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Lie 括弧

2026年10月22日16分で読めますAI生成教科書『基礎理論』第13章 Lie 微分・流れ・対称性
目次
  1. 2つの流れを交互にたどる
  2. Lie 括弧の定義と成分
  3. 座標基底は可換になる
  4. 流れの可換性と Lie 括弧
  5. 回転の生成子の括弧
  6. 確認テスト
  7. 木下の層

AI 生成・木下が未勉強

物理のための微分幾何入門 第13章 §13.1 ★★ 2つの流れを交互にたどると閉じない。そのずれの主要部が Lie 括弧で、座標基底は必ず可換になる

第2章 §2.3 では、ベクトル場 XX から積分曲線をつなげて流れ ΦtX\Phi^X_t を作った。この章では、流れを使って2つのことを調べる。1つ目は、ベクトル場や計量や微分形式が流れに沿ってどう変わるかで、その変化率を Lie 微分と呼ぶ。2つ目は、流れで変わらない量(対称性)があるときに何が保存されるか、またその保存量が見えるような座標をどう作るかである。

道具は次の順に組み立てる。§13.1 で2つの流れを交互にたどったときのずれを測る Lie 括弧を定義し、§13.2 でそれを一般のテンソルの Lie 微分へ広げる。

§13.3 で計量を保つ流れ(Killing ベクトル)から測地線の保存量を出し、§13.4 で Lagrangian を保つ流れから保存量を出す(Noether の定理)。§13.5 では、対称性の流れを座標軸の1本に取り直す手順を示し、保存量の正体が循環座標の正準運動量であることを確かめる。

前の章から使う結果は次のものである。第2章の接ベクトル・押し出し f∗f_*・流れ、第3章 §3.4 の運動量が1形式であること、第3章 §3.5 の Lagrangian が接束の上の関数であること。

さらに第5章 §5.4 の運動エネルギーの計量と、第10章 §10.1 の測地線の方程式を使う。第12章からは外微分 d\mathrm{d} と内部積 ιX\iota_X、および引き戻しを使う。この章の結果は、第14章で相空間の流れ(Hamilton ベクトル場)と Poisson 括弧を扱うときにそのまま使う。

2つの流れを交互にたどる

平面の上で「横へ進む」流れと「縦へ進む」流れを交互にたどると、元の点に戻る。東へ1、北へ1、西へ1、南へ1と歩けば、出発点に戻るのと同じである。ところが、流れの速さが場所によって違うと、同じ操作で元の点に戻らなくなる。この戻らなさを測る量が Lie 括弧である。

まず記号を決める。ベクトル場 XX の流れを、第2章 §2.3 と同じく ΦtX\Phi^X_t と書く。流れ ΦtX\Phi^X_t は、各点をその点から出る積分曲線に沿って時間 tt だけ運ぶ写像である。第2章 §2.3 のとおり、流れは次の2つの性質を持つ。

ddtΦtX(p)=X(ΦtX(p)),ΦsX∘ΦtX=Φs+tX.(13.1)\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}\Phi^X_t(p)=X\bigl(\Phi^X_t(p)\bigr),\qquad \Phi^X_s\circ\Phi^X_t=\Phi^X_{s+t}.\tag{13.1}

ベクトル場は関数に方向微分として作用する(第2章 §2.1)。座標 xix^i での成分を XiX^i とすると、関数への作用は次の式になる。

Xf=Xi∂f∂xi.Xf=X^i\frac{\partial f}{\partial x^i}.

Lie 括弧の定義と成分

2つのベクトル場を続けて関数に作用させる。X(Yf)X(Yf) も Y(Xf)Y(Xf) も関数の2階微分を含むので、それぞれ単独ではベクトル場にならない。ところが差をとると2階微分が打ち消し、1階微分だけが残る。

定義 13.1(Lie 括弧)

ベクトル場 X,YX,Y に対し、関数 ff への作用が

[X,Y]f=X(Yf)−Y(Xf)[X,Y]f=X(Yf)-Y(Xf)

で与えられるものを、2つのベクトル場の Lie 括弧(交換子)と呼ぶ。

命題 13.2(Lie 括弧の成分)

