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この章のまとめ

2026年10月15日9分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第4章 近軸波動方程式とガウスビーム

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第4章 §4.7 ★★★ 近軸の波は H2H_2 を ℏ→1/k0\hbar\to1/k_0 で量子化した Schrödinger 方程式に従い、ガウスビームは最小不確定の波束、qq は ABCD 則、高次モードは調和振動子の固有関数、Gouy 位相は複素光線の偏角。総合問題は屈折率分布型ファイバーへの結合

要点

  • 近軸波動方程式 ∇⊥2u+2ik ∂zu+k02(n2−n02)u=0\nabla_\perp^2u+2\mathrm{i} k\,\partial_zu+k_0^2(n^2-n_0^2)u=0 は、光線の近軸の Hamiltonian H2H_2 を p^=−(i/k0)∇⊥\hat{\bm{p}}=-(\mathrm{i}/k_0)\nabla_\perp で量子化した2次元の Schrödinger 方程式(式 (4.5))。
  • ガウス型の包絡線の換算した qq パラメータ qˉ=q/n\bar q=q/n は、光線と同じ ABCD 行列の1次分数変換で移る(定理 4.1)。行列式 11 が幅を実数に保つ。
  • 半径は複素光線の大きさ w=∣xc∣w=\lvert x_{\mathrm c}\rvert で、2本の実の光線の2乗和。w(z)=w01+z2/zR2w(z)=w_0\sqrt{1+z^2/z_{\mathrm R}^2}、zR=πnw02/λ0z_{\mathrm R}=\pi nw_0^2/\lambda_0、θ0=λ0/(πnw0)\theta_0=\lambda_0/(\pi nw_0)、σxσp=1/(2k0)\sigma_x\sigma_p=1/(2k_0)、I0=2P/(πw2)I_0=2P/(\pi w^2)。
  • Hermite–Gauss モードは調和振動子の固有関数で、Gouy 位相 (m+l+1)ψG(m+l+1)\psi_{\mathrm G} を受け取る。放物型の媒質では伝搬定数 βml=n0k0−(m+l+1)α\beta_{ml}=n_0k_0-(m+l+1)\alpha。

第3章は光線の Hamiltonian を4次まで展開して収差を出し、この章は2次のまま量子化して回折を取り込んだ。どちらも HH の近軸の展開の上に立ち、第3章の収差は光線の流れが線形でなくなることの、この章の回折は位置と傾きが交換しないことの帰結である。2次の Hamiltonian では量子の時間発展が古典の線形の正準変換で決まるので、ABCD 行列という光線の道具がそのまま波のビームの道具になった。次の第5章(第5章)では、2枚の鏡の間を往復する周回の行列の固定点として共振器の横モードを求め、Gouy 位相が縦モードと横モードの共鳴の周波数をずらすことを見る。

総合問題 屈折率分布型ファイバーへレーザー光を入れる ★★★

オリジナル光軸の近くの屈折率が n2=n02(1−α2∣x∣2)n^2=n_0^2(1-\alpha^2\lvert \bm{x}\rvert ^2) の屈折率分布型の光ファイバー(n0=1.5n_0=1.5, α=5 mm−1\alpha=5\,\mathrm{mm^{-1}})に、波長 λ0=1.064 μm\lambda_0=1.064\,\mu\mathrm m の光を入れる。ファイバーの端面は平らで、空気中から入れる。

