tecktom.com

何の実験の量で確かめるか・授業で習った形との対応

2026年10月15日7分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第4部 第6章 光学応答:バンド間遷移・励起子・固体のプラズモン
目次
  1. 何を測るか
  2. 授業で習った形との対応
  3. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

ハミルトニアンの選び方で固体を考える 第4部 第6章 §4.6.6 ★★ 透過と反射から α\alpha と εr\varepsilon_{\mathrm r}、エリプソメトリで ε1,ε2\varepsilon_1,\varepsilon_2、電子エネルギー損失で −Im⁡(1/εr)-\operatorname{Im}(1/\varepsilon_{\mathrm r}) を測る。授業の α∝ℏω−Eg\alpha\propto\sqrt{\hbar\omega-E_{\mathrm g}} と Tauc のプロットは、結合状態密度と状態密度の畳み込みの言い直しである

何を測るか

吸収係数 α(ω)\alpha(\omega) は、厚さの違う薄い試料の透過率の比から測る。吸収が強い所では試料を薄くする必要があり、吸収端の近くの 104 cm−110^4\,\mathrm{cm^{-1}} の程度の吸収には μm\mathrm{\mu m} 以下の膜が要る。反射率 R(ω)R(\omega) は厚い試料で広い振動数範囲にわたって測り、Kramers–Kronig の関係で反射の位相を出して εr(ω)\varepsilon_{\mathrm r}(\omega) を組み立てる(光学と量子エレクトロニクス 第12章)。エリプソメトリ(斜めに入射させた光の偏りの変化を測る方法)は、1つの振動数で ε1\varepsilon_1 と ε2\varepsilon_2 を直接求めることができるので、臨界点の山の位置を精度よく決めるのに使われる。電子エネルギー損失分光は、薄膜を通った速い電子が失ったエネルギーの分布 ∝−Im⁡[1/εr(ω)]\propto-\operatorname{Im}[1/\varepsilon_{\mathrm r}(\omega)] を測るもので、例題 4.6.5 のようにプラズモンの振動数が分かる。励起子の線は低温の吸収・反射のほか、光を当てて出てくる光(フォトルミネッセンス)でも見え、遠赤外の反射帯は赤外分光の反射率で見える。

測った量と模型の量を結ぶのは、吸収の形(x\sqrt{\phantom{x}}・段・2乗・逆平方根)と、その形が切り替わる臨界点の位置である。バンド計算の εn(k)\varepsilon _n(\bm{k}) から式 (4.6.6) の ε2\varepsilon_2 を計算し、測った ε2\varepsilon_2 の山の位置と比べることが、バンド図を検証する最も直接の方法になる。

授業で習った形との対応

学部の授業では、光学定数を n~=n+iκ\tilde n=n+\mathrm{i}\kappa、吸収係数を α=4πκ/λ\alpha=4\pi\kappa/\lambda(λ\lambda は真空の波長)と書くことが多い。λ=2πc/ω\lambda=2\pi c/\omega を入れると式 (4.6.1) の α=2ωκ/c\alpha=2\omega\kappa/c と同じである。工学の流儀で時間依存を eiωt\mathrm{e}^{\mathrm{i}\omega t}(jωj\omega)と書く教科書では、複素屈折率が n−iκn-\mathrm{i}\kappa、誘電関数が ε1−iε2\varepsilon_1-\mathrm{i}\varepsilon_2 になり、虚部の符号が逆になる。吸収が正になる量を取るという点は同じである。

バンド間遷移の ε2\varepsilon_2 は、CGS 単位系(Gauss 単位)の教科書では

ε2(ω)=4π2e2m2ω2⋅2V∑k∣e⋅pcv∣2δ(εc−εv−ℏω)\varepsilon_2(\omega)=\frac{4\pi^2e^2}{m^2\omega^2}\cdot\frac{2}{V}\sum_{\bm{k}}\lvert \bm{e}\cdot\bm{p}_{\mathrm{cv}}\rvert ^2\delta(\varepsilon _{\mathrm c}-\varepsilon _{\mathrm v}-\hbar\omega)

と書かれる。e2→e2/(4πε0)e^2\to e^2/(4\pi\varepsilon_0) と置き換えると、4π2e2→πe2/ε04\pi^2e^2\to\pi e^2/\varepsilon_0 で式 (4.6.6) になる。