[X,Y][X,Y] はベクトル場であり、座標成分は次の式で与えられる。

[X,Y]i=Xj∂Yi∂xj−Yj∂Xi∂xj.(13.2)[X,Y]^i=X^j\frac{\partial Y^i}{\partial x^j}-Y^j\frac{\partial X^i}{\partial x^j}.\tag{13.2}

証明

Yf=Yi∂ifYf=Y^i\partial_if に X=Xj∂jX=X^j\partial_j を作用させ、積の微分を使う。

X(Yf)=Xj(∂jYi) ∂if+XjYi ∂j∂if.X(Yf)=X^j(\partial_jY^i)\,\partial_if+X^jY^i\,\partial_j\partial_if.

2つのベクトル場を入れ替えた式を引く。

[X,Y]f=(Xj∂jYi−Yj∂jXi)∂if+(XjYi−YjXi)∂j∂if.[X,Y]f=\bigl(X^j\partial_jY^i-Y^j\partial_jX^i\bigr)\partial_if+\bigl(X^jY^i-Y^jX^i\bigr)\partial_j\partial_if.

最後の項は、添字について反対称な係数と対称な2階微分の和なので0になる。残りは1階微分の線形結合で、係数が (13.2) である。したがって [X,Y][X,Y] は方向微分、つまりベクトル場である。

定義から次の性質がすぐに出る。

命題 13.3(Lie 括弧の代数的な性質)

ベクトル場 X,Y,ZX,Y,Z と関数 ff について次が成り立つ。

  1. 反対称性:[X,Y]=−[Y,X][X,Y]=-[Y,X]。
  2. 双線形性:実数 a,ba,b について [aX+bY,Z]=a[X,Z]+b[Y,Z][aX+bY,Z]=a[X,Z]+b[Y,Z]。
  3. Leibniz 則:[X,fY]=f[X,Y]+(Xf)Y[X,fY]=f[X,Y]+(Xf)Y。
  4. Jacobi 恒等式:[X,[Y,Z]]+[Y,[Z,X]]+[Z,[X,Y]]=0[X,[Y,Z]]+[Y,[Z,X]]+[Z,[X,Y]]=0。
証明

(i) と (ii) は定義の式から明らかである。(iii) は確認テスト 13.1-1 で示す。

(iv) を示す。作用素として次のように展開できる。

[X,[Y,Z]]=XYZ−XZY−YZX+ZYX,[Y,[Z,X]]=YZX−YXZ−ZXY+XZY,[Z,[X,Y]]=ZXY−ZYX−XYZ+YXZ.\begin{aligned}[X,[Y,Z]]&=XYZ-XZY-YZX+ZYX,\\ [Y,[Z,X]]&=YZX-YXZ-ZXY+XZY,\\ [Z,[X,Y]]&=ZXY-ZYX-XYZ+YXZ.\end{aligned}

3つを足すと、12個の項が2つずつ符号を反対にして現れ、和は0になる。

座標基底は可換になる

座標基底 ∂i=∂/∂xi\partial_i=\partial/\partial x^i の成分は定数 δik\delta^k_i である。(13.2) の微分がすべて0になるので、次の式が成り立つ。

[∂i,∂j]=0.(13.3)[\partial_i,\partial_j]=0.\tag{13.3}

関数の言葉で言えば、偏微分の順序が交換できることにあたる。逆に、可換でない2つのベクトル場は、どんな座標を取っても2本の座標基底にはならない。この事実は §13.5 で座標を作るときの条件になる。

例

平面の極座標 (r,θ)(r,\theta) の座標基底 ∂r,∂θ\partial_r,\partial_\theta は、(13.3) により可換である。これを長さ1にそろえた正規直交枠を考える。

er^=∂r,eθ^=1r ∂θ.e_{\hat r}=\partial_r,\qquad e_{\hat\theta}=\frac1r\,\partial_\theta.

∂r\partial_r が係数 1/r1/r を微分するので、Lie 括弧は0にならない。

[er^,eθ^]=∂r ⁣(1r)∂θ=−1r2 ∂θ=−1r eθ^.[e_{\hat r},e_{\hat\theta}]=\partial_r\!\left(\frac1r\right)\partial_\theta=-\frac1{r^2}\,\partial_\theta=-\frac1r\,e_{\hat\theta}.

