この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第8章 §8.7 ★★★ Abbe の限界は「伝わる波・線形・事前の情報なし」の3つの前提の帰結で、前提を守れば と だけが動かせ、前提を外せば限界は消える。総合問題は 40 nm 離れた2つの蛍光分子を分ける
要点
- 横の波数 で光をモードに分けると、レンズはコヒーレント伝達関数 (半径 の円板)を掛けるフィルタで、像の強度は の波数しか持たない(定理 8.1)。限界の周期は 、。
- 露光装置では、液浸( を水の まで上げる)・位相シフトマスク( 次を瞳の両端に置く)・EUV(、Bragg の条件 の多層膜鏡)で限界そのものを動かし、多重露光は間に非線形の工程を挟む。線形の足し算では縞は細かくならない(式 (8.6))。
- 近接場は物体から の層の中のエバネッセント波を小さな開口で検出し、分解能は開口の大きさで決まる。透過率は で減る(式 (8.8))。
- 構造化照明は線形のまま限界を2倍にする。STED は2準位の誘導放出の飽和で応答を非線形にし、幅は と際限なく細くなる。1分子の位置決めは位置の精度 を Cramér–Rao の不等式から得る。
この章は、回折限界を1つの定理として述べ、その証明の3つの前提を数えることから始めた。露光装置の技術は前提を守ったまま と を動かす方法で、近接場は伝わる波という前提を、蛍光の超解像は線形と事前の情報という前提を外す方法だった。どの方法にも代償があり、近接場では透過する光が減り、STED では強い光で分子が退色し、位置決めでは1枚の図を撮るのに時間がかかる。第9章(第9章)では、この章で「コヒーレント」と「インコヒーレント」の両端だけを扱った照明の性質を、干渉の可視度とコヒーレンスの関数として正面から扱う。
総合問題 40 nm 離れた2つの蛍光分子を分ける ★★★
オリジナル細胞の中で 離れた2つの蛍光分子を光の顕微鏡で分けたい。蛍光の波長と STED 光の波長の違いを無視してどちらも とし、油浸の対物レンズ を使う。
- (1) 普通の蛍光顕微鏡の Rayleigh の間隔と、 が になる周期を求めよ。 間隔の2点の像の強度に、2点の間隔に対応する波数 の成分は残るか。(使う道具:第6章の Airy 円盤・第7章の光学伝達関数・8.1節)
- (2) 構造化照明で見える最小の周期を求め、 と比べよ。(使う道具:8.4節)
- (3) STED の実効の幅を にするのに要る を式 (8.10) で求めよ。(使う道具:8.4節)
- (4) 誘導放出の断面積を (仮定)とし、飽和フルエンス と、(3) の を求めよ。STED 光のパルスの間の自然放出を無視してよい条件を、蛍光の寿命 とパルスの長さで述べよ。(使う道具:8.4節の式 (8.9)・第1章の2準位系)
- (5) 1分子の位置決めで、位置の精度の分布の半値全幅(標準偏差の 倍)を 以下にするのに要る光子の数の下限を求めよ。(使う道具:8.4節の式 (8.11)・相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第1部第7章の Cramér–Rao の不等式)
解答
(1) Rayleigh の間隔は 、 が になる周期は である。波数 は の 倍で、定理 8.1 により像の強度のスペクトルにこの成分は無い。2点の像は、明るさ2倍の1点の像とほとんど区別できない(違いは の円板の中の成分にわずかに残るだけで、それは2点の間隔の大きさを表す成分ではない)。
(2) で、 の3倍近い。構造化照明では分けられない。
(3) で、 にするには 、 である。
(4) で、。 である。式 (8.9) はパルスの間に誘導放出だけが起きるとした式で、パルスの長さが より十分短ければ、パルスの間に自然放出で出る蛍光の割合(パルスの長さ の程度)が無視できる。誘導放出の速さ が自然放出の速さ を大きく上回ることが、2準位系を STED 光の側から飽和させるという意味である。
(5) ( を使う)。半値全幅を 以下にするには標準偏差 が要り、、つまり 個以上である。2つの分子を別々の時刻に光らせることが前提で、同時に光れば (1) と同じく分けられない。背景の光があると、要る光子の数はこれより多くなる。
木下の勉強ステータス
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