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2026年10月22日18分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第10章 測地線

AI 生成・木下が未勉強

物理のための微分幾何入門 第10章 §10.7

  1. 10.1-1 ϕ(λ)=2λ+1\phi(\lambda)=2\lambda+1 と ϕ(λ)=−λ\phi(\lambda)=-\lambda はどちらも1次関数である。命題 10.4 の右辺は0になるので、x(2t+1)x(2t+1) と x(−t)x(-t) は測地線の方程式をそのまま満たす。ϕ′<0\phi'<0 の場合も、証明の式変形は ϕ′≠0\phi'\ne0 しか使わないのでそのまま通る。

ϕ(λ)=λ3\phi(\lambda)=\lambda^3 では ϕ′=3λ2, ϕ′′=6λ\phi'=3\lambda^2,\ \phi''=6\lambda である。(10.4) の右辺の係数は次のようになる。

ϕ′′ϕ′=6λ3λ2=2λ\frac{\phi''}{\phi'}=\frac{6\lambda}{3\lambda^2}=\frac2\lambda

これは0でないので、x(t3)x(t^3) は測地線の方程式を満たさない。曲線としては同じ測地線の道をたどるが、径数がアフィンでない。λ=0\lambda=0 では ϕ′=0\phi'=0 となり、速度が0になる。2. 10.1-2 1. (a) gxx=gyy=y−2g_{xx}=g_{yy}=y^{-2} で、0でない微分は ∂ygxx=∂ygyy=−2y−3\partial_yg_{xx}=\partial_yg_{yy}=-2y^{-3} である。(10.1) から次の3つ(と対称な成分)が0でない。

Γxxy=12y2 ∂ygxx=−1y,Γyxx=−12y2 ∂ygxx=1y,Γyyy=12y2 ∂ygyy=−1y\Gamma^x{}_{xy}=\frac12y^2\,\partial_yg_{xx}=-\frac1y,\qquad \Gamma^y{}_{xx}=-\frac12y^2\,\partial_yg_{xx}=\frac1y,\qquad \Gamma^y{}_{yy}=\frac12y^2\,\partial_yg_{yy}=-\frac1y

測地線の方程式は次の2本になる。

x¨−2y x˙y˙=0,y¨+x˙2−y˙2y=0\ddot x-\frac2y\,\dot x\dot y=0,\qquad \ddot y+\frac{\dot x^2-\dot y^2}{y}=0 2. (b) x=x0, y=esx=x_0,\ y=\mathrm{e}^s では x˙=0\dot x=0 で、1本めは満たされる。y˙=y¨=es\dot y=\ddot y=\mathrm{e}^s なので、2本めの左辺は es−e2s/es=0\mathrm{e}^s-\mathrm{e}^{2s}/\mathrm{e}^s=0 である。速さは (x˙2+y˙2)/y2=e2s/e2s=1(\dot x^2+\dot y^2)/y^2=\mathrm{e}^{2s}/\mathrm{e}^{2s}=1 なので、ss は弧長である。y=1y=1 から y=ey=\mathrm{e} までの長さは次のとおりである。

∫1edyy=1\int_1^{\mathrm{e}}\frac{\mathrm{d} y}{y}=1 3. (c) x˙=R/cosh⁡2s\dot x=R/\cosh^2s、y˙=−Rsinh⁡s/cosh⁡2s\dot y=-R\sinh s/\cosh^2s である。速さを調べると、次のとおり1になる。

x˙2+y˙2y2=R2(1+sinh⁡2s)/cosh⁡4sR2/cosh⁡2s=1\frac{\dot x^2+\dot y^2}{y^2}=\frac{R^2(1+\sinh^2s)/\cosh^4s}{R^2/\cosh^2s}=1

