=x0y0x(t)y(t)=x_0y_0 で、積分曲線は双曲線の上にある。2. 2.3-2 流れを時刻で微分すると

∂∂tx1−tx=x2(1−tx)2=Φt(x)2\frac{\partial }{\partial t}\frac{x}{1-tx}=\frac{x^2}{(1-tx)^2}=\Phi_t(x)^2

となり、方程式 x˙=x2\dot x=x^2 を満たす。時刻 00 では Φ0(x)=x\Phi_0(x)=x である。

合成を計算する。

Φt(Φs(x))=x/(1−sx)1−tx/(1−sx)=x1−sx−tx=Φt+s(x).\Phi_t(\Phi_s(x))=\frac{x/(1-sx)}{1-tx/(1-sx)}=\frac{x}{1-sx-tx}=\Phi_{t+s}(x).

これは分母が 00 にならない範囲で成り立つ。その範囲は、1−sx≠01-sx\neq0 かつ 1−(t+s)x≠01-(t+s)x\neq0 である。3. 2.3-3 積分曲線の方程式は、x˙=γy\dot x=\gamma y と y˙=0\dot y=0 である。縦の座標は一定なので、横の座標は x=x0+γy0tx=x_0+\gamma y_0t となる。流れは Φt(x0,y0)=(x0+γty0, y0)\Phi_t(x_0,y_0)=(x_0+\gamma ty_0,\ y_0) である。ヤコビ行列とその行列式は次のとおりである。

DΦt=(1γt01),det⁡DΦt=1.D\Phi_t=\begin{pmatrix}1&\gamma t\\0&1\end{pmatrix},\qquad \det D\Phi_t=1.

面積要素は行列式の倍率で変わるので、流体の面積は保たれる。4. 2.3-4 成分は Xq=∂H/∂pX^q=\partial H/\partial p と Xp=−∂H/∂qX^p=-\partial H/\partial q である。

∂qXq+∂pXp=∂2H∂q ∂p−∂2H∂p ∂q=0.\partial_qX^q+\partial_pX^p=\frac{\partial^2H}{\partial q\,\partial p}-\frac{\partial^2H}{\partial p\,\partial q}=0.

ハミルトニアンは滑らかなので、2階の偏微分の順序を入れ替えられることを使った。発散が 00 であることは、相空間の流れが面積を保つことを示唆する(Liouville の定理。第14章 §14.3)。

2.4 写像の微分

  1. 2.4-1 例題 2.5 の式を使う。

F∗∂θ=−rsin⁡θ ∂x+rcos⁡θ ∂y.F_*\partial_\theta=-r\sin\theta\,\partial_x+r\cos\theta\,\partial_y.

値 r=2r=2 と θ=π/2\theta=\pi/2 を入れる。成分は (−2, 0)(-2,\ 0) である。したがって F∗∂θ=−2 ∂xF_*\partial_\theta=-2\,\partial_x となる。行き先の点 (0,2)(0,2) で、円周を反時計回りに回る向きは横軸の負の向きなので、図 2.6 と合う。2. 2.4-2 合成は G(F(u,v))=(u+v)2−2uv=u2+v2G(F(u,v))=(u+v)^2-2uv=u^2+v^2 である。直接の微分は (2u, 2v)=(2, 4)(2u,\ 2v)=(2,\ 4) である。ヤコビ行列は次のとおりである。

DF=(11vu)=(1121),DG(F(1,2))=(2x, −2)∣(3,2)=(6, −2).DF=\begin{pmatrix}1&1\\ v&u\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}1&1\\2&1\end{pmatrix},\qquad DG\bigl(F(1,2)\bigr)=(2x,\ -2)\big|_{(3,2)}=(6,\ -2).

積は次のように直接の微分と一致する。

DG⋅DF=(6×1−2×2, 6×1−2×1)=(2, 4).DG\cdot DF=(6\times1-2\times2,\ 6\times1-2\times1)=(2,\ 4). 3. 2.4-3 (2.19) から次の式を得る。

ι∗(q˙ ∂q)=ℓq˙cos⁡q ∂x+ℓq˙sin⁡q ∂y.\iota_*(\dot q\,\partial_q)=\ell\dot q\cos q\,\partial_x+\ell\dot q\sin q\,\partial_y.

大きさの2乗は ℓ2q˙2(cos⁡2q+sin⁡2q)=ℓ2q˙2\ell^2\dot q^2(\cos^2q+\sin^2q)=\ell^2\dot q^2 なので、速さは ℓ∣q˙∣\ell\left\vert \dot q\right\vert である。運動エネルギーは T=12mℓ2q˙2T=\frac12m\ell^2\dot q^2 で、角度には依らない。4. 2.4-4 写像の微分は f′(x)=ex=yf'(x)=\mathrm{e}^x=y である。(2.19) から、押し出しは f∗∂x=y ∂yf_*\partial_x=y\,\partial_y となる。この積分曲線は、方程式 y˙=y\dot y=y を解いて y(t)=y0ety(t)=y_0\mathrm{e}^t となる。一方、次の計算が成り立つ。

f(Φt(f−1(y0)))=exp⁡(ln⁡y0+t)=y0et.f\bigl(\Phi_t(f^{-1}(y_0))\bigr)=\exp\bigl(\ln y_0+t\bigr)=y_0\mathrm{e}^t.

2つは一致し、命題 2.18 の例になっている。

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