確認テストの解答
目次
- §12.1 仮説検定とは
- §12.2 仮説検定で使う用語
- §12.3 第1種の過誤と第2種の過誤
- §12.4 棄却域と採択域
- §12.5 両側検定と片側検定
- §12.6 母平均の検定(両側 t 検定)
- §12.7 母平均の検定(片側 t 検定)
- §12.8 対応のある2標本 t 検定
- §12.9 対応のない2標本 t 検定
- 木下の層
AI 生成・木下が未勉強
統計学の復習 第12章 §12.11
- 12.1-1 (a) 帰無仮説は、そのもとで統計量の分布が1つに決まる側に置く必要がある。μ=50 は μ の値を決めないので、棄却域の確率を計算することができない。さらに、示したい主張を H0 に置くと、標本を小さくするほど棄却されにくくなり、ずさんなデータほど主張が通る手続きになる。(b) 棄却されなかったときに言えるのは「データは μ=50 と矛盾するとはいえない」ことだけである。μ が 50 に近い別の値でも同じデータは十分起こりうるので、μ=50 が示されたことにはならない。
- 12.1-2 標準誤差は 4/25=0.8、zobs=(498.2−500)/0.8=−2.25 である。∣−2.25∣>1.960 なので H0 を棄却し、母平均は 500mL と異なると結論する。
- 12.1-3 P(X≥9)={(910)+(1010)}/210=11/1024=0.0107。0.0107<0.05 なので有意水準 5% では棄却し、0.0107>0.01 なので 1% では棄却しない。
- 12.1-4 P(∣Z∣>zα/2)=P(Z>zα/2)+P(Z<−zα/2)={1−Φ(zα/2)}+Φ(−zα/2) である。Φ(−z)=1−Φ(z) から第2項も 1−Φ(zα/2) に等しく、定義から 1−Φ(zα/2)=α/2 なので、合計は α である。
§12.2 仮説検定で使う用語
- 12.2-1 (a) 誤り。p 値は H0 が正しいという条件のもとでのデータの裾の確率で、H0 が正しい確率ではない。母数を定数とみる枠組みでは、H0 が正しい確率はそもそも定義されない。(b) 正しい。p 値が小さいほど、H0 のもとで観測値が珍しいことを表す。(c) 誤り。p 値を見てから α を決めると、第1種の過誤の確率が宣言した値で保証されなくなる。α はデータを見る前に決める。(d) 正しい。0.01<0.03<0.05 である。
- 12.2-2 両側は p=2P(Z≥1.8)=2×(1−0.96407)=0.0719。下側は p=P(Z≤−1.8)=1−Φ(1.8)=0.0359。
- 12.2-3 0.05×0.8+0.5×0.20.05×0.8=0.04+0.100.04=0.286。有意水準 5% で棄却しても、この設定では約 29% の確率で H0 が正しかったことになる。
- 12.2-4 0<u<1 とする。2{1−Φ(∣Z∣)}≤u⟺Φ(∣Z∣)≥1−u/2⟺∣Z∣≥zu/2 である(Φ は狭義に増加し、Φ(zu/2)=1−u/2)。確認テスト 12.1-4 と同じ計算で P(∣Z∣≥zu/2)=u なので、P(P≤u)=u となり、P の累積分布関数は U(0,1) のものに一致する。
§12.3 第1種の過誤と第2種の過誤
- 12.3-1 (a) 誤り。α は自分で決めた値で、n を変えても変わらない(n を増やすと β が小さくなる)。(b) 正しい。(c) 誤り。α は H0 が正しいとき、β は H1 が正しいときの確率で、条件が違う。(d) 正しい。
- 12.3-2 δ=2、z0.025=1.960 なので、式 (12.3) から β(202)=Φ(1.960−2)−Φ(−1.960−2)=Φ(−0.04)−Φ(−3.96)=0.4840−0.00004=0.484。片側の 0.361 より大きい。両側検定は α を左右に分けるので、上側の臨界値が 1.645 から 1.960 に上がり、上側へのずれを見逃しやすくなる。
