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授業で習った形との対応

2026年10月15日5分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第18章 2準位原子と双極子近似・回転波近似

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第18章 §18.6 ★★ 時間に依存する摂動論の1次の遷移確率は、Rabi の式の Ω→0\Omega\to0 の極限。磁気共鳴の回転座標は同じ変換

学部の量子力学の授業では、光による遷移を時間に依存する摂動論で習う。摂動 V^(t)=V^0cos⁡ωt\hat V(t)=\hat V_0\cos\omega t を t=0t=0 に入れると、1次の摂動で ∣g⟩| g \rangle から ∣e⟩| e \rangle に移る確率は

Pe(1)(t)=∣⟨e∣V^0∣g⟩∣2ℏ2 sin⁡2((ω−ω0)t/2)(ω−ω0)2P_{e}^{(1)}(t)=\frac{\lvert \langle e | \hat V_0 | g \rangle \rvert ^2}{\hbar^2}\,\frac{\sin^2\bigl((\omega-\omega_0)t/2\bigr)}{(\omega-\omega_0)^2}

になる(e+iωt\mathrm{e}^{+\mathrm{i}\omega t} の項は分母が ω+ω0\omega+\omega_0 で小さいとして落とす。これは回転波近似と同じ操作である)。V^0=−d^⋅E0\hat V_0=-\hat{\bm{d}}\cdot\bm{E}_0 なら ∣⟨e∣V^0∣g⟩∣/ℏ=Ω\lvert \langle e | \hat V_0 | g \rangle \rvert /\hbar=\Omega で、

Pe(1)(t)=Ω2Δ2sin⁡2Δt2P_e^{(1)}(t)=\frac{\Omega^2}{\Delta^2}\sin^2\frac{\Delta t}{2}

と書ける。これは Rabi の式 (18.16) で Ω′\Omega' を ∣Δ∣\lvert \Delta\rvert に置き換えたもので、Ω≪∣Δ∣\Omega\ll\lvert \Delta\rvert か Ωt≪1\Omega t\ll1 のときの極限にあたる。摂動論は ∣g⟩| g \rangle の確率が減ることを入れていないので、共鳴で Pe(1)=(Ωt/2)2P_e^{(1)}=(\Omega t/2)^2 が時間とともに際限なく増える。Rabi の式はその増え方を sin⁡2(Ωt/2)\sin^2(\Omega t/2) で止め、確率が 11 を超えないようにしたものである。長い時間で sin⁡2(Δt/2)/Δ2→(πt/2)δ(Δ)\sin^2(\Delta t/2)/\Delta^2\to(\pi t/2)\delta(\Delta) とおくと Fermi の黄金律になり、幅のある光に対する遷移の速さと Einstein の B 係数が出る(第20章、第20章)。

授業で使う相互作用の形は、電磁気の授業の流れでは H^1=(e/m)A⋅p^\hat H_1=(e/m)\bm{A}\cdot\hat{\bm{p}}(速度のゲージ)、光学・量子エレクトロニクスの授業では −d^⋅E-\hat{\bm{d}}\cdot\bm{E}(長さのゲージ)である。共鳴で2つのゲージの Rabi 周波数が一致することは式 (18.8) で示した。

磁気共鳴(NMR・ESR)の授業では、静磁場 B0ezB_0\bm{e}_z の中のスピンに、xyxy 面内で回転する磁場を当て、磁場と一緒に回る座標で見ると静磁場が B0−ω/γB_0-\omega/\gamma に減って見える、と習う。これは式 (18.11) の変換と同じで、−ℏωL2σz-\frac{\hbar\omega_{\mathrm L}}{2}\sigma_z の項が「減って見える静磁場」にあたる。振動磁場を当てたときに回転磁場の半分だけを残すのが回転波近似で、これも図 18.1 と同じ見方である。スピンの歳差の古典との対応は 解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第4部第5章 にあり、第19章ではこの 2×22\times2 行列を Bloch 球の上の歳差として書く。

例題 18.6 摂動論はいつまで使えるか ★★

オリジナル共鳴(Δ=0\Delta=0)の光を時刻 00 から当てる。

  1. (1) Rabi の式 sin⁡2(Ωt/2)\sin^2(\Omega t/2) が、1次の摂動論の Pe(1)=(Ωt/2)2P_e^{(1)}=(\Omega t/2)^2 より 10%10\% 小さくなるのは Ωt\Omega t がいくつのときか。そのときの PeP_e を求めよ。
  2. (2) 離調 Δ=−5Ω\Delta=-5\Omega のとき、摂動論と Rabi の式の振動の振幅(PeP_e の最大値)と周期を比べよ。
解答

(1) x=Ωt/2x=\Omega t/2 とおくと条件は sin⁡2x=0.9 x2\sin^2x=0.9\,x^2 で、これを数値で解くと x=0.5592x=0.5592、Ωt=1.118\Omega t=1.118 である。そのとき Pe=sin⁡2(0.5592)=0.281P_e=\sin^2(0.5592)=0.281。原子の 28%28\% が上の準位に移るまでは、摂動論の誤差は 10%10\% 以内にとどまる。

(2) Rabi の式では最大値 Ω2/Ω′2=1/26=0.0385\Omega^2/\Omega'^2=1/26=0.0385、周期 2π/Ω′=2π/(26 Ω)2\pi/\Omega'=2\pi/(\sqrt{26}\,\Omega)。摂動論では最大値 Ω2/Δ2=1/25=0.0400\Omega^2/\Delta^2=1/25=0.0400、周期 2π/∣Δ∣=2π/(5Ω)2\pi/\lvert \Delta\rvert =2\pi/(5\Omega)。最大値は 4%4\%、周期は 26/5−1=2.0%\sqrt{26}/5-1=2.0\% だけ違う。どちらも Ω2/(2Δ2)\Omega^2/(2\Delta^2) の桁の違いで、離調が大きいほど摂動論は良くなる。違いの源は服を着た状態の光シフトで、振動の周波数が ∣Δ∣\lvert \Delta\rvert から Ω′\Omega' に変わる。

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