この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第18章 §18.7 ★★★ 3段の近似で原子と光の問題が の時間に依らない行列になる。総合問題は の原子の光シフトを出し、捨てた項を1つずつ数える
要点
この章は、第1章で結果だけ示した の行列を、2準位への縮約・双極子近似・回転波近似の3段に分けて作り直した。各段で捨てたものの大きさは、それぞれ別の小さいパラメータで測られる。2準位への縮約はほかの遷移への離調、双極子近似は と 、回転波近似は と である。原子と可視光では3つとも小さく、とくに回転波近似の誤差は分光の精度より何桁も小さい。逆に、遠い離調の光トラップでは が小さくなく、回転波近似と2準位への縮約がまとめて崩れる(第1章の総合問題・例題 18.2)。
第19章(第19章)では、この章の行列に減衰( と )を入れて光 Bloch 方程式を作り、Rabi 振動が減衰して定常状態に落ち着く様子と、吸収の線形を出す。第20章では、黄金律の長い時間の極限から A と B の係数を、第25章では服を着た状態の光シフトから双極子力を出す。第34章では古典の場の振幅を光子の演算子に替え、この章の行列が Jaynes–Cummings の模型になる。
総合問題 の原子の光シフトと、捨てた項の勘定 ★★★
オリジナル遷移の波長 、双極子の行列要素の大きさ の2準位原子(与えられた値として使う)に、直線偏光で強度 の光を離調 で当てる。偏光は と平行で、強度と振幅の関係は とする。
- (1) と Rabi 周波数 を求めよ。(使う道具:18.3節の式 (18.10)・第1章 の例題)
- (2) 双極子近似の小さいパラメータ 、回転波近似の小さいパラメータ と 、光シフトの展開の小さいパラメータ を求めよ。(使う道具:18.2節・18.3節・18.4節)
- (3) 基底状態の光シフトを厳密な式と近似の式 (18.17) の両方で MHz で求め、 を で答えよ。光が強い所で原子は引き寄せられるか、押し出されるか。(使う道具:18.4節・第1章 の双極子力)
- (4) 反回転の項が光シフトに足す分と、共鳴の Bloch–Siegert のずれを Hz で求めよ。(使う道具:18.5節)
- (5) 2準位の模型を速度のゲージで作った場合、光シフトは何倍になるか。(4) と合わせて、この条件で回転波近似と2準位への縮約を疑う必要があるかを述べよ。(使う道具:18.2節の式 (18.8))
解答
(1) なので 。 で、、。
(2) 。 なので 、。。双極子近似と回転波近似の小さいパラメータはどちらも 以下で、光シフトを の1次で書く展開の小さいパラメータ が一番大きい。
(3) 。 なので は下の服を着た状態につながり、厳密なずれは 、近似では で、差は ( の桁)である。。赤い離調なので基底状態は光の強い所ほど下がり、原子は光の強い所に引き寄せられる。
(4) 反回転の項の寄与は で、周波数にすると 。共回転の光シフトに対する比は である。Bloch–Siegert のずれは で 。
(5) 式 (18.8) から光シフトは 倍で、 なので だけ違う。(4) の反回転の項の比と同じく の桁で、(3) の展開の誤差 より3桁小さい。この条件で光シフトの数値を左右するのは の展開だけで、回転波近似と2準位への縮約(ゲージの違いを含む)は疑う必要がない。第1章の総合問題の の光トラップでは だったので、同じ勘定で反回転の項が 、ゲージの違いが になり、そちらでは2準位の回転波近似の模型を使うことはできない。2つの条件を分けるのは、捨てた項の大きさを決める である。
木下の勉強ステータス
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