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授業で習った形との対応

2026年10月15日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第4章 Euler–Lagrange 方程式と境界条件(数学だけ)
目次
  1. Newton の運動方程式とエネルギー保存
  2. Snell の法則
  3. 鎖の力の釣り合い
  4. 弦の自由端
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第4章 §1.4.6 ★★ Newton の運動方程式・力学的エネルギー保存・Snell の法則・鎖の力の釣り合い・弦の自由端は、Euler–Lagrange 方程式とその第一積分・自然境界条件の特別な場合

Newton の運動方程式とエネルギー保存

解析力学を使わない力学の授業では、1次元の粒子の運動を mq¨=−V′(q)m\ddot q=-V'(q) と書き、両辺に q˙\dot q を掛けて積分して 12mq˙2+V(q)=E\frac12m\dot q^2+V(q)=E(一定)を導く。L=12mq˙2−V(q)L=\frac12m\dot q^2-V(q) とおくと、∂L/∂q=−V′(q)\partial L/\partial q=-V'(q), ∂L/∂q˙=mq˙\partial L/\partial\dot q=m\dot q で、Euler–Lagrange 方程式 (1.4.5) は mq¨+V′(q)=0m\ddot q+V'(q)=0 となり、Newton の運動方程式と同じ式になる。エネルギー関数は h=12mq˙2+V(q)h=\frac12m\dot q^2+V(q) で、命題 1.4.2 がエネルギー保存にあたる。「両辺に q˙\dot q を掛けて積分する」という手順は、命題の証明で ∑iq˙i×(Euler–Lagrange の左辺)\sum_i\dot q_i\times(\text{Euler--Lagrange の左辺}) をつくった手順そのものである。エネルギー保存が成り立つ条件が「VV が時刻によらない」であることは、命題の言葉では「LL が tt を陽に含まない」にあたる。この LL をなぜ選ぶのかは 第1部第5章 で扱う。

Snell の法則

光学では、屈折率 n1n_1 の媒質から n2n_2 の媒質へ入る光線について、境界面の法線から測った角を α1,α2\alpha_1,\alpha_2 として n1sin⁡α1=n2sin⁡α2n_1\sin\alpha_1=n_2\sin\alpha_2 を習う。屈折率が高さ yy だけによる層状の媒質で、光が通る時間(cc を掛けて光路長)∫n(y)1+y′2 dx\int n(y)\sqrt{1+y'^2}\,\mathrm{d} x を停留させる経路を考える(Fermat の原理。この原理は 第2部第10章 で扱う)。L=n(y)1+y′2L=n(y)\sqrt{1+y'^2} は xx を陽に含まないので、エネルギー関数

y′∂L∂y′−L=−n(y)1+y′2y'\frac{\partial L}{\partial y'}-L=-\frac{n(y)}{\sqrt{1+y'^2}}

が一定である。光線が鉛直方向(層の法線、yy 軸の向き)となす角を α\alpha とすると sin⁡α=dx/ds=1/1+y′2\sin\alpha=\mathrm{d} x/\mathrm{d} s=1/\sqrt{1+y'^2} なので、第一積分は

n(y)sin⁡α=一定(1.4.20)n(y)\sin\alpha=\text{一定}\tag{1.4.20}

と書ける。これが層状の媒質での Snell の法則である。前の節の最速降下線の第一積分 (1.4.17) も、sin⁡α=1/1+y′2=y/(2r)\sin\alpha=1/\sqrt{1+y'^2}=\sqrt{y/(2r)} と書き直すとsin⁡α/y=一定\sin\alpha/\sqrt{y}=\text{一定}、すなわち sin⁡α/v=一定\sin\alpha/v=\text{一定}(v=2gyv=\sqrt{2gy})である。屈折率が速さに反比例する(n∝1/vn\propto1/v)ことを使えば、最速降下線は「速さが 2gy\sqrt{2gy} の媒質の中の光線」と同じ方程式に従う。

鎖の力の釣り合い

吊るした鎖の形を力学の授業で求めるときは、鎖の微小部分にかかる力を釣り合わせる。張力の水平成分 ThT_{\mathrm h} はどこでも同じで、鉛直成分 Thy′T_{\mathrm h}y' の変化が微小部分の重さ ρg ds\rho g\,\mathrm{d} s と釣り合うので

Th y′′=ρg1+y′2(1.4.21)T_{\mathrm h}\,y''=\rho g\sqrt{1+y'^2}\tag{1.4.21}

を得る(yy は上向き)。y=λ+acosh⁡(x/a)y=\lambda+a\cosh(x/a) を入れると y′′=cosh⁡(x/a)/ay''=\cosh(x/a)/a, 1+y′2=cosh⁡(x/a)\sqrt{1+y'^2}=\cosh(x/a) なので、a=Th/(ρg)a=T_{\mathrm h}/(\rho g) のとき式 (1.4.21) を満たす。力の釣り合いからは2階の方程式 (1.4.21) が直接出て、変分法からは第一積分 (y−λ)/1+y′2=a(y-\lambda)/\sqrt{1+y'^2}=a が出る。後者を xx で微分して整理すると前者に戻るので、2つの方法で得る曲線は同じである。変分法の定数 aa は、力学の言葉では水平張力を単位の長さの重さで割った長さである。