1本めの式は dds(x˙/y2)=(x¨ y−2x˙y˙)/y3\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} s}(\dot x/y^2)=(\ddot x\,y-2\dot x\dot y)/y^3 と同値で、x˙/y2=1/R\dot x/y^2=1/R が定数なので満たされる。2本めの式を調べる。y¨=−R(1−sinh⁡2s)/cosh⁡3s\ddot y=-R(1-\sinh^2s)/\cosh^3s と計算でき、次のとおり0になる。

y¨+x˙2−y˙2y=−R(1−sinh⁡2s)+R(1−sinh⁡2s)cosh⁡3s=0\ddot y+\frac{\dot x^2-\dot y^2}{y}=\frac{-R(1-\sinh^2s)+R(1-\sinh^2s)}{\cosh^3s}=0 3. 10.1-3 x=t2x=t^2 では速さは ∣x˙∣=2t\left\vert \dot x\right\vert =2t である。長さとエネルギーは次のとおりである。

L=∫012t dt=1,E=12∫014t2 dt=23L=\int_0^12t\,\mathrm{d} t=1,\qquad E=\frac12\int_0^14t^2\,\mathrm{d} t=\frac23

L2=1≤2(b−a)E=43L^2=1\le2(b-a)E=\frac43 で、不等式は成り立つ。x=tx=t と走り直すと速さは1で一定になり、E=12E=\frac12 である。L2=1=2⋅1⋅12L^2=1=2\cdot1\cdot\frac12 で等号になる。4. 10.1-4 y(t)=x(ct)y(t)=x(ct) とおくと、y˙(t)=c x˙(ct), y¨(t)=c2x¨(ct)\dot y(t)=c\,\dot x(ct),\ \ddot y(t)=c^2\ddot x(ct) である。測地線の方程式に入れると c2c^2 がくくり出せる。

y¨k+Γkij(y)y˙iy˙j=c2(x¨k+Γkijx˙ix˙j)∣ct=0\ddot y^k+\Gamma^k{}_{ij}(y)\dot y^i\dot y^j=c^2\left(\ddot x^k+\Gamma^k{}_{ij}\dot x^i\dot x^j\right)\Big|_{ct}=0

よって yy は測地線で、初速度は y˙(0)=c x˙(0)=cv\dot y(0)=c\,\dot x(0)=cv である。命題 10.2 により、出発点と初速度が同じ測地線は1つしかない。したがって初速度 cvcv の測地線は y(t)=x(ct)y(t)=x(ct) そのものである。これはもとの測地線と同じ道を、∣c∣\left\vert c\right\vert 倍の速さで通る。5. 10.2-1 系 10.9 により、測地線になる緯線は f′(u)=0f'(u)=0 の所である。f′(u)=−sin⁡(u/a)f'(u)=-\sin(u/a) が0になるのは、u=0, πau=0,\ \pi a の2つである。u=0u=0 では f=R+af=R+a で、外側の赤道(軸から最も遠い円)である。u=πau=\pi a では f=R−af=R-a で、内側の赤道(穴のふちの円)である。6. 10.2-2 1. (a) f=asin⁡θf=a\sin\theta(θ\theta は北極からの角)である。赤道では f=a, ψ=60∘f=a,\ \psi=60^\circ なので、Clairaut の定数は J=acos⁡60∘=a/2J=a\cos60^\circ=a/2 である。最も北の点では ψ=0\psi=0 である。よって asin⁡θmin⁡=a/2a\sin\theta_{\min}=a/2 から θmin⁡=30∘\theta_{\min}=30^\circ となる。最高緯度は 90∘−30∘=60∘90^\circ-30^\circ=60^\circ である。2. (b) 緯度 30∘30^\circ の緯線では f=asin⁡60∘=acos⁡30∘f=a\sin60^\circ=a\cos30^\circ である。fcos⁡ψ=a/2f\cos\psi=a/2 から次の値を得る。

cos⁡ψ=1/2cos⁡30∘=13=0.577,ψ=54.7∘\cos\psi=\frac{1/2}{\cos30^\circ}=\frac{1}{\sqrt3}=0.577,\qquad \psi=54.7^\circ 7. 10.2-3 1. (a) f′=u/c2+u2f'=u/\sqrt{c^2+u^2} なので、次のとおり1になる。

f′2+h′2=u2+c2c2+u2=1f'^2+h'^2=\frac{u^2+c^2}{c^2+u^2}=1 2. (b) 出発点では f=1+4=5f=\sqrt{1+4}=\sqrt5、ψ=60∘\psi=60^\circ である。Clairaut の定数は J=5cos⁡60∘=1.118J=\sqrt5\cos60^\circ=1.118 である。首では f=c=1<Jf=c=1<J なので、(10.12) から首には達しない。折り返すのは f(u)=Jf(u)=J の所である。