- 12.3-3 (a) H0 が正しいのに棄却したので第1種の過誤。(b) H1 が正しいのに棄却しなかったので第2種の過誤。
- 12.3-4 (i) δ=(μ−μ0)n/σ は μ について増加し、Φ は増加関数なので、Φ(δ−zα) は μ について増加する。(ii) μ=μ0 で δ=0、Φ(−zα)=1−Φ(zα)=α。(iii) μ>μ0 なら δ=(μ−μ0)n/σ→∞ なので、Φ(δ−zα)→1。
§12.4 棄却域と採択域
- 12.4-1 標準誤差は 10/5=2、2.576×2=5.152 なので、棄却域は Xˉ<74.85 または Xˉ>85.15。
- 12.4-2 (a) 定理 12.5 から、区間の外の μ0=12, 16 は棄却され、区間に入る μ0=15 は棄却されない。(b) 分からない。1% の検定には 99% 区間が対応し、それは 95% 区間より広いので、12 を含むかどうかは 95% 区間だけからは決まらない。
- 12.4-3 X∼Bin(10,1/2) で、P(X≥9)=11/1024=0.0107、P(X≥8)=(45+10+1)/1024=56/1024=0.0547。k=8 では 0.05 を超えるので最小の k は 9 で、実際の棄却の確率は 0.0107 である。
- 12.4-4 e=tn−1(α/2)s/n と置く。棄却しないことは ∣tobs∣≤tn−1(α/2)、すなわち ∣xˉ−μ0∣≤e と同値である(両辺に正の数 s/n を掛けた)。これは定理 12.5 の証明と同じ変形で xˉ−e≤μ0≤xˉ+e と同値で、右辺の区間は第10章の t 分布による信頼係数 1−α の区間である。
§12.5 両側検定と片側検定
- 12.5-1 (a) H0:μ=350、H1:μ>350(上側)。(b) H0:μ=25.0、H1:μ=25.0(両側。どちらへのずれも問題になる)。(c) H0:μ=10、H1:μ>10(上側。苦情の主張を H1 に置く)。
- 12.5-2 xˉ>μ0 なら上側、xˉ<μ0 なら下側の検定をするので、棄却するのは Z>1.645 または Z<−1.645 のときである。確率は 0.05+0.05=0.10 で、宣言した 5% の2倍になる。
- 12.5-3 Z2>zα/22⟺∣Z∣>zα/2 なので、確認テスト 12.1-4 から確率は α。Z2∼χ12 なので χ12(α)=zα/22 で、χ12(0.01)=2.5762=6.635。
- 12.5-4 上側の対立仮説なので p=P(Z≥−2.1)=Φ(2.1)=0.982 で、H0 は棄却しない。xˉ は μ0 より大幅に小さいが、それは H1:μ>μ0 の証拠にならない。下側へのずれに関心があるなら、データを見る前にそれを対立仮説に入れておく必要がある。
§12.6 母平均の検定(両側 t 検定)
- 12.6-1 自由度は n−1=19、臨界値は ±2.093。z の臨界値 ±1.960 より外側にあり、S のぶれの分だけ棄却しにくい。
- 12.6-2 標準誤差は 4.0/4=1.0、tobs=(48.2−50)/1.0=−1.8。∣−1.8∣<2.131 なので H0 を棄却しない。
- 12.6-3 s=6.25=2.5、標準誤差は 2.5/4=0.625、tobs=−1.8/0.625=−2.88。∣−2.88∣>2.131 なので H0 を棄却する。6.25 を s と読むと、標準誤差は 1.5625、t=−1.152 で、棄却しないという逆の結論になる。
- 12.6-4 命題 12.3 (1) と同じ議論で、両側の p 値について p≤α⟺∣tobs∣≥tn−1(α/2) が成り立つ(p=2P(Tn−1≥∣tobs∣) は ∣tobs∣ について減少し、∣tobs∣=tn−1(α/2) でちょうど α)。確認テスト 12.4-4 から、後者は μ0 が t 区間の外(端点を含む)にあることと同値である。端点では等号の扱いだけが違い、連続分布ではその確率は 0 である。
