統計学の復習 第10章 §10.7
§10.1 区間推定の考え方と母分散が既知のときの信頼区間
- 10.1-1 [Xˉ−1.645σ/n, Xˉ+1.645σ/n]。90% では α=0.10 で、上下に 0.05 ずつ残すので z0.05 を使う。
- 10.1-2 標準誤差は 12/16=3、半幅は 1.960×3=5.88 なので [73.5−5.88, 73.5+5.88]=[67.62, 79.38]。
- 10.1-3 式 (10.5) から n≥(2.576×15/2)2=19.322=373.3。切り上げて n=374。(n=373 では半幅が 2.576×15/373=2.0007 で 2 を超える。)
- 10.1-4 条件 Φ(b)=1−α+Φ(−a) から b は a の関数 b(a) である。両辺を a で微分すると、標準正規分布の密度を φ として φ(b)b′(a)=−φ(−a)=−φ(a) なので b′(a)=−φ(a)/φ(b)。幅に比例する g(a)=a+b(a) の微分は g′(a)=1−φ(a)/φ(b) である。φ は正の側で減少するので、a<b なら φ(a)>φ(b) で g′(a)<0、a>b なら g′(a)>0 である。a を増やすと b は減るので、g は a=b となる点で最小になる。a=b のとき Φ(a)−Φ(−a)=1−α、すなわち 2Φ(a)−1=1−α で、a=zα/2 である。
§10.2 95%信頼区間の意味とさまざまな信頼区間
- 10.2-1 正しいのは (b) だけである。(a) は確定した区間と定数 μ についての主張で、確率 0.95 の事象ではない。(c) は区間が Xˉ の散らばりを表すと読んでいる誤りで、Xˉ の分布の中心は μ であり 50.3 ではないので、今後の標本平均がこの区間に入る割合は 95% にならない。
- 10.2-2 含まない本数は Bin(50,0.1) に従い、期待値は 50×0.1=5 本。すべてが含む確率は 0.950=0.00515。
- 10.2-3 標準誤差は 2/25=0.4。片側なので z0.01=2.326 を使い、上側信頼限界は 20.4+2.326×0.4=21.33。
- 10.2-4 (i) μ≤Xˉ+zασ/n⟺−zα≤(Xˉ−μ)/(σ/n)=Z なので、P(μ≤U)=P(Z≥−zα)=P(Z≤zα)=1−α(対称性を使った)。(ii) 2つの区間はどちらも Xˉ を中心とし、半幅は 1.960σ/n と 2.576σ/n である。1.960<2.576 なので、95% 区間の両端は 99% 区間の内側にある。t の区間でも、同じ標本の S を使い tn−1(0.025)<tn−1(0.005) なので同じことが成り立つ。
§10.3 t 分布と t 分布表
- 10.3-1 式 (10.10) から T=Z/W/11、Z=(Xˉ−μ)/(σ/12)、W=11S2/σ2=∑i=112(Xi−Xˉ)2/σ2。定理 10.5 から W∼χ112 で Z と独立なので、ν=11。
- 10.3-2 c=t10(0.025)=2.228。対称性から P(T≤−1.812)=P(T≥1.812)=0.05。P(−1.812≤T≤2.228)=1−0.05−0.025=0.925。
- 10.3-3 V=ν/(ν−2) から、t3 は 3、t5 は 5/3=1.667、t30 は 30/28=1.071。W∼χ22 の密度は式 (10.8) で ν=2 として fW(w)=21e−w/2(Γ(1)=1)。0<w<1 で e−w/2≥e−1/2 なので
E[W1]≥∫01w1⋅21e−1/2dw=2e−1/2∫01wdw=∞
で、E[T2]=2E[1/W] は有限でない。4. 10.3-4 E[Z2]=1 と E[Z4]=3 から V[Zi2]=E[Zi4]−E[Zi2]2=2。Zi2 は独立なので V[W]=∑V[Zi2]=2ν。W/ν は期待値 1・分散 2ν/ν2=2/ν なので、Chebyshev の不等式から P(∣W/ν−1∣≥0.1)≤(2/ν)/0.12=200/ν。
§10.4 母分散が未知のときの信頼区間
- 10.4-1 (a) z0.025。(b) t11(0.025)。(c) 中心極限定理による近似で z0.025(標準誤差は s/400)。
- 10.4-2 標準誤差は 3.6/9=1.2、半幅は 2.306×1.2=2.767 なので [45.43, 50.97]。
- 10.4-3 xˉ=16.0/5=3.2。偏差は 0, −0.4, 0.4, −0.2, 0.2、二乗和は 0.40、s2=0.40/4=0.1、s=0.3162。標準誤差は 0.3162/5=0.1414、半幅は 2.776×0.1414=0.393 なので [2.807, 3.593]。
- 10.4-4 (i) c=tn−1(α/2) とすると、§10.4 の同値変形から {Xˉ−cS/n≤μ≤Xˉ+cS/n}={−c≤T≤c}={∣T∣≤c}。系 10.6 から T∼tn−1 なので、この事象の確率は 1−2×α/2=1−α で、μ,σ によらない。(ii) 対称性から P(∣T∣≤1.960)=2P(T≤1.960)−1=2×0.9392−1=0.878。信頼係数 95% のつもりの区間が、実際には約 88% しか μ を含まない。
§10.5 母平均の差の信頼区間
- 10.5-1 (a) 同じ人の右手と左手なので対応がある。(b) 別々の人の集団なので対応がない(人数も違い、組にすることができない)。
- 10.5-2 dˉ=14/7=2。偏差は 0, −3, 1, 2, −1, 1, 0、二乗和は 16、sd2=16/6=2.667、sd=1.633。標準誤差は 1.633/7=0.6172、半幅は 2.447×0.6172=1.510 なので [0.490, 3.510]。
- 10.5-3 sp2=(11×9+9×16)/20=243/20=12.15。標準誤差は 12.15×(1/12+1/10)=2.2275=1.4925、半幅は 2.086×1.4925=3.113。差の点推定値は 2.5 なので [−0.613, 5.613]。
- 10.5-4 (i) Xˉ と Yˉ は独立なので Cov(Xˉ,Yˉ)=0 で、V[Xˉ−Yˉ]=V[Xˉ]+(−1)2V[Yˉ]=σ2/n1+σ2/n2=σ2(1/n1+1/n2)。(ii) 期待値の線形性から
E[Sp2]=n1+n2−2(n1−1)E[S12]+(n2−1)E[S22]=n1+n2−2(n1−1)σ2+(n2−1)σ2=σ2.
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