この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
量子力学の様々な構成方法 第5部 第3章 §5.3.7 ★★★ 積は 積、交換子は Moyal 括弧、時間発展は Moyal 方程式に写り、 で古典の Liouville 方程式に戻る
指数関数の演算子 の積は、肩の交換子が数なので BCH の位相1つで閉じる。その位相を微分で書き、Fourier の重ね合わせで一般の演算子に広げると、積の Weyl 記号は 積 で与えられる。 積は結合的で可換でなく、積分の中では普通の積に戻せ、 と は「半分は掛け算、半分は微分」の微分演算子になる。交換子の記号は Moyal 括弧 で、von Neumann 方程式と Heisenberg 方程式はMoyal 方程式 と に両向きに同値に写る。
で Moyal 括弧は Poisson 括弧に、Moyal 方程式は Liouville 方程式に戻り、量子力学の2つの描像が古典力学の2つの書き方(Hamilton・Liouville)に並ぶ。2次以下のハミルトニアンでは時間発展は古典と厳密に一致し、共通例題③の波束の剪断もこの形で出る。それ以外では の補正が残り、 では古典の集団が位相のばらけで減衰したまま戻らないのに対し、量子では が復活する。固有状態は 、純粋状態は 、熱平衡は Bloch 方程式 で書け、調和振動子の熱平衡はこの方程式から共通例題①の と の形で厳密に出る。一般の では熱平衡の記号の 補正(Wigner–Kirkwood)が実数で の偶数次だけになる。負の値を取る が古典の確率と矛盾しない理由は 第5部第4章、共通例題①②の Wigner 関数は 第5部第5章で扱う。
総合問題 4次の非調和振動子を位相空間で読む ★★★
オリジナル()の1粒子を、位相空間の言葉で調べる。
- (1) (使う道具:この章の5.3.3節)Moyal 方程式を書き下し、右辺が の項で厳密に止まることを示せ。
- (2) (使う道具:5.3.3節・第2部第3章の Heisenberg 方程式)、、 を Moyal 括弧で求め、古典の Liouville 方程式から出る式と比べよ。
- (3) (使う道具:5.3.4節・第5部第2章の Gauss 関数の ) とし、 のときの の量子の補正と古典の項の比を で表し、 と で数値を出せ。
- (4) (使う道具:5.3.5節・第5部第1章の Wigner–Kirkwood)、 で、熱平衡の記号 から を数値で求め、古典の と厳密な値 と比べよ。
- (5) (使う道具:5.3.6節の例題 5.3.6・第5部第1章の基底エネルギー)固有状態で を示し、 の基底エネルギー から と を求めよ。
解答
(1) (5.3.11) で とすると 、、 なので
で厳密に止まる。 以降の項はすべて の5階以上の微分を含み、4次の多項式では 0 になる。
(2) 定理 5.3.5 (b) の後の式 を使う。、 は (5.3.9) の補正の項が消えるので
古典の集団でも同じ形 、 になる。 では の項のうち が残り、
古典では だけで、量子では が足される。例題 5.3.3 と同じく、違いは3次のモーメントから現れる。
(3) この では と が独立で、 は平均 ・分散 、 は平均 0・分散 。 なので古典の項は 、量子の補正は 。比の大きさは
で、 で 、 で である。 は振動の作用( を単位とした大きさ)の目安なので、作用が大きいほど補正は小さく、5.3.4節の見積もり と同じ向きになる。
(4) (5.3.16) で 、。 で積分すると なので
で数値積分すると (括弧の 1 だけ)、補正つきで 。厳密な値 に対し、古典は 、補正つきは のずれで、第5部第1章の表と同じ値になる。Kirkwood の位置表示から出した式と、Bloch 方程式の Weyl 記号から出した式が同じ を与えることの数値での確認である。
(5) 例題 5.3.6 から定常状態で 、よって 。 から 、。数値の対角化で求めた基底状態の がこの値に一致することを検算で確かめた。古典の周期運動でも時間平均で が成り立ち、ビリアル定理は2次以下でない でも括弧の形が古典と一致する例である( が2次なので)。
木下の勉強ステータス
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AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
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