1+u2=1.118⟹u2=1.25−1=0.25,u=0.5\sqrt{1+u^2}=1.118\quad\Longrightarrow\quad u^2=1.25-1=0.25,\qquad u=0.5

首の手前の u=0.5u=0.5 の緯線に接して折り返し、もとの側へ戻っていく。8. 10.2-4 接している点 PP では、測地線の向きが緯線の向きと一致するので u˙=0\dot u=0 である。速さが1なので fφ˙=±1f\dot\varphi=\pm1、つまり φ˙2=1/f(u0)2\dot\varphi^2=1/f(u_0)^2 である。(10.10) の1本めから、PP での u¨\ddot u は次のように決まる。

u¨=ff′φ˙2=f′(u0)f(u0)\ddot u=ff'\dot\varphi^2=\frac{f'(u_0)}{f(u_0)}

緯線が測地線でないので、系 10.9 により f′(u0)≠0f'(u_0)\ne0 で、u¨≠0\ddot u\ne0 である。点 PP では u˙=0, u¨≠0\dot u=0,\ \ddot u\ne0 なので、母線方向の座標はそこで極値をとる。

f′(u0)>0f'(u_0)>0 なら極小で、測地線は u≥u0u\ge u_0 の側(軸から遠い側)にある。f′(u0)<0f'(u_0)<0 なら極大で、測地線は u≤u0u\le u_0 の側にある。どちらの場合も測地線は ff の大きい側にあり、(10.12) の f≥∣J∣f\ge\left\vert J\right\vert と合っている。9. 10.3-1 定数 mm を外して Euler–Lagrange 方程式を書く。

r¨−rφ˙2=0,ddt(r2φ˙)=r2φ¨+2rr˙φ˙=0,z¨=0\ddot r-r\dot\varphi^2=0,\qquad \frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\left(r^2\dot\varphi\right)=r^2\ddot\varphi+2r\dot r\dot\varphi=0,\qquad \ddot z=0

2本めを r2r^2 で割ると φ¨+2rr˙φ˙=0\ddot\varphi+\frac2r\dot r\dot\varphi=0 である。r˙φ˙\dot r\dot\varphi の係数2は、Γφrφ+Γφφr\Gamma^\varphi{}_{r\varphi}+\Gamma^\varphi{}_{\varphi r} にあたる。0でない Christoffel 記号は、Γrφφ=−r\Gamma^r{}_{\varphi\varphi}=-r と Γφrφ=Γφφr=1/r\Gamma^\varphi{}_{r\varphi}=\Gamma^\varphi{}_{\varphi r}=1/r だけである。10. 10.3-2 1. (a) 円柱面の線素は R2dφ2+dz2R^2\mathrm{d}\varphi^2+\mathrm{d} z^2 である。座標 (Rφ,z)(R\varphi,z) をとれば、これは平面のデカルト座標の線素と同じ形になる。定理 10.10 により、質点はこの平面で等速直線運動をする。

初速度の成分は、軸方向が vcos⁡30∘v\cos30^\circ、周方向が vsin⁡30∘v\sin30^\circ である。方位角も軸方向の位置も時刻に比例して増えるので、軌道は螺旋である。1周にかかる時間は 2πR/(vsin⁡30∘)2\pi R/(v\sin30^\circ) なので、ピッチは次のとおりである。

vcos⁡30∘×2πRvsin⁡30∘=2πRcot⁡30∘=2π×0.10×1.732 m=1.09 mv\cos30^\circ\times\frac{2\pi R}{v\sin30^\circ}=2\pi R\cot30^\circ=2\pi\times0.10\times1.732\ \mathrm m=1.09\ \mathrm m 2. (b) 空間での速さは vv で一定なので、加速度は法線成分だけで、大きさは v2κv^2\kappa である(第6章 §6.4)。周方向の速さ vφ=vsin⁡30∘v_\varphi=v\sin30^\circ の円運動の向心加速度は vφ2/Rv_\varphi^2/R で、軸方向の加速度は0である。

