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授業で習った形との対応

2026年10月15日12分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第5部 第2章 場の正準量子化
目次
  1. 箱で量子化する書き方
  2. 第二量子化
  3. 2つを結ぶ:非相対論の極限
  4. 対応の表
  5. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第5部 第2章 §5.2.6 ★★ 箱で量子化する式は a(V)=a/Va^{(V)}=a/\sqrt V の書き方、第二量子化は Schrödinger 場の正準量子化。2つは非相対論の極限でつながる

箱で量子化する書き方

量子光学や固体物理の授業では、場を体積 VV の箱で量子化し、SI で

ϕ(x)=∑kℏ2ωkV(akeik⋅x+ak†e−ik⋅x),[ak, ak′†]=δkk′\phi(\bm{x})=\sum_{\bm{k}}\sqrt{\frac{\hbar}{2\omega_{\bm{k}}V}}\Bigl(a_{\bm{k}}\mathrm{e}^{\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{x}}+a_{\bm{k}}^\dagger\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\bm{k}\cdot\bm{x}}\Bigr),\qquad \left[a_{\bm{k}},\,a^\dagger_{\bm{k}'}\right]=\delta_{\bm{k}\bm{k}'}

の形で書くことが多い(電磁場ならベクトル A\bm{A} に偏光ベクトルが付き、係数に ε0\varepsilon_0 が入る)。この章の ak(V)a^{(V)}_{\bm{k}} がこの aka_{\bm{k}} に当たり、式 (5.2.12) に ℏ\hbar を戻したものである。この巻で使う連続の規格化 (5.2.16) との関係は、式 (5.2.15) の置き換えだけである。光の巻はモードの数を数える議論が多いので箱の規格化を使う(光学と量子エレクトロニクス 第30章)。2つの規格化を1つの式の中で混ぜないこと。

授業では「電磁場の各モードは調和振動子とみなせるので、それぞれを量子化する」と述べてから aka_{\bm{k}} を導入することが多い。この章ではその「みなせる」の中身を、Lagrangian 密度から正準運動量を作り、Fourier 成分で Hamiltonian が対角になることとして示した。光子の数え方と黒体放射は第5部第3章でこの形のまま使う。

第二量子化

多体の量子力学の授業では、1粒子の波動関数 ψ(x)\psi(\bm{x}) を演算子に置き換え、

[ψ(x), ψ†(y)]=δ(3)(x−y),H=∫d3x  ψ†(−∇22m+V(x))ψ(5.2.28)\left[\psi(\bm{x}),\,\psi^\dagger(\bm{y})\right]=\delta^{(3)}(\bm{x}-\bm{y}),\qquad H=\int\mathrm{d}^3x\;\psi^\dagger\Bigl(-\frac{\nabla^2}{2m}+V(\bm{x})\Bigr)\psi\tag{5.2.28}

とする手続きを第二量子化と呼ぶ(ℏ=1\hbar=1)。「量子力学の波動関数をもう一度量子化する」という名前だが、正準量子化の言葉では次のように読める。第2部第5章で、Schrödinger 場の L=iψ∗∂tψ−12m∇ψ∗⋅∇ψ−Vψ∗ψ\mathcal L=\mathrm{i}\psi^*\partial_t\psi-\frac{1}{2m}\nabla\psi^*\cdot\nabla\psi-V\psi^*\psi の正準運動量は πψ=iψ∗\pi_\psi=\mathrm{i}\psi^* だった。L\mathcal L が時間微分について1次なので、ψ\psi と iψ∗\mathrm{i}\psi^* がはじめから正準変数の組である。正準交換関係 (5.2.6) を当てると[ψ(x), iψ†(y)]=iδ(3)(x−y)\left[\psi(\bm{x}),\,\mathrm{i}\psi^\dagger(\bm{y})\right]=\mathrm{i}\delta^{(3)}(\bm{x}-\bm{y}) で、これは式 (5.2.28) の交換関係そのものである。Hamiltonian 密度 H=πψ∂tψ−L\mathcal H=\pi_\psi\partial_t\psi-\mathcal L も式 (5.2.28) の被積分関数になる。第二量子化は、Schrödinger 場という古典の場を正準量子化することにほかならない。

1粒子のエネルギー固有関数 un(x)u_n(\bm{x})((−∇2/(2m)+V)un=εnun(-\nabla^2/(2m)+V)u_n=\varepsilon _nu_n)で ψ=∑nun(x)an\psi=\sum_nu_n(\bm{x})a_n と展開すると H=∑nεnan†anH=\sum_n\varepsilon _na_n^\dagger a_n になる。Klein–Gordon 場と違って零点エネルギーの 12\frac12 が出ないのは、ψ\psi と ψ†\psi^\dagger がはじめから消滅・生成の役に分かれていて、並べ替えが要らないためである。フェルミオン(電子)では交換子を反交換子 {ψ(x),ψ†(y)}+=δ(3)(x−y)\{\psi(\bm{x}),\psi^\dagger(\bm{y})\}_{+}=\delta^{(3)}(\bm{x}-\bm{y}) に替える。どちらを選ぶかは正準量子化の規則からは決まらず、相対論的な場で粒子のスピンと結びつく。その理由は第5部第4章で扱う。

