解答
(1) Δt=21。和の2つの項は k=0 が [21(q1/Δt)2−2a2⋅02]Δt=q12、k=1 が [21((1−q1)/Δt)2−2a2q12]Δt=(1−q1)2−4a2q12 なので
S2(q1)=q12+(1−q1)2−4a2q12.
dq1dS2=2q1−2(1−q1)−2a2q1=0 から q1=8−a24。a=1 では q1=74≈0.571。これは折れ線の空間(内側の分点が1つ)での近似で、近似の数理 第4章の言葉では部分空間を狭めた A 型の近似である。
(2) dϵd[21(q˙+ϵη˙)2−2a2(q+ϵη)2]ϵ=0=q˙η˙−a2qη なので
δF=ϵ∫01(q˙η˙−a2qη)dt.
(3) 第1項を部分積分し、端の項 [q˙η]01 が η(0)=η(1)=0 で消えるので δF=ϵ∫01(−q¨−a2q)ηdt。よってδq(t)δF=−q¨(t)−a2q(t)。
(4) 基本補題から、停留は q¨+a2q=0 と同じで、一般解は q=Asinat+Bcosat。q(0)=0 から B=0、q(1)=1 から A=1/sina(0<a<π なので sina=0)。よって
q∗(t)=sinasinat.
a=1 では q∗(1/2)=sin21/sin1=0.4794/0.8415≈0.570 で、(1) の 0.571 と3桁目まで近い。分点を増やすと離散化の停留点は q∗ に近づく(N=400 で最大の差は 4×10−8 程度)。
(5) 代入して展開すると、F が2次式なので
F[q∗+η]−F[q∗]=∫01(q˙∗η˙−a2q∗η)dt+21∫01(η˙2−a2η2)dt.
第1項は (3) と同じ部分積分で ∫(−q¨∗−a2q∗)ηdt=0。第2項に Wirtinger の不等式 (1.3.19)(T=1)を使うと
F[q∗+η]−F[q∗]=21∫01(η˙2−a2η2)dt ≥ 2π2−a2∫01η2dt>0(η=0).
よって 0<a<π で q∗ は唯一の最小点である。a>π では η=sinπt を入れると右辺の第2項が 4π2−a2<0 となり、停留点があっても最小点ではない(a が π の整数倍でなければ停留点 q∗ は存在するが、その向きに動かすと F は減る)。これは1.3.5節の式 (1.3.18) と同じ現象で、ωT が a にあたる。
(6) q˙2=dtd(qq˙)−qq¨ を使って第1項を書き換えると
F[q∗]=21[q∗q˙∗]01−21∫01q∗(q¨∗+a2q∗)dt=21q∗(1)q˙∗(1)=21⋅1⋅sinaacosa=2acota.
停留点では被積分関数の部分が消え、値は端の項だけで決まる。a=1 では 21cot1≈0.321。(離散化の値は N=400 で 0.3217 で、N を増やすと 0.321 に近づく。)