この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第6章 §6.7 ★★★ 回折は平面波のモードの重ね合わせで、遠方の像は角スペクトル、回折限界は伝わるモードの数の上限。総合問題はピンホールカメラの最適な穴
要点
この章は、光線の代わりに平面波を基本のモードとして取り出し、開口をその透過の関数として置いただけで、回折の現象をすべて1つの式 (6.3) から出した。自由な空間がモードを混ぜないので、回折の問題は開口の場を Fourier 変換し、各モードに位相を掛けて戻す線形の計算に帰着する。光線の理論の運動量 が横の波数 に当たり、近軸の伝達関数が2次元の自由粒子の伝搬と同じ形になることは、第3章の「 の役は 」という見立てを波の側から確かめたものである。次の第7章(第7章)では、レンズが焦点面で Fourier 変換を作ることを使い、像を空間周波数(横の波数)ごとに読む Fourier 光学に進む。
総合問題 ピンホールカメラの最適な穴 ★★★
オリジナルレンズの代わりに小さな円い穴を使うカメラ(ピンホールカメラ)で、遠くの景色を写す。穴からフィルムまでの距離を 、光の波長を 、穴の直径を とする。
- (1) 幾何光学で考えると、遠くの1点はフィルムの上にどんな大きさの像を作るか。(使う道具:第2章の光線)
- (2) 回折で考えると、遠くの1点の像の中心の明るい円盤の直径はいくらか。(使う道具:6.4節の Airy 円盤)
- (3) 像のぼけの直径を (1) と (2) の和で見積もり、それを最小にする と、そのときのぼけの直径を求めよ。(使う道具:(1)(2))
- (4) (3) の穴の、フィルムの位置での Fresnel 数を求めよ。この穴で Fraunhofer 近似は使えるか。フィルムの上の軸上の強度を入射光の強度の比で求めよ。(使う道具:6.2節の式 (6.8)・(6.12)、6.5節の札)
- (5) (3) の穴の F 値 を求め、F 値 のレンズに比べて露光時間が何倍要るかを答えよ。幅 のフィルムの上に分けて写せる点の数を、焦点距離 ・F 値 の回折限界のレンズの場合と比べよ。(使う道具:第2章の F 値と像の明るさ・6.4節)
解答
(1) 遠くの点から来る光は平行光で、穴を通った光線はそのまま直進するので、フィルムの上に穴と同じ直径 の円い影を作る。幾何光学のぼけは穴が小さいほど小さい。
(2) 式 (6.20) から最初の暗い輪の角度は で、フィルムの上の明るい円盤の直径は 。回折のぼけは穴が小さいほど大きい。
(3) を で微分して と置くと で、
そのとき2つのぼけは等しく、和は である。
(4) 。 ではないので、Fraunhofer 近似は目安としてしか使えず、(2) の Airy 円盤は形の見積もりにとどまる。最適な穴は、フィルムから見て最初の Fresnel 帯の約 個分にあたる。幾何光学のぼけ()と回折のぼけ()が等しいことは、、つまり と同じことだからである。軸上の強度は式 (6.12) で で、厳密な式 (6.8) でも小数第3位まで同じである( で Fresnel 近似は十分正しい)。軸上が入射光より明るいのは、穴に入った光が回折で軸の近くに集まるからで、穴を通ったパワーは の大きさの像に広がる。
(5) F 値は 。像の照度は F 値の2乗に反比例するので(第2章)、F 値 のレンズに比べて露光時間は 倍要る。分けて写せる点の数は、ぼけの直径で幅を割って 程度である。回折限界の F 値 のレンズでは Airy 円盤の直径が で、同じ幅に約 個の点を分けることができる。ピンホールカメラは、収差が無い代わりに、回折と幾何光学のぼけの釣り合いで開口が に決まり、明るさと細かさの両方でレンズに及ばない。レンズは穴を大きく開けたまま、各点からの光の位相を揃えて1点に集める(焦点面で Fraunhofer の式が成り立つ)ので、ぼけは回折の まで下がる。
木下の勉強ステータス
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