κ=vφ2Rv2=sin⁡230∘R=0.250.10 m=2.5 m−1\kappa=\frac{v_\varphi^2}{Rv^2}=\frac{\sin^230^\circ}{R}=\frac{0.25}{0.10\ \mathrm m}=2.5\ \mathrm{m^{-1}}

円柱面の上では測地線でも、空間の曲線としては曲がっている。主法線は軸を向き、曲面に垂直である。11. 10.3-3 1. (a) 単位質量あたりの運動エネルギーは T=12l2(θ˙2+sin⁡2θ φ˙2)T=\frac12l^2(\dot\theta^2+\sin^2\theta\,\dot\varphi^2) である。計量は g=l2 diag(1,sin⁡2θ)g=l^2\,\mathrm{diag}(1,\sin^2\theta) で、0でない Christoffel 記号は次の2つである。

Γθφφ=−sin⁡θcos⁡θ,Γφθφ=cot⁡θ\Gamma^\theta{}_{\varphi\varphi}=-\sin\theta\cos\theta,\qquad \Gamma^\varphi{}_{\theta\varphi}=\cot\theta

右辺は −gθθ∂θV=−1l2 glsin⁡θ=−glsin⁡θ-g^{\theta\theta}\partial_\theta V=-\frac{1}{l^2}\,gl\sin\theta=-\frac gl\sin\theta と、−gφφ∂φV=0-g^{\varphi\varphi}\partial_\varphi V=0 である。運動方程式は次の2本になる。

θ¨−sin⁡θcos⁡θ φ˙2=−glsin⁡θ,φ¨+2cot⁡θ θ˙φ˙=0\ddot\theta-\sin\theta\cos\theta\,\dot\varphi^2=-\frac gl\sin\theta,\qquad \ddot\varphi+2\cot\theta\,\dot\theta\dot\varphi=0 2. (b) θ=θ0\theta=\theta_0 を保つなら θ˙=θ¨=0\dot\theta=\ddot\theta=0 である。2本めから、角速度 φ˙=ω\dot\varphi=\omega は一定になる。1本めは次の式になる。

sin⁡θ0cos⁡θ0 ω2=glsin⁡θ0⟹ω=glcos⁡θ0\sin\theta_0\cos\theta_0\,\omega^2=\frac gl\sin\theta_0\quad\Longrightarrow\quad\omega=\sqrt{\frac{g}{l\cos\theta_0}}

l=1.0 m, θ0=30∘l=1.0\ \mathrm m,\ \theta_0=30^\circ では ω=9.8/0.866 s−1=3.36 s−1\omega=\sqrt{9.8/0.866}\ \mathrm{s^{-1}}=3.36\ \mathrm{s^{-1}} である。周期は 2π/ω=1.87 s2\pi/\omega=1.87\ \mathrm s となる。12. 10.3-4 命題 10.3 の証明の Leibniz 則で、2つのベクトル場をともに q˙\dot q にとる。Dq˙k/dtD\dot q^k/\mathrm{d} t は (10.15) の左辺なので、−gkl∂lV-g^{kl}\partial_lV に等しい。

ddt 12g(q˙,q˙)=g ⁣(Dq˙dt,q˙)=gkj(−gkl∂lV)q˙j=−∂jV q˙j=−dVdt\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\,\frac12g(\dot q,\dot q)=g\!\left(\frac{D\dot q}{\mathrm{d} t},\dot q\right)=g_{kj}\left(-g^{kl}\partial_lV\right)\dot q^j=-\partial_jV\,\dot q^j=-\frac{\mathrm{d} V}{\mathrm{d} t}

最後の等号は連鎖律である。移項すると ddt(12g(q˙,q˙)+V)=0\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\bigl(\frac12g(\dot q,\dot q)+V\bigr)=0 となる。13. 10.4-1 運動エネルギーの計量は g=m(dx2+dy2)g=m(\mathrm{d} x^2+\mathrm{d} y^2) なので、Jacobi 計量は次のとおりである。

g~=2m(E−mgy)(dx2+dy2)\tilde g=2m(E-mgy)\left(\mathrm{d} x^2+\mathrm{d} y^2\right)

