この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部 第1章 §2.1.7 ★★★ を書く → 循環座標で保存量 → 1自由度の有効ポテンシャル → 平衡点のまわりの振動子、という手順を4つの系で1周した
この章では、振動子・中心力の2体・剛体・多自由度の小振動の4つの系について を書き、同じ手順を当てた。2体と剛体の運動エネルギーは、重心を原点に選ぶと交差項が消え、重心の並進と相対運動(換算質量 )または回転(慣性テンソル )の和になる。 に含まれない座標(循環座標)からは保存する運動量が出て、それを の中で固定すると自由度が減り、有効ポテンシャル の1自由度の問題になる。保存量を に代入すると遠心力の符号を誤るので、固定は の中で行う。平衡点のまわりで2次まで展開すると、 は質量行列と剛性行列で書けた2次式になり、一般化固有値問題 を解けば独立な振動子(基準振動)の和に分かれる。
出てきたものは4つある。振動子では、時刻に依存する力によって振動子が受け取るエネルギーが、力の の Fourier 成分だけで決まる。中心力では、回転対称性から平面運動になり、Kepler 問題だけは Runge–Lenz ベクトルという点変換で見えない保存量があって近点が固定され、軌道が閉じる。対称こまでは2つの Euler 角が循環座標で、傾きの角の有効ポテンシャルから定常歳差の2次方程式が出て、自転が速い極限で初等的な式 に戻る。CO では4つの振動を数え、結合1本ごとのばねの模型が観測された振動数の比を 9% の差で再現し、結合どうしの小さな項を入れると2つの伸縮を同時に再現した。次の章(第2部第2章)では、 の代わりに速度に依存するポテンシャル を選び、電磁場の中の荷電粒子を同じ手順で扱う。
この章の道具
- 重心を原点に選ぶと 。2体では 、剛体では 。
- 循環座標の運動量は保存し、 の中で固定すると の1自由度の問題になる( に代入しない)。
- 平衡点のまわりでは 。 で基準振動、零モードは並進と回転。
- Kepler 問題の は保存し、 から軌道の式が出る。
- 外力 の振動子が受け取るエネルギーは 。
総合問題 球面振り子の円錐運動とそのまわりの揺れ ★★★
オリジナル長さ の軽い糸の先に質量 のおもりを付け、糸の上端を固定して3次元で振らせる(球面振り子)。鉛直下向きから測った糸の角度を 、鉛直軸のまわりの方位角を とする。
- (1) (使う道具:2.1.1節/第1部第2章の一般化座標) を で書き、循環座標と保存する運動量 を答えよ。
- (2) (使う道具:2.1.2節の手順2・3/第1部第8章の Hamiltonian) を書き、 を固定して だけの有効ポテンシャル を求めよ。
- (3) (使う道具:2.1.2節) が一定の値 のまま回る円錐運動の角速度 を求めよ。
- (4) (使う道具:2.1.2節の命題 2.1.1)円錐運動からわずかにずれたときの の振動の角振動数 を求めよ。
- (5) (使う道具:2.1.3節) が最大になってから次に最大になるまでに が進む角を求め、 の極限の値を、2.1.3節の Kepler 問題・等方的な調和振動子と比べて説明せよ。
- (6) , , と で、・・(5) の角を数値で求めよ。
解答
(1) おもりの位置は で、速さの2乗は 。
は を含まないので が循環座標で、(鉛直軸のまわりの角運動量)が保存する。質量行列は で、 によっている。
(2) は速度の2次の同次式なので で、, から
第1項は で無限大になる遠心力の壁、第2項は重力で、 なら の間に極小が1つある。
(3) から 。 に入れると
(4) 1自由度の2次の展開で、質量は 、剛性は である。 を使い、(3) の を入れると
(5) の1周期 の間に、 はほぼ の速さで進むので、進む角は
である。 で となり、 になる。 が小さいと、おもりの水平面内の位置 について で、等方的な2次元調和振動子になる。その軌道は原点を中心とする楕円で、遠い点( の最大)は半周ごと、角度 ごとに来る。Kepler 問題では同じ角が (近点から近点まで1周)で、どちらも軌道が閉じる Bertrand の定理の2つの場合にあたる。 が有限だと になり、楕円の長軸は1回の揺れごとに公転と同じ向きに回る。球面振り子の軌道は一般に閉じない。
(6) では 、、。 の振動の周期は で、円錐運動から ずらして運動方程式を数値積分すると、周期 と が得られる(scripts/verify_ch2-01.py)。 では で、、、 となり、ほとんど閉じた楕円である。
木下の勉強ステータス
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