§12.7 母平均の検定(片側 t 検定)
- 12.7-1 H0:μ=10.0、H1:μ<10.0 の下側検定。標準誤差は 1.5/5=0.3、tobs=(9.4−10.0)/0.3=−2.0。−2.0<−1.711 なので H0 を棄却し、基準を下回っていると結論する(p=0.028)。
- 12.7-2 T<−2.896。下側の片側なので α=0.01 をすべて左の裾に置き、α/2 にはしない。
- 12.7-3 1.753<2.0<2.131 なので、0.025<p<0.05(計算すると p=0.032)。p<0.05 なので有意水準 5% で棄却する。
- 12.7-4 標準誤差は 3.5/12=1.010、tobs=2.1/1.010=2.078。上側の片側検定では 2.078>1.796 で棄却し、両側検定では 2.078<2.201 で棄却しない。上側への関心をデータを見る前に決めていた場合に限り、片側の結論を採ることができる。
§12.8 対応のある2標本 t 検定
- 12.8-1 (a) 対応あり(同じ車で組ができる)。(b) 対応なし(別々の生徒で、組を作ることができない)。(c) 対応あり(双子の組で、遺伝や家庭環境の共通部分が差で消える)。
- 12.8-2 標準誤差は 1.5/10=0.474、tobs=1.2/0.474=2.53。2.53>2.262 なので H0 を棄却する。
- 12.8-3 H0:μD=0、H1:μD>0(前−後が正なら短くなった)。dˉ=10/5=2、偏差 1, −1, 2, −2, 0 の二乗和は 10、sd2=10/4=2.5、sd=1.581。tobs=2/(1.581/5)=2/0.7071=2.83>2.132 なので H0 を棄却し、短くなったと結論する。
- 12.8-4 異なる組は独立なので V[Dˉ]=V[D]/n=2σ2(1−ρ)/n。独立な2標本では V[Xˉ−Yˉ]=σ2/n+σ2/n=2σ2/n。比は 1−ρ で、ρ>0 なら 1 より小さいので、対応を使う方が分散も標準誤差(比は 1−ρ)も小さい。
§12.9 対応のない2標本 t 検定
- 12.9-1 sp2=(7×4.0+7×5.0)/14=4.5、標準誤差は 4.5×(1/8+1/8)=1.125=1.061、tobs=2.1/1.061=1.98。1.98<2.145 なので H0 を棄却しない。
- 12.9-2 n1=n2=n なら Sp2=(S12+S22)/2 なので、Sp2(1/n+1/n)=(S12+S22)/n=S12/n+S22/n となり、2つの統計量の分母が一致する。分子は同じなので T=TW。12.9-1 のデータでは s12/n1=0.5、s22/n2=0.625 で、ν∗=1.1252/{(0.52+0.6252)/7}=1.2656/0.09152=13.83。統計量は同じでも、自由度が 14 から 13.83 に下がる分だけ臨界値がわずかに大きくなる。
- 12.9-3 組の数は (24)=6。少なくとも1回棄却する確率は 1−0.956=0.265。
- 12.9-4 sp2=(4×16+24×1)/28=88/28=3.143、プールした標準誤差は 3.143×(1/5+1/25)=0.868。Welch の標準誤差は 16/5+1/25=3.24=1.8。プールした方は約半分である。プールした分散は大きい群の分散 1 に近い値になり、分散の大きい小さな群のぶれを過小に見積もる。標準誤差が小さすぎると ∣T∣ が大きく出て、H0 が正しいときに棄却する確率が α を超える。
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