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この章のまとめ

2026年10月17日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第1部 第4章 歴史:行列力学と波動力学が別々に生まれ、同値が示されるまで

AI 生成・木下が未勉強

量子力学の様々な構成方法 第1部 第4章 §1.4.7 ★★ 基準の公理は、別々に生まれた2つの構成を1つの空間の2つの表示として収めるために作られた

古い量子論は軌道を残したまま作用に整数条件を課し、水素の準位を説明したが、多電子原子・異常 Zeeman 効果・遷移の強さ・零点エネルギーで行き詰まった。1925 年の夏から秋に、Heisenberg・Born・Jordan・Dirac は軌道を捨て、観測量の表(行列)と交換関係 [q^, p^]=iℏ\left[\hat q,\,\hat p\right]=\mathrm{i}\hbar から理論を組んだ。この理論は状態の空間を持たなかった。1926 年の前半に Schrödinger は物質波を固有値問題として書き、配位空間の関数を基本の対象にした。同じ年の 3 月に Schrödinger は、波動関数の完全系から行列力学の行列を作れることを示したが、逆向きは示されず、2つの理論は時間の扱いと ψ\psi の読み方でも違っていた。Born の確率解釈、Dirac と Jordan の変換理論、Kennard の不等式、Weyl の形を経て、von Neumann が 1927 年に ℓ2\ell^2 と L2L^2 を同じ抽象的なヒルベルト空間の2つの実現として並べ、Stone と von Neumann が 1930〜1931 年に表現の一意性を示し、1932 年の本で公理の形が整った。橋の節では、この統合を命題 1.4.1 として両向きに証明し、行列力学がエネルギー表示、波動力学が位置表示であることを (1.4.14) で並べた。

この経緯から、この巻の残りの部で同値を示すときに何が要るかが読み取れる。1つ目は、両方の構成を同じ空間の上に置くこと、2つ目は、写像が両向きに(全単射として)働くことを示すこと、3つ目は、予言(確率と期待値)の読み方をそろえることである。図 1.4.3 に7年間の流れをまとめる。

図

図 1.4.3 1913〜1932 年の流れ。左の青い線が行列力学の系統、右の赤い線が波動力学の系統で、1926 年の後半から1つの理論(緑)に合流する。年の目盛りは等間隔でなく、出来事の順に並べた。

総合問題 1つの分子振動を、1925〜1932 年の言葉で順に解く ★★★

オリジナル振動数 ω/2π=10 THz\omega/2\pi=10\,\mathrm{THz}、質量 m=1 um=1\,\mathrm u の1次元の調和振動子(分子の振動の模型)を考える。x0=ℏ/(mω)x_0=\sqrt{\hbar/(m\omega)} とする。

  1. (1) 古い量子論の条件 (1.4.2) が与える準位と、正しい準位の差を meV で求めよ。(使う道具:1.4.1 節)
  2. (2) Born–Jordan の行列を 3×33\times3 で切り、[X, P]\left[X,\,P\right] と HH の対角成分を求めよ。切ったことで壊れる成分を指摘せよ。(使う道具:1.4.2 節)
  3. (3) Schrödinger の構成 (1.4.10) で x10x_{10} を計算し、x0x_0 と x10x_{10} を pm で求めよ。(使う道具:1.4.4 節)
  4. (4) 例題 1.4.6 の波束で α=3\alpha=3 のとき、振動の振幅・エネルギーの期待値・位置の幅を求めよ。さらに Heisenberg 描像のx^H(t)=x^cos⁡ωt+p^sin⁡ωt/(mω)\hat x_{\mathrm H}(t)=\hat x\cos\omega t+\hat p\sin\omega t/(m\omega) で ⟨x⟩(t)\langle x \rangle (t) を出し、波束の中心の動きと一致することを確かめよ。(使う道具:1.4.5 節・第1部第2章の Heisenberg 描像)
  5. (5) 同じ波束(α\alpha は複素数)で ⟨x2⟩\langle x^2 \rangle を、行列力学(α\alpha を使った行列の和)と波動力学(Gauss 分布の2次モーメント)の両方で計算し、一致を確かめよ。(使う道具:1.4.6 節の命題 1.4.1)
解答

(1) ℏω=h×1013 Hz=41.36 meV\hbar\omega=h\times10^{13}\,\mathrm{Hz}=41.36\,\mathrm{meV}。古い量子論は En=nℏωE_n=n\hbar\omega、正しくは ℏω(n+12)\hbar\omega(n+\tfrac12) なので、全ての準位で差は零点エネルギー ℏω/2=20.68 meV\hbar\omega/2=20.68\,\mathrm{meV} である。遷移の振動数 (1.4.1) は差しか見ないので、この差は1つの分子のスペクトル線の位置には現れず、例題 1.4.2 のように同位体を比べたときに現れる。