  1. (1) ファイバーの基本モードの半径 wsw_{\mathrm s} を求めよ。(使う道具:4.4節・解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第10章の放物型の媒質)
  2. (2) モード u00u_{00} と u20u_{20} を同時に入れたとき、強度の分布が zz について何 mm の周期で変わるか。近軸の光線が光軸の周りを振動する周期と比べよ。(使う道具:式 (4.22)・第3章の総合問題)
  3. (3) 端面に平らな波面で半径 wi=10 μmw_{\mathrm i}=10\,\mu\mathrm m のくびれを置いた。ファイバーの中の半径 w(z)w(z) を ABCD 則で求め、最小の半径とその周期を出せ。(使う道具:定理 4.1・第3章の放物型の媒質の ABCD 行列)
  4. (4) (3) の光のうち基本モードに入る出力の割合を、重なり積分 η=∣∫uius∗d2x∣2/(∫∣ui∣2d2x∫∣us∣2d2x)\eta=\lvert \int u_{\mathrm i}u_{\mathrm s}^*\mathrm{d}^2x\rvert ^2/(\int\lvert u_{\mathrm i}\rvert ^2\mathrm{d}^2x\int\lvert u_{\mathrm s}\rvert ^2\mathrm{d}^2x) で求めよ。残りの出力はどのモードに入るか。(使う道具:4.4節)
  5. (5) 半径 1 mm1\,\mathrm{mm} の平行なビームを1枚のレンズで絞り、端面で基本モードにちょうど合わせたい。レンズの焦点距離をいくらにすればよいか。端面での屈折が qˉ\bar q を変えないことも説明せよ。(使う道具:4.3節の例題 4.4・第2章の平らな境界の行列)
解答

(1) 式 (4.21) から ws2=2/(k0n0α)w_{\mathrm s}^2=2/(k_0n_0\alpha)。k0=2π/λ0=5.905×106 m−1k_0=2\pi/\lambda_0=5.905\times10^6\,\mathrm{m^{-1}}, n0α=7.5×103 m−1n_0\alpha=7.5\times10^3\,\mathrm{m^{-1}} なのでws2=4.52×10−11 m2w_{\mathrm s}^2=4.52\times10^{-11}\,\mathrm{m^2}、ws=6.72 μmw_{\mathrm s}=6.72\,\mu\mathrm m である。これは解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部第10章の総合問題で Bohr–Sommerfeld の条件から出した放物型の媒質のモードの、最も低いものの幅に当たる。

(2) 式 (4.22) で β00−β20=2α\beta_{00}-\beta_{20}=2\alpha なので、2つのモードの干渉の項 cos⁡((β00−β20)z)\cos((\beta_{00}-\beta_{20})z) の周期は 2π/(2α)=π/α=0.628 mm2\pi/(2\alpha)=\pi/\alpha=0.628\,\mathrm{mm} である。近軸の光線の振動の周期は 2π/α=1.257 mm2\pi/\alpha=1.257\,\mathrm{mm} で、強度の分布の周期はその半分になる。u00u_{00} と u20u_{20} はどちらも x→−xx\to-x で変わらないので、その重ね合わせの強度は、光線が光軸の正の側にいるときと負の側にいるときで同じ形になり、半周期ごとに戻る。

(3) 端面で 1/qˉi=i 2/(k0wi2)1/\bar q_{\mathrm i}=\mathrm{i}\,2/(k_0w_{\mathrm i}^2)(R=∞R=\infty)。xc(0)=wix_{\mathrm c}(0)=w_{\mathrm i}, pc(0)=i 2/(k0wi)p_{\mathrm c}(0)=\mathrm{i}\,2/(k_0w_{\mathrm i}) の複素光線を放物型の媒質の行列で動かすと

xc(z)=wicos⁡αz+i2k0win0αsin⁡αz=wicos⁡αz+iws2wisin⁡αzx_{\mathrm c}(z)=w_{\mathrm i}\cos\alpha z+\mathrm{i}\frac{2}{k_0w_{\mathrm i}n_0\alpha}\sin\alpha z=w_{\mathrm i}\cos\alpha z+\mathrm{i}\frac{w_{\mathrm s}^2}{w_{\mathrm i}}\sin\alpha z

で、w(z)=∣xc(z)∣w(z)=\lvert x_{\mathrm c}(z)\rvert から

w(z)2=wi2cos⁡2αz+ws4wi2sin⁡2αz.w(z)^2=w_{\mathrm i}^2\cos^2\alpha z+\frac{w_{\mathrm s}^4}{w_{\mathrm i}^2}\sin^2\alpha z .