弦の自由端

張力 TsT_{\mathrm s} で張った弦の静的な変位 y(x)y(x)(0≤x≤ℓ0\le x\le\ell)を考える。右端 x=ℓx=\ell は、鉛直な棒に通した軽い輪に結んであり、摩擦なしに上下に動けるとする。力の釣り合いで考える授業の形では、「輪は質量がないので、輪にかかる鉛直方向の力 −Tsy′(ℓ)-T_{\mathrm s}y'(\ell) は 00 でなければならない」として、境界条件 y′(ℓ)=0y'(\ell)=0 を課す。変分法では、弦の位置エネルギー ∫0ℓ(Ts2y′2−f(x)y)dx\int_0^\ell\bigl(\frac{T_{\mathrm s}}{2}y'^2-f(x)y\bigr)\mathrm{d} x(ff は単位の長さあたりの外力)の停留点を、右端の値を自由にして探す。自然境界条件 (1.4.11) は ∂L/∂y′=Tsy′(ℓ)=0\partial L/\partial y'=T_{\mathrm s}y'(\ell)=0 で、力の釣り合いで課した条件と一致する。輪を棒にばね定数 kk のばねでつないだ場合は、ばねの位置エネルギー k2y(ℓ)2\frac k2y(\ell)^2 が端の費用 Ψ\Psi になり、条件 (1.4.12) は Tsy′(ℓ)+ky(ℓ)=0T_{\mathrm s}y'(\ell)+ky(\ell)=0 となる。これも、輪にかかる張力の鉛直成分とばねの力の釣り合いと同じ式である。

授業で習った形この章の形
運動方程式mq¨=−V′(q)m\ddot q=-V'(q)Euler–Lagrange 方程式 (1.4.5)
エネルギー保存q˙\dot q を掛けて積分第一積分 hh(LL が tt を含まない)
運動量保存外力のない方向循環座標の ∂L/∂q˙j\partial L/\partial\dot q_j
屈折n1sin⁡α1=n2sin⁡α2n_1\sin\alpha_1=n_2\sin\alpha_2第一積分 n(y)sin⁡α=n(y)\sin\alpha= 一定
自由端質量のない輪の力の釣り合い自然境界条件 ∂L/∂y′=0\partial L/\partial y'=0

例題 1.4.6 境界のある媒質で Snell の法則を1変数の極値問題として出す ★★

オリジナル屈折率 n1=1n_1=1 の媒質(y<0y<0)と n2=1.5n_2=1.5 の媒質(y>0y>0)が平面 y=0y=0 で接している。点 P=(0,−1)\mathrm P=(0,-1) から点 Q=(2,1)\mathrm Q=(2,1) へ進む光線を考える(長さの単位はそろっていればよい)。屈折率が境界で不連続なので、Euler–Lagrange 方程式は境界の上では使えない。各媒質の中では nn が一定で、第一積分 (1.4.20) から sin⁡α\sin\alpha が一定、すなわち光線は直線である。

  1. (1) 光線が境界を横切る点を (s,0)(s,0) とし、光路長 Φ(s)\Phi(s) を ss の関数として書け。
  2. (2) Φ′(s)=0\Phi'(s)=0 が n1sin⁡α1=n2sin⁡α2n_1\sin\alpha_1=n_2\sin\alpha_2 と同じであることを示せ(α1,α2\alpha_1,\alpha_2 は各直線が yy 軸となす角)。
  3. (3) ss を数値で求め、n1sin⁡α1n_1\sin\alpha_1 と n2sin⁡α2n_2\sin\alpha_2 の値を確かめよ。
解答

(1) 2本の線分の長さは s2+1\sqrt{s^2+1} と (2−s)2+1\sqrt{(2-s)^2+1} なので

Φ(s)=n1s2+1+n2(2−s)2+1.\Phi(s)=n_1\sqrt{s^2+1}+n_2\sqrt{(2-s)^2+1}.

(2) Φ′(s)=n1ss2+1−n22−s(2−s)2+1\Phi'(s)=n_1\dfrac{s}{\sqrt{s^2+1}}-n_2\dfrac{2-s}{\sqrt{(2-s)^2+1}}。s/s2+1s/\sqrt{s^2+1} は第1の線分が yy 軸となす角の正弦 sin⁡α1\sin\alpha_1、(2−s)/(2−s)2+1(2-s)/\sqrt{(2-s)^2+1} は sin⁡α2\sin\alpha_2 なので、Φ′(s)=0\Phi'(s)=0 は n1sin⁡α1=n2sin⁡α2n_1\sin\alpha_1=n_2\sin\alpha_2 と同じである。汎関数の停留を、媒質の中では直線という形に絞り、残った1変数 ss について普通の微分で停留させた。

(3) Φ′(s)\Phi'(s) は ss について単調に増え、Φ′(0)<0<Φ′(2)\Phi'(0)<0<\Phi'(2) なので、Φ′(s)=0\Phi'(s)=0 の解は1つである。数値で解くと s≈1.363s\approx1.363 で、

sin⁡α1=1.3631.3632+1≈0.806,sin⁡α2=0.6370.6372+1≈0.537.\sin\alpha_1=\frac{1.363}{\sqrt{1.363^2+1}}\approx0.806,\qquad \sin\alpha_2=\frac{0.637}{\sqrt{0.637^2+1}}\approx0.537 .

n1sin⁡α1≈0.806n_1\sin\alpha_1\approx0.806, n2sin⁡α2≈1.5×0.537≈0.806n_2\sin\alpha_2\approx1.5\times0.537\approx0.806 で一致する。そのときの光路長は Φ≈3.469\Phi\approx3.469 である。屈折率の高い側では光線が法線に近づき(α2<α1\alpha_2<\alpha_1)、光は屈折率の高い媒質の中の道のりを短くとっている。

木下の勉強ステータス

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