tecktom.com

水素:Pauli の Lenz ベクトルと因数分解

2026年10月17日16分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第4章 代数だけでスペクトルを出す:調和振動子・角運動量・水素
目次
  1. Pauli の出発点
  2. 角運動量の代数が2つになる
  3. 2つ目の道:動径方程式の因数分解
  4. 代数が閉じない系
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

量子力学の様々な構成方法 第2部 第4章 §2.4.4 ★★★ 行列力学が最初に水素を解いた道(Pauli 1926)。保存する Lenz ベクトルが角運動量の代数を2つに増やし、−ER/n2-E_{\mathrm R}/n^2 と n2n^2 重の縮退が交換関係だけから出る。因数分解による2つ目の道と、代数が閉じない系の扱いも置く

Pauli の出発点

Heisenberg の1925年の論文の後、行列力学で水素原子のスペクトルを最初に出したのは W. Pauli である(W. Pauli(1926), Z. Phys. 36, 336–363)。Schrödinger の波動方程式の論文より前に仕上がっていたこの計算は、行列力学が実際の原子に答えを出せることを示した。Pauli が使ったのは、Kepler 問題に特有の保存量である Runge–Lenz ベクトルだった。

電子の質量を mm、κ=e2/(4πε0)\kappa=e^2/(4\pi\varepsilon_0) と書き、H^=p^2/(2m)−κ/r^\hat H=\hat{\bm{p}}^2/(2m)-\kappa/\hat r とする。古典の Runge–Lenz ベクトルp×L/m−κr/r\bm{p}\times\bm{L}/m-\kappa\bm{r}/r は楕円軌道の長軸を指す保存量である(解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第1章)。量子版では、p^×L^\hat{\bm{p}}\times\hat{\bm{L}} がエルミートでないので対称化して

A^RL=12m(p^×L^−L^×p^)−κr^r^(2.4.18)\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}}=\frac{1}{2m}\bigl(\hat{\bm{p}}\times\hat{\bm{L}}-\hat{\bm{L}}\times\hat{\bm{p}}\bigr)-\kappa\frac{\hat{\bm{r}}}{\hat r}\tag{2.4.18}

と置く。この演算子は次の5つの関係を満たす(交換子の計算は解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第4部第5章にあり、ここでは結果を使う。ϵikl\epsilon_{ikl} についての和は省かずに書く)。

[A^RL, H^]=0,L^⋅A^RL=A^RL⋅L^=0,A^RL2=κ2+2H^m(L^2+ℏ2),[L^i, A^RL,k]=iℏ∑lϵiklA^RL,l,[A^RL,i, A^RL,k]=−2iℏH^m∑lϵiklL^l.\begin{align*}&\left[\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}},\,\hat H\right]=0,\tag{2.4.19}\\&\hat{\bm{L}}\cdot\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}}=\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}}\cdot\hat{\bm{L}}=0,\tag{2.4.20}\\&\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}}^2=\kappa^2+\frac{2\hat H}{m}\bigl(\hat{\bm{L}}^2+\hbar^2\bigr),\tag{2.4.21}\\&\left[\hat L_i,\,\hat A_{\mathrm{RL},k}\right]=\mathrm{i}\hbar\sum_l\epsilon_{ikl}\hat A_{\mathrm{RL},l},\qquad \left[\hat A_{\mathrm{RL},i},\,\hat A_{\mathrm{RL},k}\right]=-\frac{2\mathrm{i}\hbar\hat H}{m}\sum_l\epsilon_{ikl}\hat L_l.\tag{2.4.22}\end{align*}

(2.4.21) の ℏ2\hbar^2 は古典の式 A2=κ2+(2H/m)L2\bm{A}^2=\kappa^2+(2H/m)\bm{L}^2 に無い項で、対称化した順序から出る。この ℏ2\hbar^2 が最後に nn を整数にそろえる。(2.4.19)〜(2.4.21) と (2.4.22) の i=xi=x, k=yk=y の成分は、検算のスクリプトで具体的な関数に当てて確かめた。

角運動量の代数が2つになる

束縛状態のエネルギー E<0E<0 の固有空間に話を限る。そこでは H^=E\hat H=E なので、K^=−m/(2E) A^RL\hat{\bm{K}}=\sqrt{-m/(2E)}\,\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}} と置くと (2.4.22) は