したがってこの正規直交枠は、どんな座標の座標基底にもならない。第5章 §5.3 で「極座標の基底は直交だが正規でない」と書いた事情を、Lie 括弧の側から言い直した形になる。

流れの可換性と Lie 括弧

Lie 括弧は、冒頭の「交互にたどると閉じない」ずれと次のように結び付く。

定理 13.4(流れの交換子)

点 pp から出て、次の順に4本の流れをたどる。

  1. XX の流れで時間 tt。
  2. YY の流れで時間 tt。
  3. XX の流れで時間 −t-t。
  4. YY の流れで時間 −t-t。

到着点を ψt(p)\psi_t(p) と書く。

ψt(p)=Φ−tY∘Φ−tX∘ΦtY∘ΦtX(p).\psi_t(p)=\Phi^Y_{-t}\circ\Phi^X_{-t}\circ\Phi^Y_t\circ\Phi^X_t(p).

このとき任意の関数 ff について次の式が成り立つ。

f(ψt(p))=f(p)+t2 ([X,Y]f)(p)+O(t3).(13.4)f\bigl(\psi_t(p)\bigr)=f(p)+t^2\,\bigl([X,Y]f\bigr)(p)+\mathcal{O}(t^3).\tag{13.4}

つまり、4本の流れでできる「平行四辺形」は閉じず、すき間の主要部は t2[X,Y](p)t^2[X,Y](p) である。

証明

写像 FF による関数の引き戻しを F∗f=f∘FF^*f=f\circ F と書く。(13.1) を2回使うと、次の2式が成り立つ。

ddtf(ΦtX(q))=(Xf)(ΦtX(q)),d2dt2f(ΦtX(q))=(XXf)(ΦtX(q)).\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d} t}f(\Phi^X_t(q))=(Xf)(\Phi^X_t(q)),\qquad \frac{\mathrm{d}^2}{\mathrm{d} t^2}f(\Phi^X_t(q))=(XXf)(\Phi^X_t(q)).

したがって作用素として、時間について2次まで次の展開が成り立つ。

(ΦtX)∗=1+tX+t22X2+O(t3).(\Phi^X_t)^*=1+tX+\tfrac{t^2}{2}X^2+\mathcal{O}(t^3).

合成写像の引き戻しは順序が逆になる((F∘G)∗=G∗F∗(F\circ G)^*=G^*F^*)。

ψt∗=(ΦtX)∗(ΦtY)∗(Φ−tX)∗(Φ−tY)∗.\psi_t^*=(\Phi^X_t)^*(\Phi^Y_t)^*(\Phi^X_{-t})^*(\Phi^Y_{-t})^*.

4つの因子を2次まで展開して掛ける。1次の項は X+Y−X−Y=0X+Y-X-Y=0 で消える。

2次の項は、各因子の2次の項と、異なる2つの因子の1次の項の積とに分かれる。各因子の2次の項の和は次のとおりである。

12X2+12Y2+12X2+12Y2=X2+Y2.\tfrac12X^2+\tfrac12Y^2+\tfrac12X^2+\tfrac12Y^2=X^2+Y^2.

異なる2因子の1次の項の積は、左の因子を左に置いて6通りある。

XY−X2−XY−YX−Y2+XY=XY−YX−X2−Y2.XY-X^2-XY-YX-Y^2+XY=XY-YX-X^2-Y^2.

2つを足すと XY−YXXY-YX が残る。これを関数に作用させて点 pp で評価すれば (13.4) になる。

系 13.5

すべての時刻で流れが可換なら [X,Y]=0[X,Y]=0 である。ここで可換とは、次の式がすべての s,ts,t で成り立つことをいう。

ΦsX∘ΦtY=ΦtY∘ΦsX.\Phi^X_s\circ\Phi^Y_t=\Phi^Y_t\circ\Phi^X_s.