(2) 例題 1.4.3 で N=3N=3 とおいて [X, P]=iℏdiag⁡(1,1,−2)\left[X,\,P\right]=\mathrm{i}\hbar\operatorname{diag}(1,1,-2)、H=diag⁡(12,32,1)ℏωH=\operatorname{diag}(\tfrac12,\tfrac32,1)\hbar\omega。壊れているのは切り口の成分 [X, P]22=−2iℏ\left[X,\,P\right]_{22}=-2\mathrm{i}\hbar と H22=ℏωH_{22}=\hbar\omega(正しくは 52ℏω\tfrac52\hbar\omega)で、どちらもトレースを 00 に保つために生じた誤差である。

(3) 例題 1.4.5 から x10=∫φ1xφ0 dx=x0/2x_{10}=\int\varphi_1x\varphi_0\,\mathrm{d} x=x_0/\sqrt2。数値は

x0=1.0546×10−341.6605×10−27×6.283×1013 m=31.79 pm,x10=22.48 pm.x_0=\sqrt{\frac{1.0546\times10^{-34}}{1.6605\times10^{-27}\times6.283\times10^{13}}}\,\mathrm m=31.79\,\mathrm{pm},\qquad x_{10}=22.48\,\mathrm{pm}.

分子の結合の長さ(100 pm100\,\mathrm{pm} の桁)より小さいので、振動を調和振動子で扱う模型は大きくは外れない。

(4) 中心は 2 x0∣α∣cos⁡(ωt−arg⁡α)\sqrt2\,x_0\lvert \alpha\rvert \cos(\omega t-\arg\alpha) で振動し、振幅は 2×3×31.79 pm=134.9 pm\sqrt2\times3\times31.79\,\mathrm{pm}=134.9\,\mathrm{pm}。エネルギーは ∑n∣cn∣2ℏω(n+12)=ℏω(∣α∣2+12)=9.5ℏω=392.9 meV\sum_n\lvert c_n\rvert ^2\hbar\omega(n+\tfrac12)=\hbar\omega(\lvert \alpha\rvert ^2+\tfrac12)=9.5\hbar\omega=392.9\,\mathrm{meV}(∑nn∣cn∣2=∣α∣2\sum_nn\lvert c_n\rvert ^2=\lvert \alpha\rvert ^2 は Poisson 分布の平均)。位置の幅(標準偏差)は x0/2=22.5 pmx_0/\sqrt2=22.5\,\mathrm{pm} で時間によらない。Heisenberg 描像では、時刻 00 の期待値 ⟨x⟩=2 x0Re⁡α\langle x \rangle =\sqrt2\,x_0\operatorname{Re}\alpha、⟨p⟩=2 (ℏ/x0)Im⁡α\langle p \rangle =\sqrt2\,(\hbar/x_0)\operatorname{Im}\alpha を使って⟨x⟩(t)=2 x0(Re⁡αcos⁡ωt+Im⁡αsin⁡ωt)=2 x0∣α∣cos⁡(ωt−arg⁡α)\langle x \rangle (t)=\sqrt2\,x_0\bigl(\operatorname{Re}\alpha\cos\omega t+\operatorname{Im}\alpha\sin\omega t\bigr)=\sqrt2\,x_0\lvert \alpha\rvert \cos(\omega t-\arg\alpha)(ℏ/(mωx0)=x0\hbar/(m\omega x_0)=x_0 を使った)。状態を動かした例題 1.4.6 の結果と、演算子を動かした結果が一致する。

(5) 行列力学:X=x0(a+aT)/2X=x_0(a+a^{\mathsf T})/\sqrt2 と、数列 cc が ac=αcac=\alpha c((ac)n=n+1 cn+1=αcn(ac)_n=\sqrt{n+1}\,c_{n+1}=\alpha c_n)を満たすことから

⟨x2⟩=x022(α2+α∗2+2∣α∣2+1)\langle x^2 \rangle =\frac{x_0^2}{2}\bigl(\alpha^2+\alpha^{*2}+2\lvert \alpha\rvert ^2+1\bigr)

(aTaa^{\mathsf T}a の期待値が ∣α∣2\lvert \alpha\rvert ^2、aaT=aTa+1aa^{\mathsf T}=a^{\mathsf T}a+1 の分の 11)。波動力学:∣ψ∣2\lvert \psi\rvert ^2 は中心 xˉ=2 x0Re⁡α\bar x=\sqrt2\,x_0\operatorname{Re}\alpha、分散 x02/2x_0^2/2 の Gauss 分布なので ⟨x2⟩=xˉ2+x02/2=2x02(Re⁡α)2+x02/2\langle x^2 \rangle =\bar x^2+x_0^2/2=2x_0^2(\operatorname{Re}\alpha)^2+x_0^2/2。α2+α∗2+2∣α∣2=4(Re⁡α)2\alpha^2+\alpha^{*2}+2\lvert \alpha\rvert ^2=4(\operatorname{Re}\alpha)^2 なので両者は一致する。α=3e0.5i\alpha=3\mathrm{e}^{0.5\mathrm{i}} で数値の積分でも一致を確かめた(⟨x2⟩/x02=14.36\langle x^2 \rangle /x_0^2=14.36)。

木下の勉強ステータス

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AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

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