[L^i, K^k]=iℏ∑lϵiklK^l,[K^i, K^k]=iℏ∑lϵiklL^l\left[\hat L_i,\,\hat K_k\right]=\mathrm{i}\hbar\sum_l\epsilon_{ikl}\hat K_l,\qquad \left[\hat K_i,\,\hat K_k\right]=\mathrm{i}\hbar\sum_l\epsilon_{ikl}\hat L_l

になる。さらに

J^(1)=12(L^+K^),J^(2)=12(L^−K^)(2.4.23)\hat{\bm{J}}^{(1)}=\frac12\bigl(\hat{\bm{L}}+\hat{\bm{K}}\bigr),\qquad \hat{\bm{J}}^{(2)}=\frac12\bigl(\hat{\bm{L}}-\hat{\bm{K}}\bigr)\tag{2.4.23}

と置くと、J^(1)\hat{\bm{J}}^{(1)} と J^(2)\hat{\bm{J}}^{(2)} はそれぞれ角運動量の交換関係 (2.4.10) を満たし、互いに交換する(L^\hat{\bm{L}} と K^\hat{\bm{K}} の交換子を展開すると、交差項が打ち消す)。固有空間は2つの独立な角運動量の表現を運び、定理 2.4.4 により J^(1)2=j1(j1+1)ℏ2\hat{\bm{J}}^{(1)2}=j_1(j_1+1)\hbar^2、J^(2)2=j2(j2+1)ℏ2\hat{\bm{J}}^{(2)2}=j_2(j_2+1)\hbar^2 と書ける。

定理 2.4.6(水素のスペクトル(Pauli)★★★)

束縛状態のエネルギーは

En=−mκ22ℏ2n2=−ERn2,n=1,2,3,…(2.4.24)E_n=-\frac{m\kappa^2}{2\hbar^2n^2}=-\frac{E_{\mathrm R}}{n^2},\qquad n=1,2,3,\dots\tag{2.4.24}

で、準位 EnE_n は n2n^2 重に縮退し、その中の軌道角運動量は l=0,1,…,n−1l=0,1,\dots,n-1 の各1組である。

証明

(2.4.20) から L^⋅K^=K^⋅L^=0\hat{\bm{L}}\cdot\hat{\bm{K}}=\hat{\bm{K}}\cdot\hat{\bm{L}}=0 なのでJ^(1)2−J^(2)2=12(L^⋅K^+K^⋅L^)=0\hat{\bm{J}}^{(1)2}-\hat{\bm{J}}^{(2)2}=\frac12(\hat{\bm{L}}\cdot\hat{\bm{K}}+\hat{\bm{K}}\cdot\hat{\bm{L}})=0、すなわち j1=j2≕jj_1=j_2\eqqcolon j。次に (2.4.21) を固有空間で書くと K^2=−m2EA^RL2=−mκ22E−L^2−ℏ2\hat{\bm{K}}^2=-\frac{m}{2E}\hat{\bm{A}}_{\mathrm{RL}}^2=-\frac{m\kappa^2}{2E}-\hat{\bm{L}}^2-\hbar^2 なので

J^(1)2+J^(2)2=12(L^2+K^2)=12(−mκ22E−ℏ2).\hat{\bm{J}}^{(1)2}+\hat{\bm{J}}^{(2)2}=\frac12\bigl(\hat{\bm{L}}^2+\hat{\bm{K}}^2\bigr)=\frac12\Bigl(-\frac{m\kappa^2}{2E}-\hbar^2\Bigr).

左辺は 2j(j+1)ℏ22j(j+1)\hbar^2 だから 4j(j+1)ℏ2+ℏ2=(2j+1)2ℏ2=−mκ2/(2E)4j(j+1)\hbar^2+\hbar^2=(2j+1)^2\hbar^2=-m\kappa^2/(2E) で、n=2j+1n=2j+1 と置けば (2.4.24) を得る。2j2j は非負の整数なので n=1,2,3,…n=1,2,3,\dots である。固有空間は J^(1)\hat{\bm{J}}^{(1)} と J^(2)\hat{\bm{J}}^{(2)} の既約表現の積で次元 (2j+1)2=n2(2j+1)^2=n^2、L^=J^(1)+J^(2)\hat{\bm{L}}=\hat{\bm{J}}^{(1)}+\hat{\bm{J}}^{(2)} は2つの jj の合成なので l=0,1,…,2j=n−1l=0,1,\dots,2j=n-1 が1つずつ現れる(∑l=0n−1(2l+1)=n2\sum_{l=0}^{n-1}(2l+1)=n^2 と合う)。

