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出てくるもの(3):粒子と場をまとめた作用と電磁波

2026年10月15日8分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第2部 第6章 電磁場の Lagrangian と Maxwell 方程式
目次
  1. 点電荷の4元電流
  2. 全体の作用
  3. 真空中の電磁波
  4. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部 第6章 §2.6.5 ★★ S粒子+S相互作用+S場S_{\text{粒子}}+S_{\text{相互作用}}+S_{\text{場}} を粒子で変分すると Lorentz 力、場で変分すると Maxwell 方程式。真空では波動方程式で速さ 1/ε0μ01/\sqrt{\varepsilon _0\mu_0}

点電荷の4元電流

JμAμJ^\mu A_\mu の項は、第2部第2章の荷電粒子の Lagrangian と同じものである。電荷 qq の点電荷が軌道 r(t)\bm{r}(t) を動くとき、電荷密度と電流密度は

ρ(x,t)=q δ(3)(x−r(t)),J(x,t)=q r˙(t) δ(3)(x−r(t))(2.6.20)\rho(\bm{x},t)=q\,\delta^{(3)}\bigl(\bm{x}-\bm{r}(t)\bigr),\qquad \bm{J}(\bm{x},t)=q\,\dot{\bm{r}}(t)\,\delta^{(3)}\bigl(\bm{x}-\bm{r}(t)\bigr)\tag{2.6.20}

である。この JμJ^\mu は式 (2.6.16) を満たす(∂tρ=−qr˙⋅∇δ(3)=−∇⋅J\partial_t\rho=-q\dot{\bm{r}}\cdot\nabla\delta^{(3)}=-\nabla\cdot\bm{J})。相互作用の項を空間で積分すると

∫(−ρϕ+J⋅A)d3x=−q ϕ(r(t),t)+q r˙⋅A(r(t),t)=−q Aμdxμdt\int\bigl(-\rho\phi+\bm{J}\cdot\bm{A}\bigr)\mathrm{d}^3x=-q\,\phi\bigl(\bm{r}(t),t\bigr)+q\,\dot{\bm{r}}\cdot\bm{A}\bigl(\bm{r}(t),t\bigr)=-q\,A_\mu\frac{\mathrm{d} x^\mu}{\mathrm{d} t}

で、第2部第2章の L=12mr˙2−qϕ+qr˙⋅AL=\frac12m\dot{\bm{r}}^2-q\phi+q\dot{\bm{r}}\cdot\bm{A} の相互作用の部分そのものになる。

全体の作用

粒子と場を合わせた作用を

S=−mc2∫1−r˙2c2 dt⏟S粒子  −∫JμAμ dt d3x⏟S相互作用  −14μ0∫FμνFμν dt d3x⏟S場(2.6.21)S=\underbrace{-mc^2\int\sqrt{1-\frac{\dot{\bm{r}}^2}{c^2}}\,\mathrm{d} t}_{S_{\text{粒子}}} \;\underbrace{-\int J^\mu A_\mu\,\mathrm{d} t\,\mathrm{d}^3x}_{S_{\text{相互作用}}} \;\underbrace{-\frac{1}{4\mu_0}\int F_{\mu\nu}F^{\mu\nu}\,\mathrm{d} t\,\mathrm{d}^3x}_{S_{\text{場}}}\tag{2.6.21}

と書く。S粒子S_{\text{粒子}} は第2部第3章の自由粒子の作用、S相互作用S_{\text{相互作用}} は上で見たとおり −q∫Aμ dxμ-q\int A_\mu\,\mathrm{d} x^\mu に等しい。この1つの作用を、2種類の変数で別々に停留させる。

粒子の軌道 r(t)\bm{r}(t) をずらすと、S場S_{\text{場}} は r\bm{r} を含まないので寄与しない。残りは第2部第2章・第3章の荷電粒子の作用で、Euler–Lagrange 方程式は

ddtmr˙1−r˙2/c2=q(E+r˙×B)\frac{\mathrm{d} }{\mathrm{d} t}\frac{m\dot{\bm{r}}}{\sqrt{1-\dot{\bm{r}}^2/c^2}}=q\bigl(\bm{E}+\dot{\bm{r}}\times\bm{B}\bigr)

(Lorentz 力の運動方程式)である。

場 AμA_\mu をずらすと、S粒子S_{\text{粒子}} は AA を含まないので寄与せず、残りは式 (2.6.6) の作用だから、式 (2.6.13) で JμJ^\mu を点電荷の式 (2.6.20) に置いたものが出る。

1つの作用から「場が電荷を動かす式」と「電荷が場を作る式」が両方出る。どちらの式でも、電荷と場の結びつきの強さを表す定数 qq は同じ1つの項 S相互作用S_{\text{相互作用}} に由来する。電荷が場から受ける力の強さと、電荷が場を作る強さを、別々の定数として与える必要はない。この釣り合いが全運動量・全エネルギーの保存として現れることは、第2部第7章の場の Noether の定理で確かめる。

点電荷の自己場

点電荷の作る場を、同じ点電荷の運動方程式に戻すと、Coulomb 場が電荷の位置で発散するので自己力が無限大になる。上の変分は「粒子の方程式には外から与えた場を入れ、場の方程式には与えた軌道を入れる」という読み方までは問題なく成り立つが、両方を同時に解こうとすると、点電荷の自己エネルギーの発散を扱う必要が生じる。この発散は古典電磁気学の範囲では取り除けず、質量のくりこみという考え方は第5部第10章で扱う。