2つを結ぶ:非相対論の極限

Klein–Gordon 場と Schrödinger 場は別の場に見えるが、運動量が質量に比べて小さい極限でつながる。次の例題で確かめる。

例題 5.2.6 Klein–Gordon 場から Schrödinger 場へ ★★

オリジナルKlein–Gordon 場の L\mathcal L (5.2.1) に、静止エネルギー mm の速い振動をくくり出した

ϕ(t,x)=12m(ψ(t,x)e−imt+ψ∗(t,x)eimt)\phi(t,\bm{x})=\frac{1}{\sqrt{2m}}\Bigl(\psi(t,\bm{x})\mathrm{e}^{-\mathrm{i} mt}+\psi^*(t,\bm{x})\mathrm{e}^{\mathrm{i} mt}\Bigr)

を入れる。ψ\psi はゆっくり変わる複素数の場とする。

  1. (1) e±2imt\mathrm{e}^{\pm2\mathrm{i} mt} で振動する項を時間平均で落とすとL=i2(ψ∗∂tψ−ψ∂tψ∗)−12m∇ψ∗⋅∇ψ+12m∣∂tψ∣2\mathcal L=\frac{\mathrm{i}}{2}(\psi^*\partial_t\psi-\psi\partial_t\psi^*)-\frac{1}{2m}\nabla\psi^*\cdot\nabla\psi+\frac{1}{2m}\lvert \partial_t\psi\rvert ^2 となることを示せ。
  2. (2) 最後の項を落とした L\mathcal L が、全微分を除いて Schrödinger 場の L\mathcal L(V=0V=0)と一致することを確かめよ。
  3. (3) 最後の項を残した場合、平面波 ψ∝ei(k⋅x−Et)\psi\propto\mathrm{e}^{\mathrm{i}(\bm{k}\cdot\bm{x}-Et)} の EE を求め、∣k∣≪m\lvert \bm{k}\rvert \ll m で E=∣k∣22m−∣k∣48m3+⋯E=\frac{\lvert \bm{k}\rvert ^2}{2m}-\frac{\lvert \bm{k}\rvert ^4}{8m^3}+\cdots となることを示せ。落とした項がどの次数の補正に当たるかを述べよ。
解答

(1) ∂tϕ=12m((∂tψ−imψ)e−imt+(∂tψ∗+imψ∗)eimt)\partial_t\phi=\frac{1}{\sqrt{2m}}\bigl((\partial_t\psi-\mathrm{i} m\psi)\mathrm{e}^{-\mathrm{i} mt}+(\partial_t\psi^*+\mathrm{i} m\psi^*)\mathrm{e}^{\mathrm{i} mt}\bigr)。2乗して振動しない項(e−imt\mathrm{e}^{-\mathrm{i} mt} と eimt\mathrm{e}^{\mathrm{i} mt} の積)だけを残すと

12(∂tϕ)2→12m(∂tψ−imψ)(∂tψ∗+imψ∗)=12m∣∂tψ∣2+i2(ψ∗∂tψ−ψ∂tψ∗)+m2∣ψ∣2.\frac12(\partial_t\phi)^2\to\frac{1}{2m}(\partial_t\psi-\mathrm{i} m\psi)(\partial_t\psi^*+\mathrm{i} m\psi^*) =\frac{1}{2m}\lvert \partial_t\psi\rvert ^2+\frac{\mathrm{i}}{2}(\psi^*\partial_t\psi-\psi\partial_t\psi^*)+\frac m2\lvert \psi\rvert ^2 .

同様に 12(∇ϕ)2→12m∣∇ψ∣2\frac12(\nabla\phi)^2\to\frac{1}{2m}\lvert \nabla\psi\rvert ^2、12m2ϕ2→m2∣ψ∣2\frac12m^2\phi^2\to\frac{m}{2}\lvert \psi\rvert ^2。m2∣ψ∣2\frac m2\lvert \psi\rvert ^2 が打ち消して与式になる。