ER=mκ2/(2ℏ2)E_{\mathrm R}=m\kappa^2/(2\hbar^2) は電子の質量で 13.606 eV13.606\,\mathrm{eV}(Rydberg エネルギー)になる。代数の証明が示したのは、水素の「偶然の」縮退(同じ nn で ll が違っても同じエネルギー)が偶然でなく、角運動量より大きい対称性(L^\hat{\bm{L}} と K^\hat{\bm{K}} の6つの生成子が作る、4次元の回転と同じ代数)の結果だということである。古典ではこれが、Kepler の楕円軌道が閉じて長軸の向きが動かないことに当たる。

例題 2.4.5 n = 2 の準位の中身 ★★

オリジナル

  1. (1) n=2n=2 のとき j1=j2j_1=j_2 はいくつか。準位の縮退度と、そこに現れる ll を答えよ。
  2. (2) L^z\hat L_z の固有値 mlℏm_l\hbar ごとの状態の数を、J^z(1)+J^z(2)\hat J^{(1)}_z+\hat J^{(2)}_z の固有値の数え上げから求め、(1) と合うことを確かめよ。
  3. (3) Balmer 系列の最初の線(n=3→2n=3\to2)と Lyman 系列の最初の線(n=2→1n=2\to1)のエネルギーと波長を、ER=13.606 eVE_{\mathrm R}=13.606\,\mathrm{eV} で求めよ。
解答

(1) n=2j+1=2n=2j+1=2 から j=12j=\frac12。縮退度は (2j+1)2=4(2j+1)^2=4 で、l=0l=0(1状態)と l=1l=1(3状態)である。

(2) m1,m2∈{±12}m_1,m_2\in\{\pm\frac12\} の4つの組で ml=m1+m2m_l=m_1+m_2 は 1,0,0,−11,0,0,-1。ml=0m_l=0 が2つ、±1\pm1 が1つずつなので、l=1l=1(ml=1,0,−1m_l=1,0,-1)と l=0l=0(ml=0m_l=0)に分かれ、(1) と合う。

(3) Balmer:ER(1/4−1/9)=1.890 eVE_{\mathrm R}(1/4-1/9)=1.890\,\mathrm{eV}、波長 hc/E=656.1 nmhc/E=656.1\,\mathrm{nm}。Lyman:ER(1−1/4)=10.204 eVE_{\mathrm R}(1-1/4)=10.204\,\mathrm{eV}、121.5 nm121.5\,\mathrm{nm}。ここでは電子の質量を使ったので、陽子の有限質量による換算質量の補正(5×10−45\times10^{-4} の桁)は入っていない。

2つ目の道:動径方程式の因数分解

水素を代数で解く道はもう1つある。調和振動子でハミルトニアンを a^†a^\hat a^\dagger\hat a の形に因数分解したことを、角運動量 ll の動径方程式に当てはめる方法で、E. Schrödinger(1940), Proc. R. Irish Acad. A 46, 9–16 が始め、L. Infeld と T. E. Hull(1951), Rev. Mod. Phys. 23, 21–68 が解ける型を分類した。

動径波動関数を u(r)=r R(r)u(r)=r\,R(r) と書くと、角運動量 ll の部分のハミルトニアンは H^l=−ℏ22md2dr2+ℏ2l(l+1)2mr2−κr\hat H_l=-\frac{\hbar^2}{2m}\frac{\mathrm{d}^2}{\mathrm{d} r^2}+\frac{\hbar^2l(l+1)}{2mr^2}-\frac\kappa r である。Bohr 半径 a0=ℏ2/(mκ)a_0=\hbar^2/(m\kappa) を使って

A^l=ℏ2m(ddr−l+1r+1(l+1)a0),A^l†=ℏ2m(−ddr−l+1r+1(l+1)a0)(2.4.25)\hat A_l=\frac{\hbar}{\sqrt{2m}}\Bigl(\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} r}-\frac{l+1}{r}+\frac{1}{(l+1)a_0}\Bigr),\qquad \hat A_l^\dagger=\frac{\hbar}{\sqrt{2m}}\Bigl(-\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} r}-\frac{l+1}{r}+\frac{1}{(l+1)a_0}\Bigr)\tag{2.4.25}

と置くと、微分を展開して

H^l=A^l†A^l−ER(l+1)2,H^l+1=A^lA^l†−ER(l+1)2(2.4.26)\hat H_l=\hat A_l^\dagger\hat A_l-\frac{E_{\mathrm R}}{(l+1)^2},\qquad \hat H_{l+1}=\hat A_l\hat A_l^\dagger-\frac{E_{\mathrm R}}{(l+1)^2}\tag{2.4.26}