証明

流れが可換なら、ψt=Φ−tY∘ΦtY∘Φ−tX∘ΦtX\psi_t=\Phi^Y_{-t}\circ\Phi^Y_t\circ\Phi^X_{-t}\circ\Phi^X_t は恒等写像になる。(13.4) の2次の係数が0なので、すべての関数とすべての点で [X,Y]f=0[X,Y]f=0 となる。

逆向きの主張「[X,Y]=0[X,Y]=0 なら流れは可換」も成り立つ。その証明には Lie 微分が要るので、§13.2 の定理 13.9 で示す。

図

図 13.1 X=∂xX=\partial_x(青)と Y=x ∂yY=x\,\partial_y(赤)の流れを交互にたどる(t=0.6t=0.6)。灰色の矢印は YY の大きさで、xx が大きいほど長い。右の辺を上る距離 (1+t)t(1+t)t が左の辺を下る距離 tt より長いので、到着点は出発点の t2t^2 だけ上にずれる。このずれは t2[X,Y]=t2∂yt^2[X,Y]=t^2\partial_y に等しい(例題 13.1)。

例題 13.1 閉じない平行四辺形 ★★

オリジナル平面のベクトル場 X=∂xX=\partial_x と Y=x ∂yY=x\,\partial_y を考える。

  1. 2つの流れ ΦtX\Phi^X_t と ΦtY\Phi^Y_t を具体的に求めよ。
  2. 点 p=(1,0)p=(1,0) から定理 13.4 の順に4本の流れをたどる。到着点を時間の式で正確に求めよ。
  3. (13.2) で [X,Y][X,Y] を計算し、(2) の結果が (13.4) と合うことを確かめよ。
解答

(1) X=∂xX=\partial_x の積分曲線は、次の連立方程式の解である。

x˙=1,y˙=0,よってΦtX(x,y)=(x+t,  y).\dot x=1,\qquad \dot y=0,\qquad\text{よって}\qquad \Phi^X_t(x,y)=(x+t,\;y).

Y=x ∂yY=x\,\partial_y の積分曲線は、次の連立方程式の解である。

x˙=0,y˙=x,よってΦtY(x,y)=(x,  y+xt).\dot x=0,\qquad \dot y=x,\qquad\text{よって}\qquad \Phi^Y_t(x,y)=(x,\;y+xt).

横の座標が一定なので、縦の座標はその値の速さで一定に増える。

(2) 4本を順にたどる。

(1,0)→ ΦtX (1+t,  0)→ ΦtY (1+t,  (1+t)t)→ Φ−tX (1,  (1+t)t)→ Φ−tY (1,  (1+t)t−t)=(1,  t2).\begin{aligned}(1,0)&\xrightarrow{\ \Phi^X_t\ }(1+t,\;0)\xrightarrow{\ \Phi^Y_t\ }\bigl(1+t,\;(1+t)t\bigr)\\ &\xrightarrow{\ \Phi^X_{-t}\ }\bigl(1,\;(1+t)t\bigr)\xrightarrow{\ \Phi^Y_{-t}\ }\bigl(1,\;(1+t)t-t\bigr)=(1,\;t^2).\end{aligned}

2本目の流れは横の座標が 1+t1+t の位置を、同じ値の速さで上る。4本目は横の座標が1の位置を、速さ1で下りる。上った距離と下りた距離の差 t2t^2 が、すき間として残る。

(3) 成分は X=(1,0)X=(1,0)、Y=(0,x)Y=(0,x) である。XX の成分は定数なので、(13.2) の第2項は0になる。

[X,Y]x=Xj∂jYx=0,[X,Y]y=Xj∂jYy=∂x(x)=1.[X,Y]^x=X^j\partial_jY^x=0,\qquad [X,Y]^y=X^j\partial_jY^y=\partial_x(x)=1.

よって [X,Y]=∂y[X,Y]=\partial_y である。(13.4) で f=yf=y とおくと、右辺は次のようになる。

y(ψt(p))=0+t2⋅1+O(t3).y(\psi_t(p))=0+t^2\cdot1+\mathcal{O}(t^3).

