この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第9章 §9.7 ★★★ 干渉計は散乱行列で、共振器は1つの減衰するモードで、縞の濃さは相関関数で書ける。総合問題は2つの縦モードのレーザーを共振器で1つに絞る
要点
- 損失の無いビームスプリッタの散乱行列はユニタリで(命題 9.1)、Mach–Zehnder と Michelson の2つの出口は足して入力になる逆向きの縞を出す(式 (9.2)・(9.4))。
- Fabry–Perot の透過は Airy 関数 (9.6) で、フィネスは 。共鳴の近くでは1つのモードの式 (9.8) に縮約でき、 の臨界結合で反射が消える(式 (9.10))。
- Michelson の縞の可視度は で、 の Fourier 変換がスペクトル である(定理 9.2)。
- 熱的な光源からの2点の相関は光源の強度分布の Fourier 変換で(定理 9.3)、一様な円盤では で消える。
この章では、干渉の現象を「どのモードの振幅を足すか」と「足す振幅どうしがどれだけ相関しているか」の2つに分けた。前者は散乱行列と共振器のモードの線形代数で、単色の光に対しては厳密に解ける。後者は光源の統計の性質で、時間の相関はスペクトルに、空間の相関は光源の形に、どちらも Fourier 変換でつながる。共振器を1つの減衰するモードとして書く式 (9.8) は、第4部(第22章)でレーザーの利得媒質を入れる出発点になり、 は第6部(第32章)で光子の統計 と並べて、古典の光と量子の光を区別する量になる。
総合問題 2つの縦モードで発振するレーザーを共振器で1つに絞る ★★★
オリジナル長さ の共振器を持つ波長 のレーザーが、隣り合う2つの縦モードで等しい強度で発振している。各モードの線幅(Lorentz 形の半値全幅)は とする。
- (1) この光を 50:50 の Michelson 干渉計に入れる。線幅を無視したとき、縞の可視度を2本の腕の光路差 の関数として求め、可視度が最初に になる と、再び に戻る を答えよ。(使う道具:9.3節・第1章の縦モードの間隔)
- (2) 一方のモードだけを通すため、長さ の損失の無い対称な Fabry–Perot 共振器をフィルタにし、一方のモードに共鳴させる。もう一方のモードの透過率を共鳴の透過率の パーセント以下にする鏡の反射率 の最小値と、そのときのフィネスと線幅(半値全幅・周波数)を求めよ。(使う道具:9.2節・第5章の縦モード)
- (3) (2) のフィルタを1つのモードの式で書き、 の Lorentz 形で、線幅ともう一方のモードの透過率を見積もって (2) の厳密な値と比べよ。差が出る理由を述べよ。(使う道具:9.2節の1つのモードの式・9.5節の札)
- (4) 実際の鏡は1枚あたり を吸収する。出口の鏡の透過率を に決めたとき、共鳴の透過率を最大にする入口の鏡の透過率 と、そのときの共鳴の透過率・反射率を、1つのモードの式で求めよ。 の場合と比べよ。(使う道具:9.2節の臨界結合)
- (5) フィルタを通した光を (1) の Michelson 干渉計に入れる。 での可視度を求めよ。フィルタの線幅がレーザーの線幅より広いとき、フィルタを通してもコヒーレンス長が変わらない理由を、Wiener–Khinchin の定理で説明せよ。(使う道具:定理 9.2・式 (9.15))
解答
(1) 縦モードの間隔は ()。例題 9.5 と同じ計算で なので、可視度は
最初に になるのは 、 に戻るのは である。光路差がレーザーの共振器の往復の長さに等しいと、2つのモードの位相差がちょうど 回って揃う。
(2) フィルタの は のちょうど 倍なので、もう一方のモードでの往復の位相のずれは である。式 (9.6) から条件は 、つまり 。 を について解くと
フィネスは (厳密には )、線幅は である。
(3) で、厳密な より パーセント小さい(例題 9.4 と同じ の桁の差)。もう一方のモードの透過率は Lorentz 形で パーセントで、厳密な パーセントより小さく出る。Lorentz 形は を で置き換えたもので、 では が より大きい。共鳴から 離れると、1つのモードへの縮約で捨てた隣の共鳴の影響(Airy 関数の周期性)が見えてくる。厳密な線幅から決めた を使っても、透過率は パーセントで パーセントに届かない。
(4) , で、共鳴の透過率 を最大にするのは臨界結合 、すなわち である。そのときの共鳴の透過率は 、反射率は である。 では透過率 、反射率 である。透過率は最適な点のまわりで について2次でしか変わらないので、対称な鏡でもほとんど損をしない。反射が になるのは臨界結合のときだけで、反射の谷を見ると結合が合っているかが分かる。(厳密な Airy 関数の では、臨界結合で 、対称で になる。)
(5) フィルタを通った光は一方のモードだけで、Lorentz 形の線幅 を持つ。式 (9.15) から可視度は で、 では である。(1) で だった光路差で、縞がほぼ完全に戻る。フィルタを通った光のスペクトルは、入る光のスペクトルにフィルタの透過率を掛けた である。Wiener–Khinchin の定理により はこのスペクトルの Fourier 変換なので、フィルタの線幅()がレーザーの線幅()より十分広ければ、通したモードの形は変わらず、コヒーレンス時間 もコヒーレンス長 も変わらない。フィルタは2つのモードの間の干渉((1) の可視度の周期的な消失)を取り除いただけで、1つのモードの中の位相の揺らぎは取り除かない。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