計量として使えるのは係数が正の領域で、y<E/(mg)y<E/(mg) である。y=E/(mg)y=E/(mg) は速さが0になる高さで、そこで計量はつぶれる。14. 10.4-2 F(y)=2m(E−mgy)F(y)=2m(E-mgy) と書く。Jacobi 計量の弧長 ss での微分を ′' で表す。関数 FF は xx によらない。そのため、Jacobi 計量のエネルギー汎関数の xx についての Euler–Lagrange 方程式から、J=F x′\mathcal J=F\,x' が保存する。

弧長の条件 F(x′2+y′2)=1F(x'^2+y'^2)=1 を x′2x'^2 で割る。そこへ x′=J/Fx'=\mathcal J/F を入れると、次の式になる。

(dydx)2=1Fx′2−1=FJ2−1\left(\frac{\mathrm{d} y}{\mathrm{d} x}\right)^2=\frac{1}{Fx'^2}-1=\frac{F}{\mathcal J^2}-1

両辺を xx で微分して 2 dy/dx2\,\mathrm{d} y/\mathrm{d} x で割る。∂yF=−2m2g\partial_yF=-2m^2g を使うと、次の式を得る。

d2ydx2=∂yF2J2=−m2gJ2\frac{\mathrm{d}^2y}{\mathrm{d} x^2}=\frac{\partial_yF}{2\mathcal J^2}=-\frac{m^2g}{\mathcal J^2}

(10.18) により ds=2(E−V)dt=(F/m) dt\mathrm{d} s=2(E-V)\mathrm{d} t=(F/m)\,\mathrm{d} t なので、x′=mx˙/Fx'=m\dot x/F である。よって J=F x′=mx˙\mathcal J=F\,x'=m\dot x となる。

これを入れると d2y/dx2=−g/x˙2\mathrm{d}^2y/\mathrm{d} x^2=-g/\dot x^2 である。放物運動 x=vxt, y=vyt−12gt2x=v_xt,\ y=v_yt-\frac12gt^2 を xx の関数として書くと、次のようになる。

y=vyvxx−g2vx2x2y=\frac{v_y}{v_x}x-\frac{g}{2v_x^2}x^2

2階微分は −g/vx2-g/v_x^2 で、x˙=vx\dot x=v_x なので両者は一致する。15. 10.4-3 Jacobi 計量は F(r)(dx2+dy2)F(r)(\mathrm{d} x^2+\mathrm{d} y^2) で、e2σ=F\mathrm{e}^{2\sigma}=F である。σ=12ln⁡F\sigma=\frac12\ln F は動径だけの関数なので、ラプラシアンは Δσ=σ′′+σ′/r\Delta\sigma=\sigma''+\sigma'/r である。F=A+B/rF=A+B/r とおき、A=2mE, B=2mkA=2mE,\ B=2mk として計算すると、次の結果になる。

K=−1F(σ′′+σ′r)=−AB2(Ar+B)3=−Ek4m(Er+k)3K=-\frac{1}{F}\left(\sigma''+\frac{\sigma'}{r}\right)=-\frac{AB}{2(Ar+B)^3}=-\frac{Ek}{4m(Er+k)^3}

運動できる領域では F>0F>0、つまり Er+k>0Er+k>0 である。したがって KK の符号は −E-E の符号と同じになる。

  • E<0E<0(楕円軌道)なら K>0K>0 である。
  • E=0E=0(放物線)なら K=0K=0 である。
  • E>0E>0(双曲線)なら K<0K<0 である。

E=0E=0 で平らになることは、本文の exbox の結果と合っている。16. 10.4-4 実際の運動ではエネルギーの保存から 12gijq˙iq˙j=E−V\frac12g_{ij}\dot q^i\dot q^j=E-V である。これを使うと次の式を得る。

piq˙i=gijq˙jq˙i=2(E−V)p_i\dot q^i=g_{ij}\dot q^j\dot q^i=2(E-V)

