この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第5部 第6章 §5.6.7 ★★★ 位相の対称性とゲージ不変性を持つ汎関数1つから、Meissner 効果・磁束の量子・光子の質量・第二種超伝導が出る
この章で選んだものと出てきたもの
- 選んだもの:、、外場では 。
- 一様な解:、、。
- 変分:GL 方程式 (5.6.8)、自然境界条件 、、、。
- London・Meissner:、。磁束の量子 。
- Anderson–Higgs: で質量の項 、、自由度 。
- 、。界面エネルギーは で符号が変わる。、。
この章では、複素の秩序変数 とベクトルポテンシャル の自由エネルギー汎関数を選んだ。Landau 関数は位相の大域的な回転で不変で、勾配の項は局所的なゲージ変換で不変になるように最小結合の形で入れた。第3部第10章の Landau 理論に、第4部第6章の荷電粒子の運動エネルギーと第2部の電磁場のエネルギーを足したものである。
当てた道具は、 と についての変分と Noether の定理だった。 の変分から GL 方程式と、表面で電流が漏れない自然境界条件が出た。 の変分から Ampère の法則が出て、その源の電流は位相の対称性の Noether の電流と同じものだった。電流の保存は、大域的な対称性からも局所的なゲージ不変性の恒等式からも出る。
出てくるものは3つだった。第一に、振幅がそろった内部では電流が に比例し、 が回転を持たないことから London の第2式が出て、磁場は深さ で減衰する。 の1価性からは、穴を貫く磁束が の整数倍に限られることが出て、実験の が を決めた。第二に、位相を消すゲージを選ぶと、ゲージ不変な組み合わせ の2乗がProca 型の質量の項として残り、侵入長は光子の質量の逆数 になる。位相の自由度はゲージ場の縦の偏光になった。第三に、振幅の変わる長さ と の比 が界面エネルギーの符号を決め、 の物質は磁束量子の渦として磁場を受け入れる。その上限 は、線形化した GL 方程式が第4部第6章の Landau 準位の問題そのものであることから決まった。授業で仮定として置く London の第2式は、この章では汎関数の停留条件と の1価性から導かれる。
総合問題 薄い円筒の超伝導体と転移温度の振動 ★★★
オリジナル半径 、肉厚 、長さ の薄い円筒の超伝導体(, )に、軸方向の一様な磁場をかける。円筒の穴を貫く磁束を とし、肉が薄いので円筒の電流が作る磁場は無視して とする。肉の中では は一様とし、方位角を として ( は整数)と置く。対称ゲージで , である。
- (1) (使う道具:5.6.1節・5.6.3節/第4部第6章 の輪)勾配の項の密度が , となることを示せ。
- (2) (使う道具:5.6.1節/第4部第6章)各 で を選んで自由エネルギーを最小にすると、自由エネルギーは について周期 で変わることを示せ。第4部第6章の常伝導の輪の周期 と比べよ。
- (3) (使う道具:第3部第10章 の Landau 関数・5.6.5節)超伝導が現れる温度 が となることを示せ。ここで で、 である。
- (4) (使う道具:(2)(3)), , のとき(数値は仮のもの)、振動の磁場の周期と、 の最大の下がり幅、 での下がり幅を求めよ。
- (5) (使う道具:5.6.2節の電流/第4部第6章 の永久電流 )円筒を周回する全電流 が( は円筒全体の勾配の項のエネルギー)に等しいことを示せ。
解答
(1) なので、()。絶対値の2乗を で割って 。第4部第6章の輪の電子の準位 と同じ形である。
(2) 勾配の項は に比例するので、 に を足した が実効的な2次の係数になる。 なら最小は (体積あたり)で、自由エネルギーは が最大、すなわち が最小になる で最も低い。, で は変わらないので、 も自由エネルギーも について周期 を持つ。常伝導の輪では1個の電子の準位が周期 で変わったのに対し、ここでは周期が半分で、電荷 の対が位相をそろえていることの現れである。
(3) 超伝導が現れるのは が を切るときである。 を について解くと。両辺を で割って を使えば示す式になる。 も式 (5.6.27) から直ちに出る。 が の整数倍のとき下がり幅は 、半整数倍のとき最大になる。これを Little–Parks 効果と呼び、W. A. Little と R. D. Parks が測った(W. A. Little and R. D. Parks (1962), Phys. Rev. Lett. 9, 9)。
(4) 周期は 。最大の下がり幅は のときで 。 では で 。
(5) 式 (5.6.13) で なので 。一方、 を で微分すると、 から。第4部第6章で1個の電子の準位について を示したのと同じ関係が、巨視的な自由エネルギーについて成り立つ。これは (5.6.2節)を、 を一様に で動かす変分に当てはめたものである。
木下の勉強ステータス
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