(2) の正確な値 t2t^2 と一致し、この例では3次以上の項がちょうど0である。

回転の生成子の括弧

3次元空間の座標軸まわりの回転を、反時計回りを正として生成するベクトル場を次のように書く。

Rx=y ∂z−z ∂y,Ry=z ∂x−x ∂z,Rz=x ∂y−y ∂x.(13.5)R_x=y\,\partial_z-z\,\partial_y,\qquad R_y=z\,\partial_x-x\,\partial_z,\qquad R_z=x\,\partial_y-y\,\partial_x.\tag{13.5}

たとえば RzR_z の流れは、鉛直の軸まわりに角 tt だけ回す回転である。極座標で書くと Rz=∂θR_z=\partial_\theta になる(確認テスト 13.1-3)。(13.2) で括弧を計算すると、次の関係が出る(確認テスト 13.1-3)。

[Rx,Ry]=−Rz,[Ry,Rz]=−Rx,[Rz,Rx]=−Ry.(13.6)[R_x,R_y]=-R_z,\qquad [R_y,R_z]=-R_x,\qquad [R_z,R_x]=-R_y.\tag{13.6}

右辺に負号がつく理由は、線形なベクトル場の一般の性質にある。

命題 13.6(線形なベクトル場の括弧)

nn 次正方行列 AA に対し、次の成分で定まるベクトル場を考える。

XAi=Aijxj.X_A^i=A_{ij}x^j.

このとき次の式が成り立つ。

[XA,XB]=X−[A,B],[A,B]=AB−BA.[X_A,X_B]=X_{-[A,B]},\qquad [A,B]=AB-BA.

証明

(13.2) に代入する。∂j(Bikxk)=Bij\partial_j(B_{ik}x^k)=B_{ij} を使う。

[XA,XB]i=Ajkxk Bij−Bjkxk Aij=(BA−AB)ikxk.[X_A,X_B]^i=A_{jk}x^k\,B_{ij}-B_{jk}x^k\,A_{ij}=(BA-AB)_{ik}x^k.

右辺は行列 BA−AB=−[A,B]BA-AB=-[A,B] の作るベクトル場の成分である。

RzR_z は次の行列 AzA_z の作るベクトル場である。

Az=(0−10100000).A_z=\begin{pmatrix}0&-1&0\\1&0&0\\0&0&0\end{pmatrix}.

流れは行列の指数関数 etAz\mathrm{e}^{tA_z} で与えられる。回転行列の生成子は [Ax,Ay]=Az[A_x,A_y]=A_z を満たすので、命題 13.6 から (13.6) の負号が出る。量子力学の角運動量演算子は L^i=−iℏRi\hat L_i=-\mathrm{i}\hbar R_i で、これを使うと (13.6) は次の形になる。

[L^x,L^y]=(−iℏ)2[Rx,Ry]=ℏ2Rz=iℏL^z.[\hat L_x,\hat L_y]=(-\mathrm{i}\hbar)^2[R_x,R_y]=\hbar^2R_z=\mathrm{i}\hbar\hat L_z.

量子力学でおなじみの交換関係は、回転の流れが可換でないこと(定理 13.4)を作用素の言葉で書いたものである。

確認テスト

オリジナル

  1. 13.1-1 Leibniz 則 [X,fY]=f[X,Y]+(Xf)Y[X,fY]=f[X,Y]+(Xf)Y を、関数 gg に作用させて示せ。
  2. 13.1-2 平面の拡大 D=x ∂x+y ∂yD=x\,\partial_x+y\,\partial_y と回転 R=x ∂y−y ∂xR=x\,\partial_y-y\,\partial_x の括弧を計算せよ。また2つの流れを具体的に書き、結果が流れの性質と合うことを確かめよ。
  3. 13.1-3 (13.5) の Ry,RzR_y,R_z について [Ry,Rz]=−Rx[R_y,R_z]=-R_x を成分で計算せよ。また、水平な平面の上で RzR_z を極座標に書き直すと ∂θ\partial_\theta になることを示せ。
  4. 13.1-4 X=∂xX=\partial_x と Y=ex∂yY=\mathrm{e}^x\partial_y を考える。原点から定理 13.4 の順に流れをたどった到着点を、時間の式で正確に求めよ。その縦の座標を時間で展開し、(13.4) と合うことを確かめよ。

木下の勉強ステータス

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