を得る。2式から H^l+1A^l=A^lH^l\hat H_{l+1}\hat A_l=\hat A_l\hat H_l で、A^l\hat A_l は H^l\hat H_l の固有関数を同じエネルギーの H^l+1\hat H_{l+1} の固有関数へ移す(梯子の補題の、ハミルトニアンの番号を動かす版)。命題 2.4.2 により H^l\hat H_l の最低の固有値は −ER/(l+1)2-E_{\mathrm R}/(l+1)^2 で、その状態は A^lu=0\hat A_lu=0 の解 u∝rl+1e−r/((l+1)a0)u\propto r^{l+1}\mathrm{e}^{-r/((l+1)a_0)} である。A^l\hat A_l が消すのはこの1状態だけなので、H^l\hat H_l のスペクトルは「−ER/(l+1)2-E_{\mathrm R}/(l+1)^2」と「H^l+1\hat H_{l+1} のスペクトル」を合わせたものになる。これを ll について繰り返せば、H^l\hat H_l の固有値は −ER/(l+1+nr)2-E_{\mathrm R}/(l+1+n_r)^2(nr=0,1,2,…n_r=0,1,2,\dots)で、n=l+1+nrn=l+1+n_r と置いて (2.4.24) に戻る。

2つの道は使う代数が違う。Pauli の道は3次元の対称性(6つの保存量)を使い、縮退の理由まで見せる。因数分解の道は1つの ll ごとの微分演算子を扱い、固有関数 u∝rl+1e−r/(na0)u\propto r^{l+1}\mathrm{e}^{-r/(na_0)} まで具体的に出す。どちらも、梯子を下りきった所でノルムが 00 になる条件が最低の準位を決める点で、調和振動子と同じ形をしている。

代数が閉じない系

ここまでの例はすべて、ハミルトニアンと交換関係で閉じた小さな代数(調和振動子なら a^,a^†,1\hat a,\hat a^\dagger,1、水素なら L^,K^\hat{\bm{L}},\hat{\bm{K}})を持っていた。このような代数を持つ系は例外的で、たとえば H^=p^2/2+x^2/2+λx^4\hat H=\hat p^2/2+\hat x^2/2+\lambda\hat x^4(ℏ=m=ω=1\hbar=m=\omega=1 の単位)では、[H^, a^]\left[\hat H,\,\hat a\right] が a^\hat a の3次を含み、梯子の補題の形にならない。このときの代数の使い方は、調和振動子の基底 {∣n⟩}\{| n \rangle \} で x^=(a^+a^†)/2\hat x=(\hat a+\hat a^\dagger)/\sqrt2 を行列にし、H^\hat H を有限の N×NN\times N の行列に打ち切って対角化することである。(2.4.5) のおかげで行列要素は代数だけで書けるが、固有値を閉じた式で出すことはできず、数値の対角化に頼る。

図

図 2.4.3 H^=p^2/2+x^2/2+0.1x^4\hat H=\hat p^2/2+\hat x^2/2+0.1\hat x^4 の最低の固有値。振動子の基底 NN 個に打ち切った値(実線)は上から単調に下がり、収束値(点線)に近づく。偶奇が保存するので、NN を奇数から偶数へ1つ増やしても値は変わらない。

近似の裏付け

型 A(射影) | 小さいもの 調和振動子の固有状態 NN 個が張る部分空間(N→∞N\to\infty) | 証明 証明済み(H^\hat H を部分空間へ射影した行列の固有値は Rayleigh–Ritz の上界で、基底を足すと単調に下がる) | 行き先 近似の数理 第4章

代数の解き方にはもう1つ限界がある。定理 2.4.3 の証明は、N^\hat N が固有ベクトルを持つこと、a^\hat a がその固有ベクトルを定義域から出さないことを前提にしていた。連続スペクトルを持つ系(自由粒子や水素の E>0E>0)では固有ベクトルがヒルベルト空間に入らないので、梯子の論法はそのままでは使えない。水素の E>0E>0 では K^\hat{\bm{K}} の定義の平方根の中が負になり、6つの生成子は4次元の回転でなく Lorentz 変換と同じ代数を作る。代数の方法は離散スペクトル、とくに対称性の大きい系に向いた道具である。