(2) i2(ψ∗∂tψ−ψ∂tψ∗)=iψ∗∂tψ−i2∂t(ψ∗ψ)\frac{\mathrm{i}}{2}(\psi^*\partial_t\psi-\psi\partial_t\psi^*)=\mathrm{i}\psi^*\partial_t\psi-\frac{\mathrm{i}}{2}\partial_t(\psi^*\psi) で、第2項は全微分なので運動方程式を変えない(第2部第5章)。残りは iψ∗∂tψ−12m∣∇ψ∣2\mathrm{i}\psi^*\partial_t\psi-\frac{1}{2m}\lvert \nabla\psi\rvert ^2 で、Schrödinger 場の L\mathcal L と一致する。静止エネルギーの振動 e−imt\mathrm{e}^{-\mathrm{i} mt} をくくり出したので、残る ψ\psi のエネルギーは静止エネルギーを引いた運動エネルギーである。

(3) 平面波を入れると、(1) の L\mathcal L の Euler–Lagrange 方程式は E+E22m=∣k∣22mE+\frac{E^2}{2m}=\frac{\lvert \bm{k}\rvert ^2}{2m}、すなわち (E+m)2=m2+∣k∣2(E+m)^2=m^2+\lvert \bm{k}\rvert ^2 となる。E=m2+∣k∣2−m=∣k∣22m−∣k∣48m3+⋯E=\sqrt{m^2+\lvert \bm{k}\rvert ^2}-m=\frac{\lvert \bm{k}\rvert ^2}{2m}-\frac{\lvert \bm{k}\rvert ^4}{8m^3}+\cdots で、相対論の分散関係から静止エネルギーを引いたものが厳密に出る。落とした ∣∂tψ∣2/(2m)\lvert \partial_t\psi\rvert ^2/(2m) は E2/(2m)E^2/(2m) の項に当たり、E∼∣k∣2/(2m)E\sim\lvert \bm{k}\rvert ^2/(2m) なので ∣k∣4/m3\lvert \bm{k}\rvert ^4/m^3 の補正、すなわち運動エネルギーの (∣k∣/m)2(\lvert \bm{k}\rvert /m)^2 倍の相対論的補正に当たる。

量子化した場で同じことを見ると、式 (5.2.16) の ake−ik⋅xa_{\bm{k}}\mathrm{e}^{-\mathrm{i} k\cdot x} の部分だけを集めた ψ(x)=eimt∫d3k(2π)3mωkake−ik⋅x\psi(x)=\mathrm{e}^{\mathrm{i} mt}\int\frac{\mathrm{d}^3k}{(2\pi)^3}\sqrt{\frac{m}{\omega_{\bm{k}}}}a_{\bm{k}}\mathrm{e}^{-\mathrm{i} k\cdot x} が∣k∣≪m\lvert \bm{k}\rvert \ll m の成分については [ψ(x), ψ†(y)]≈δ(3)(x−y)\left[\psi(\bm{x}),\,\psi^\dagger(\bm{y})\right]\approx\delta^{(3)}(\bm{x}-\bm{y}) を満たす。ϕ\phi に入っていた a†a^\dagger の部分(負の振動数)は e2imt\mathrm{e}^{2\mathrm{i} mt} で振動して時間平均で落ち、消滅演算子だけを含む ψ\psi が残る。第二量子化の ψ\psi が消滅演算子だけで書けるのはこのためで、相対論的な場で生成と消滅が1つの場に同居することとの違いはここにある。

近似の裏付け

型 B(極限) | 小さいもの ∣k∣/m→0\lvert \bm{k}\rvert /m\to0(運動量が質量に比べて小さい。e±2imt\mathrm{e}^{\pm2\mathrm{i} mt} の振動と ψ\psi の変化の時間尺度が分かれる) | 証明 要確認(∣k∣≪m\lvert \bm{k}\rvert \ll m の成分だけからなる状態に限る。時間平均で振動項を落とした後の解の誤差の評価は原論文で確かめていない) | 行き先 近似の数理 第7章

対応の表

授業での書き方この章の形
出発点「各モードは調和振動子」と述べて aka_{\bm{k}} を導入L\mathcal L (5.2.1) から π=∂tϕ\pi=\partial_t\phi、正準交換関係 (5.2.6)
モードの演算子箱の aka_{\bm{k}}、[a, a†]=δkk′\left[a,\,a^\dagger\right]=\delta_{\bm{k}\bm{k}'}ak(V)a^{(V)}_{\bm{k}} (5.2.10)、連続では ak=Vak(V)a_{\bm{k}}=\sqrt Va^{(V)}_{\bm{k}}
零点エネルギー「定数なので捨てる」積の順序の任意性から正規順序を選ぶ(式 (5.2.18))
Bose 統計同種粒子の対称化を公準として要請[a†, a†]=0\left[a^\dagger,\,a^\dagger\right]=0 から自動的に出る
第二量子化波動関数を演算子に置き換えるSchrödinger 場の正準量子化(πψ=iψ∗\pi_\psi=\mathrm{i}\psi^*)
因果律扱わないことが多い交換子 (5.2.25) が空間的な2点で 00

木下の勉強ステータス

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