真空中の電磁波

式 (2.6.13) の左辺を AA で書くと、∂μFμν=∂μ∂μAν−∂ν(∂μAμ)\partial_\mu F^{\mu\nu}=\partial_\mu\partial^\mu A^\nu-\partial^\nu(\partial_\mu A^\mu) なので

□Aν−∂ν(∂μAμ)=μ0Jν,□≔∂μ∂μ=1c2∂2∂t2−∇2(2.6.22)\Box A^\nu-\partial^\nu(\partial_\mu A^\mu)=\mu_0J^\nu,\qquad \Box\coloneqq\partial_\mu\partial^\mu=\frac{1}{c^2}\frac{\partial ^2}{\partial t^2}-\nabla^2\tag{2.6.22}

である。ゲージ変換 Aμ→Aμ−∂μΛA_\mu\to A_\mu-\partial_\mu\Lambda で ∂μAμ\partial_\mu A^\mu は ∂μAμ−□Λ\partial_\mu A^\mu-\Box\Lambda に変わるので、□Λ=∂μAμ\Box\Lambda=\partial_\mu A^\mu を満たす Λ\Lambda を選べば ∂μAμ=0\partial_\mu A^\mu=0(Lorenz 条件)にすることができる。この条件のもとで式 (2.6.22) は

□Aν=μ0Jν(2.6.23)\Box A^\nu=\mu_0J^\nu\tag{2.6.23}

の4本の独立な波動方程式になる。真空(Jμ=0J^\mu=0)では、AνA^\nu の各成分が速さ cc で伝わる波動方程式を満たす。ここで cc は計量に入れた光速そのものだが、SI 単位系で書いた式の中では μ0c2=1/ε0\mu_0c^2=1/\varepsilon _0 を通して c=1/ε0μ0c=1/\sqrt{\varepsilon _0\mu_0} と表される。

例題 2.6.5 平面波のポテンシャル ★★

オリジナルϕ=0\phi=0、A=A0cos⁡(kx−ωt) ey\bm{A}=A_0\cos(kx-\omega t)\,\bm{e}_y(A0,k,ω>0A_0,k,\omega>0)とする。

  1. (1) Lorenz 条件 ∂μAμ=0\partial_\mu A^\mu=0 が成り立つことを確かめ、真空の式 (2.6.23) から ω\omega と kk の関係を求めよ。
  2. (2) E\bm{E} と B\bm{B} を求め、Ey/BzE_y/B_z と、電場と磁場のエネルギー密度 ε0E2/2\varepsilon _0E^2/2、B2/(2μ0)B^2/(2\mu_0) を比べよ。
  3. (3) μ0\mu_0 を 4π×10−7 N A−24\pi\times10^{-7}\,\mathrm{N\,A^{-2}} と近似し、c=299792458 m s−1c=299792458\,\mathrm{m\,s^{-1}} から ε0\varepsilon _0 を求めよ。電場の振幅が 1 V m−11\,\mathrm{V\,m^{-1}} のとき磁場の振幅はいくらか。
解答

(1) ∂μAμ=1c∂t(ϕ/c)+∇⋅A=∂yAy=0\partial_\mu A^\mu=\frac1c\partial_t(\phi/c)+\nabla\cdot\bm{A}=\partial_yA_y=0(AyA_y は yy によらない)。□Ay=(1c2∂t2−∂x2)A0cos⁡(kx−ωt)=(−ω2c2+k2)A0cos⁡(kx−ωt)\Box A_y=\bigl(\frac{1}{c^2}\partial_t^2-\partial_x^2\bigr)A_0\cos(kx-\omega t)=\bigl(-\frac{\omega^2}{c^2}+k^2\bigr)A_0\cos(kx-\omega t) が 00 になる条件は ω=ck\omega=ck。

(2) E=−∂tA=−A0ωsin⁡(kx−ωt) ey\bm{E}=-\partial_t\bm{A}=-A_0\omega\sin(kx-\omega t)\,\bm{e}_y、B=∇×A=∂xAy ez=−A0ksin⁡(kx−ωt) ez\bm{B}=\nabla\times\bm{A}=\partial_xA_y\,\bm{e}_z=-A_0k\sin(kx-\omega t)\,\bm{e}_z。Ey/Bz=ω/k=cE_y/B_z=\omega/k=c。エネルギー密度の比は ε0E2/(B2/μ0)=ε0μ0c2=1\varepsilon _0E^2/(B^2/\mu_0)=\varepsilon _0\mu_0c^2=1 で、電場と磁場のエネルギー密度は各点・各時刻で等しい。L=ε0E2/2−B2/(2μ0)\mathcal L=\varepsilon _0E^2/2-B^2/(2\mu_0) は平面波の上で 00 になる。

(3) ε0=1/(μ0c2)=8.854×10−12 F m−1\varepsilon _0=1/(\mu_0c^2)=8.854\times10^{-12}\,\mathrm{F\,m^{-1}}。磁場の振幅は E0/c=1/(3.00×108)=3.34×10−9 TE_0/c=1/(3.00\times10^8)=3.34\times10^{-9}\,\mathrm T である。

ほかの巻では

木下の勉強ステータス

木下はまだこの記事を勉強していません。

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