例題 2.4.6 因数分解を1段ずつたどる ★★

オリジナル

  1. (1) (2.4.25) の A^l\hat A_l について、A^l†A^l\hat A_l^\dagger\hat A_l を展開して (2.4.26) の1つ目を確かめよ。
  2. (2) A^0u0=0\hat A_0u_0=0 の解 u0u_0 を求め、H^0u0=−ERu0\hat H_0u_0=-E_{\mathrm R}u_0 を確かめよ。これは水素の何の状態か。
  3. (3) H^1\hat H_1 の基底状態 u1∝r2e−r/(2a0)u_1\propto r^2\mathrm{e}^{-r/(2a_0)} から A^0†u1\hat A_0^\dagger u_1 を作り、それが H^0\hat H_0 の固有関数であることを示してエネルギーを求めよ。これは何の状態か。
解答

(1) W(r)=−l+1r+1(l+1)a0W(r)=-\frac{l+1}{r}+\frac{1}{(l+1)a_0} と書くと A^l=ℏ2m(∂r+W)\hat A_l=\frac{\hbar}{\sqrt{2m}}(\partial_r+W)、A^l†=ℏ2m(−∂r+W)\hat A_l^\dagger=\frac{\hbar}{\sqrt{2m}}(-\partial_r+W) で、(−∂r+W)(∂r+W)u=−u′′+(W2−W′)u(-\partial_r+W)(\partial_r+W)u=-u''+(W^2-W')u。W2−W′=(l+1)2−(l+1)r2−2a0r+1(l+1)2a02=l(l+1)r2−2a0r+1(l+1)2a02W^2-W'=\frac{(l+1)^2-(l+1)}{r^2}-\frac{2}{a_0r}+\frac{1}{(l+1)^2a_0^2}=\frac{l(l+1)}{r^2}-\frac{2}{a_0r}+\frac{1}{(l+1)^2a_0^2}。ℏ22m⋅2a0r=κr\frac{\hbar^2}{2m}\cdot\frac{2}{a_0r}=\frac{\kappa}{r}、ℏ22ma02=ER\frac{\hbar^2}{2ma_0^2}=E_{\mathrm R} なので A^l†A^l=H^l+ER/(l+1)2\hat A_l^\dagger\hat A_l=\hat H_l+E_{\mathrm R}/(l+1)^2。2つ目の式は W2+W′=(l+1)(l+2)r2−…W^2+W'=\frac{(l+1)(l+2)}{r^2}-\dots から同様に出る。

(2) u0′=(1/r−1/a0)u0u_0'=(1/r-1/a_0)u_0 から u0=r e−r/a0u_0=r\,\mathrm{e}^{-r/a_0}。(1) より H^0u0=A^0†A^0u0−ERu0=−ERu0\hat H_0u_0=\hat A_0^\dagger\hat A_0u_0-E_{\mathrm R}u_0=-E_{\mathrm R}u_0。R=u0/r=e−r/a0R=u_0/r=\mathrm{e}^{-r/a_0} で、1s 状態である。

(3) A^0†=ℏ2m(−∂r−1r+1a0)\hat A_0^\dagger=\frac{\hbar}{\sqrt{2m}}(-\partial_r-\frac1r+\frac1{a_0}) を u1=r2e−r/(2a0)u_1=r^2\mathrm{e}^{-r/(2a_0)} に当てると−(2r−r22a0)e−r/(2a0)−re−r/(2a0)+r2a0e−r/(2a0)=(3r22a0−3r)e−r/(2a0)∝r(1−r2a0)e−r/(2a0)-\bigl(2r-\frac{r^2}{2a_0}\bigr)\mathrm{e}^{-r/(2a_0)}-r\mathrm{e}^{-r/(2a_0)}+\frac{r^2}{a_0}\mathrm{e}^{-r/(2a_0)}=\bigl(\frac{3r^2}{2a_0}-3r\bigr)\mathrm{e}^{-r/(2a_0)}\propto r\bigl(1-\frac{r}{2a_0}\bigr)\mathrm{e}^{-r/(2a_0)}。(2.4.26) から H^0A^0†=A^0†H^1\hat H_0\hat A_0^\dagger=\hat A_0^\dagger\hat H_1 なので、エネルギーは H^1\hat H_1 の基底の −ER/4-E_{\mathrm R}/4。R∝(1−r/(2a0))e−r/(2a0)R\propto(1-r/(2a_0))\mathrm{e}^{-r/(2a_0)} は節を1つ持つ 2s 状態で、2p(l=1l=1 の基底)と同じエネルギーになることが、縮退の理由とともに見える。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