半径は wi=10 μmw_{\mathrm i}=10\,\mu\mathrm m と ws2/wi=4.52 μmw_{\mathrm s}^2/w_{\mathrm i}=4.52\,\mu\mathrm m の間を周期 π/α=0.628 mm\pi/\alpha=0.628\,\mathrm{mm} で振動する(ABCD 則の1次分数変換で直接計算しても同じ。verify で確かめた)。wi=wsw_{\mathrm i}=w_{\mathrm s} のときに限り半径が一定で、それが基本モードである。量子力学の言葉では、合っていない幅の波束が調和振動子の中で縮んだり広がったりする(スクイーズド状態の幅の振動)のと同じで、周期が振動の周期の半分であることも同じ理由による。

(4) 端面で ui=e−∣x∣2/wi2u_{\mathrm i}=\mathrm{e}^{-\lvert \bm{x}\rvert ^2/w_{\mathrm i}^2}, us=e−∣x∣2/ws2u_{\mathrm s}=\mathrm{e}^{-\lvert \bm{x}\rvert ^2/w_{\mathrm s}^2} で、ガウス積分から1つの向きあたり∫e−x2(1/wi2+1/ws2)dx/∫e−2x2/wi2dx∫e−2x2/ws2dx=2wiws/(wi2+ws2)\int\mathrm{e}^{-x^2(1/w_{\mathrm i}^2+1/w_{\mathrm s}^2)}\mathrm{d} x\big/\sqrt{\int\mathrm{e}^{-2x^2/w_{\mathrm i}^2}\mathrm{d} x\int\mathrm{e}^{-2x^2/w_{\mathrm s}^2}\mathrm{d} x}=\sqrt{2w_{\mathrm i}w_{\mathrm s}/(w_{\mathrm i}^2+w_{\mathrm s}^2)}。2つの向きの積を2乗して

η=(2wiwswi2+ws2)2=0.857\eta=\Bigl(\frac{2w_{\mathrm i}w_{\mathrm s}}{w_{\mathrm i}^2+w_{\mathrm s}^2}\Bigr)^2=0.857

である。入れた包絡線は xx と yy の両方の向きに偶関数なので、残りの 1414 パーセントは mm と ll がともに偶数のモード(u20u_{20}, u02u_{02}, u22u_{22}, u40u_{40}, …)に入る。(3) の幅の振動は、基本モードとこれらのモードの干渉で、(2) の周期 π/α\pi/\alpha と一致する。

(5) 端面は平らなので、第2章の行列は (1001)\bigl(\begin{smallmatrix}1&0\\0&1\end{smallmatrix}\bigr) である(p=nsin⁡θp=n\sin\theta は Snell の法則で境界をまたいで連続で、xx も連続)。したがって換算した qˉ\bar q も半径も波面の曲率も端面で変わらず、空気中で端面にくびれ(R=∞R=\infty)を半径 wsw_{\mathrm s} で作ればよい。平行なビームの Rayleigh 長は π(1 mm)2/λ0=2.95 m\pi(1\,\mathrm{mm})^2/\lambda_0=2.95\,\mathrm m で焦点距離より十分長いので、例題 4.4 の式から

f=πwLwsλ0=π×10−3×6.72×10−61.064×10−6 m=19.8 mmf=\frac{\pi w_{\mathrm L}w_{\mathrm s}}{\lambda_0}=\frac{\pi\times10^{-3}\times6.72\times10^{-6}}{1.064\times10^{-6}}\,\mathrm m=19.8\,\mathrm{mm}

で、端面をレンズの焦点に置く。厳密な ABCD 則で計算しても、くびれは焦点より (f/zR)2f=9×10−7 m(f/z_{\mathrm R})^2f=9\times10^{-7}\,\mathrm m 手前にできるだけで、半径のずれは 10−410^{-4} に満たない。幾何光学で見ると、この集光の光線の角は wL/f=0.050 radw_{\mathrm L}/f=0.050\,\mathrm{rad} で、ファイバーの中では n0n_0 で割った 0.034 rad0.034\,\mathrm{rad} になり、近軸の光線が光軸から wsw_{\mathrm s} まで振れるときの傾き αws=0.034\alpha w_{\mathrm s}=0.034 と一致する。

木下の勉強ステータス

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