この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
ハミルトニアンの選び方で固体を考える 第4部 第5章 §4.5.7 ★★ 浅い不純物準位は水素原子の縮尺を変えたもの、キャリア密度は電荷中性で決まる の帰結、pn 接合の整流は平らな と少数キャリアの注入の帰結である
この章では、結晶の に不純物1個の Coulomb ポテンシャルを足し、バンドの端の近くだけを残した。包絡線は有効質量 と比誘電率 で縮尺を変えた水素原子の方程式に従い、ドナーの結合エネルギーは の数 meV〜数十 meV、有効 Bohr 半径は数 nm〜10 nm になる。有効質量は 摂動で と書け、ギャップの小さい半導体ほど電子は軽い(4.5.1節)。不純物の準位の占有には、スピンの2状態に電子が1個しか入れないことから因子 2 が付き、 は電荷中性の条件で決まる(4.5.2節)。その結果、n 型の電子の密度は凍結・飽和・真性の3つの領域を持ち、室温を含む広い飽和の領域で になる。補償があると凍結の傾きが から に変わり、ドナーの密度が を超えると不純物バンドが金属になる(4.5.3節)。p 型と n 型をつなぐと、平衡で が平らになるためにバンドが内蔵電位の分だけ曲がり、空乏層ができる。電圧は障壁の高さを変え、少数キャリアの注入を 倍にするので、電流は Shockley の式 に従って整流され、光を当てると の起電力が出る(4.5.4節)。削ったのは、不純物の近くの細部と Si の谷の構造(1s 準位のずれ)、不純物どうしの相関、空乏層の端のぼやけ、再結合の微視的な過程である(4.5.5節)。これらは Hall 効果・赤外吸収・容量・電流の4つの測定で確かめられる(4.5.6節)。
次の章(第4部第6章)では、ギャップを越える光の吸収の形(直接遷移と間接遷移、吸収端)を扱う。この章の光起電力の を決めるのはその吸収である。pn 接合の空乏層とバンドの曲がりは、金属と酸化膜を半導体に重ねた MOS 構造でも同じ Poisson 方程式で現れ、第4部第9章でトランジスタの原理として扱う。薄い障壁を抜けるトンネルの確率の一般の扱いは 第4部第7章にある(高くドープした接合の帯から帯へのトンネル〔Esaki ダイオード〕そのものはこの巻では扱わない)。
総合問題 GaAs 型の半導体:ドナーから接合まで ★★★
オリジナルGaAs を模した半導体を考える。伝導帯の有効質量 、価電子帯の有効質量 、比誘電率 、ギャップ とし、温度は ()とする。()を使ってよい。ドナーの密度は とする。
- (1) 有効質量近似でドナーの結合エネルギー と有効 Bohr 半径 を求めよ。(使う道具:4.5.1節の式 (4.5.3))
- (2) と、 でイオン化しているドナーの割合を求めよ。(使う道具:4.5.2節の式 (4.5.7)・4.5.3節の式 (4.5.11))
- (3) 真性キャリア密度 と、この n 型の結晶の正孔の密度 を求めよ。(使う道具:第2部第7章の ・4.5.2節の質量作用の法則)
- (4) ドナーの平均の間隔 を と比べ、この結晶が絶対零度に冷やしたとき金属か絶縁体かを、Mott の判定 (4.5.15) で判断せよ。(使う道具:4.5.3節)
- (5) 電子の移動度を とし(与えられた値)、 の伝導度と抵抗率を求めよ。(使う道具:第4部第2章の2キャリアの伝導度 )
- (6) この n 型の結晶に、 の p 型を接合する。内蔵電位 を求め、式 (4.5.16) の第2の形 で同じ値になることを確かめよ。(使う道具:4.5.4節)
解答
(1) 、 である(例題 4.5.1)。
(2) である。 で 、 なので、式 (4.5.11) から である。ドナーの 99.4% がイオン化している。 が の5分の1しかないうえ、 が の しかないので、電子はほぼ全部伝導帯に出る。
(3) 、、 から である。正孔は で、 に平均 個しかない。ギャップが Si より 大きいだけで が3桁以上小さくなり、少数キャリアはほとんどいない。
(4) で、 の 倍である。 は Mott の判定の より小さい(臨界の密度 の 17 分の1)ので、包絡線の重なりは小さく、絶対零度では電子が各ドナーに局在した絶縁体である。室温で伝導が起きるのは、(2) のように電子が熱でドナーから伝導帯に出ているからである。
(5) は無視できるので 、抵抗率は である。
(6) 式 (4.5.16) の第1の形で である(n 側はイオン化の割合 0.9944 を入れた を使い、p 側はアクセプターが全部イオン化しているとした)。第2の形では、n 側で 、p 側で で、 と一致する。 はギャップより 小さく、その差は両側の とバンドの端の隙間である。2つの形が一致するのは、 を第1の形に入れると第2の形になるからである。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