Jacobi 計量での長さの要素は ds=g~ijq˙iq˙j dt\mathrm{d} s=\sqrt{\tilde g_{ij}\dot q^i\dot q^j}\,\mathrm{d} t である。g~=2(E−V)g\tilde g=2(E-V)g を入れると次のようになる。

ds=2(E−V)⋅2(E−V) dt=2(E−V) dt=piq˙i dt\mathrm{d} s=\sqrt{2(E-V)\cdot2(E-V)}\,\mathrm{d} t=2(E-V)\,\mathrm{d} t=p_i\dot q^i\,\mathrm{d} t

これは (10.18) とも一致している。17. 10.5-1 nn が定数なら、光学的な計量 n2δijn^2\delta_{ij} はユークリッド計量の定数倍である。定数倍は Christoffel 記号を変えないので、測地線は直線である。光路長は nlnl、かかる時間は nl/cnl/c である。n=1.5n=1.5、l=2.0 ml=2.0\ \mathrm m では次のとおりである。

nl=3.0 m,nlc=3.03.00×108 s=1.0×10−8 snl=3.0\ \mathrm m,\qquad \frac{nl}{c}=\frac{3.0}{3.00\times10^8}\ \mathrm s=1.0\times10^{-8}\ \mathrm s 18. 10.5-2 境界面を水平にとり、法線からの入射角を ii とすると θ=90∘−i\theta=90^\circ-i である。(10.22) は n1sin⁡i1=n2sin⁡i2n_1\sin i_1=n_2\sin i_2 となる。

sin⁡i2=1.00×sin⁡45∘1.33=0.532,i2=32.1∘\sin i_2=\frac{1.00\times\sin45^\circ}{1.33}=0.532,\qquad i_2=32.1^\circ 19. 10.5-3 光線の方程式 (10.21) の xx 成分を、光線の全長にわたって積分する。曲がりが小さいので dl≈dz\mathrm{d} l\approx\mathrm{d} z で、n≈1n\approx1 とみなせる。横向きの方向余弦の変化が曲がりの角 δ\delta になり、それは ∂xn\partial_xn の積分で決まる。x=bx=b の直線の上では r=b2+z2r=\sqrt{b^2+z^2} である。

δ=∫−∞∞∂b(2GMc2b2+z2)dz=−2GMbc2∫−∞∞dz(b2+z2)3/2=−2GMbc2⋅2b2=−4GMc2b\delta=\int_{-\infty}^{\infty}\partial_b\left(\frac{2GM}{c^2\sqrt{b^2+z^2}}\right)\mathrm{d} z=-\frac{2GMb}{c^2}\int_{-\infty}^{\infty}\frac{\mathrm{d} z}{(b^2+z^2)^{3/2}}=-\frac{2GMb}{c^2}\cdot\frac{2}{b^2}=-\frac{4GM}{c^2b}

負号は、光線が xx の小さい側、つまり質量の側へ曲がることを表す。太陽の縁をかすめる光では次の値になる。

∣δ∣=4×1.327×1020(3.00×108)2×6.96×108=8.49×10−6 rad=1.75′′\left\vert \delta\right\vert =\frac{4\times1.327\times10^{20}}{(3.00\times10^8)^2\times6.96\times10^8}=8.49\times10^{-6}\ \mathrm{rad}=1.75'' 20. 10.5-4 位置ベクトルと ntn\bm t の外積 M=x×nt\bm M=\bm x\times n\bm t を考える。∣M∣=n rsin⁡ϕ\left\vert \bm M\right\vert =n\,r\sin\phi である。ll で微分すると、dx/dl=t\mathrm{d}\bm x/\mathrm{d} l=\bm t と光線の方程式から次の式を得る。

dMdl=t×nt+x×ddl(nt)=0+x×∇n\frac{\mathrm{d}\bm M}{\mathrm{d} l}=\bm t\times n\bm t+\bm x\times\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} l}(n\bm t)=\bm 0+\bm x\times\nabla n

屈折率が動径だけの関数なら ∇n=n′(r) x/r\nabla n=n'(r)\,\bm x/r で、これは x\bm x に平行である。よって x×∇n=0\bm x\times\nabla n=\bm 0 となり、M\bm M は一定である。とくにその大きさ n rsin⁡ϕn\,r\sin\phi も一定になる。

この保存量は、回転の対称性から出たもので、力学の角運動量にあたる。M\bm M の向きも一定なので、光線は原点を含む1つの平面の中を進む。

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