吸収端の形は、授業では次のように覚えることが多い。直接遷移の許容遷移で αℏω∝(ℏω−Eg)1/2\alpha\hbar\omega\propto(\hbar\omega-E_{\mathrm g})^{1/2}、禁制遷移で (ℏω−Eg)3/2(\hbar\omega-E_{\mathrm g})^{3/2}、間接遷移で (ℏω−Eg±ℏΩ)2(\hbar\omega-E_{\mathrm g}\pm\hbar\Omega)^2。これらは、式 (4.6.9) の3次元の結合状態密度、行列要素の k2k^2、式 (4.6.11) の状態密度の畳み込みをそれぞれ言い直したものである。測った α\alpha から EgE_{\mathrm g} を読むときは、(αℏω)2(\alpha\hbar\omega)^2(直接)か (αℏω)1/2(\alpha\hbar\omega)^{1/2}(間接)を ℏω\hbar\omega に対して描き、直線部分を 00 まで延ばした切片を EgE_{\mathrm g} とする(Tauc のプロット)。どちらの描き方で直線になるかが、直接か間接かの判定にもなる。ただし吸収端のすぐ近くは励起子と乱れで丸まるので(図 4.6.2)、直線部分は吸収端から少し上で取る。

イオン結晶の誘電関数は、授業では ε(ω)=ε(∞)+ε(0)−ε(∞)1−ω2/ωTO2\varepsilon(\omega)=\varepsilon(\infty)+\frac{\varepsilon(0)-\varepsilon(\infty)}{1-\omega^2/\omega_{\mathrm{TO}}^2} と書かれ、Lyddane–Sachs–Teller の関係は ωLO2/ωTO2=ε(0)/ε(∞)\omega_{\mathrm{LO}}^2/\omega_{\mathrm{TO}}^2=\varepsilon(0)/\varepsilon(\infty) と書かれる。式 (4.6.18) と式 (4.6.19) は記号を変えただけで同じ式である。

例題 4.6.8 Tauc のプロットで吸収端を読む ★★

オリジナルある薄膜の吸収係数を2つの光子エネルギーで測り、ℏω=1.60 eV\hbar\omega=1.60\,\mathrm{eV} で α=5.30×103 cm−1\alpha=5.30\times10^3\,\mathrm{cm^{-1}}、ℏω=1.70 eV\hbar\omega=1.70\,\mathrm{eV} で α=7.49×103 cm−1\alpha=7.49\times10^3\,\mathrm{cm^{-1}} を得た。

  1. (1) 直接遷移を仮定し、(αℏω)2(\alpha\hbar\omega)^2 を ℏω\hbar\omega の1次式とみなして EgE_{\mathrm g} を求めよ。
  2. (2) 同じ2点を間接遷移の形 (αℏω)1/2(\alpha\hbar\omega)^{1/2} で直線にすると切片はいくらになるか。2点の測定だけで直接か間接かを決められない理由を述べよ。
解答

(1) (αℏω)2(\alpha\hbar\omega)^2 は 1.60 eV1.60\,\mathrm{eV} で 7.19×1077.19\times10^7、1.70 eV1.70\,\mathrm{eV} で 1.62×1081.62\times10^8(単位 (cm−1 eV)2(\mathrm{cm^{-1}\,eV})^2)。この2点を通る直線が 00 になる所は1.60−7.19×107×0.10/(1.62×108−7.19×107)=1.52 eV1.60-7.19\times10^7\times0.10/(1.62\times10^8-7.19\times10^7)=1.52\,\mathrm{eV} である。

(2) (αℏω)1/2(\alpha\hbar\omega)^{1/2} は 92.192.1 と 112.8112.8 で、切片は 1.16 eV1.16\,\mathrm{eV} になる。2点は必ず1本の直線に乗るので、どちらの形でも「直線」になる。直接か間接かを決めるには、吸収端の近くで多くの点を測り、どちらの描き方で直線部分が広く続くかを見る必要がある。この表は αℏω∝ℏω−1.52 eV\alpha\hbar\omega\propto\sqrt{\hbar\omega-1.52\,\mathrm{eV}} から作ったので、多くの点を取れば (1) の描き方だけが直線になる。

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com

← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