この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第15章 §15.7 ★★★ 異方性は対称な実の感受率テンソル、偏光は2成分の複素ベクトル、波長板は Poincaré 球の回転、閉じた道の位相は立体角の半分。総合問題は 板の向きで光を曲げる幾何学的な位相の回折格子
要点
- 損失が無く磁場の無い媒質の感受率は対称な実のテンソルで、主軸を持つ。 の1次の項は等方的な媒質では旋光性 だけで、往復で打ち消し合う(式 (15.3)・(15.5))。
- 決まった向きの平面波は、屈折率楕円体の断面の楕円の半軸を向く2つの直線偏光に分かれる。一軸性では で、異常光線は walk-off 角 だけ斜めにエネルギーを運ぶ(式 (15.10)・(15.11))。
- 偏光は Jones ベクトル、素子は2×2 の行列で、Stokes パラメータは 。Poincaré 球は Bloch 球と同じ球で、波長板は進相軸のまわりの角 の回転、部分偏光は密度行列と同じ形のコヒーレンシー行列(式 (15.20)・(15.22))。
- 閉じた道に付く Pancharatnam の位相は で、Berry 位相と同じ式。 板は円偏光に の幾何学的な位相を付ける(式 (15.24)・(15.25))。
この章は、第10章で1つの数として扱った を3×3 のテンソルに広げ、平面波の2つの偏光を1つの2成分の複素ベクトルにまとめた。2成分の複素ベクトルは2準位系の状態と同じ数学の対象なので、偏光の光学は2準位系の量子力学の言葉にそのまま翻訳できる。波長板は Rabi 回転、偏光子は射影測定、部分偏光は混合状態、Pancharatnam の位相は Berry 位相に当たる。この対応は第19章(第19章)の Bloch 球の上の Rabi 振動で、光と原子の側を入れ替えてもう一度使う。磁場で に反対称な成分が入ると固有モードは円偏光になり、旋光性と違って往復で打ち消し合わない。これは第16章の Faraday 効果で扱う。電場で を変える Pockels 効果は、波長板の位相差 を電圧で変える素子になる(第16章)。光子1個の偏光は量子ビットそのもので、 を基底とした測定と波長板による回転は、相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第3部第5章 の Bell の不等式の実験で使われる。
総合問題 板の向きで光を曲げる ★★★
オリジナル複屈折 の一軸性の結晶で作った波長板と、波長 の光を考える( の波長依存性は無視する)。円偏光の記号は式 (15.13) の とする。
- (1) 0次の 板と 板の厚さを求めよ。(使う道具:15.3節・第10章 の平面波の位相 )
- (2) 進相軸が の 板の Jones 行列 (15.16) を導き、向き と の2枚を続けて通すと、行列の積が回転子 になることを示せ。(使う道具:15.3節)
- (3) の光が (2) の2枚を通ると、偏光を変えずに位相 だけを受けることを示せ。この位相を、Poincaré 球の上の道が囲む立体角から説明せよ。(使う道具:15.4節・15.5節・解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第4部第9章 の Berry 位相)
- (4) 板の進相軸の向きを、板の上の位置 とともに と変えた膜(周期 で軸が 回る)に、 の平面波を垂直に入れる。出てくる光の位相の分布を求め、光が曲がる角度と向きを答えよ。 を入れたらどうなるか。(使う道具:15.5節の式 (15.25)・第6章 の回折)
- (5) (4) の膜を、設計と違う波長 の光で使う。位相差 はいくらになるか。 を入れたとき、曲がる光と曲がらずに進む光の割合を求めよ。(使う道具:15.3節・15.4節)
解答
(1) から、 板は 、 板は 。
(2) 式 (15.15) に を入れると、 の成分は
で、式 (15.16) になる。2枚の積は、、 と書いて
ただし 。2回の折り返しは、2つの鏡の角の2倍の回転である。
(3) なので、 で 。偏光は のままで、位相 だけが付く。式 (15.25) で確かめると、1枚目で 、2枚目で で、合わせて である。Poincaré 球の上では、1枚目は北極から経度 の子午線に沿って南極へ、2枚目は南極から経度 の子午線に沿って北極へ戻る。2つの子午線の経度の差は で、閉じた道は開き角 の月形を囲み、立体角は である。どちらの板の中でも回転軸が状態と直交しているので動的な位相は で、位相は になる。 は2枚の 板の行列 に1枚あたり1つずつ含まれる共通の因子 の積 で打ち消され、 によって変わる部分 が残る。 を 増やすと立体角は 増え、位相は 減る。
(4) 式 (15.25) から、位置 を通った光は になる。出てくる光は螺旋度 の円偏光で、位相が について一定の傾き を持つ。これは横の波数 の平面波で、第6章の言葉では、位相の傾きを持つ開口の Fraunhofer 回折の中心が の向きにずれる。 で、 だけ の向きに曲がる。 を入れると位相は で、出てくる光は になり、 の向きに 曲がる。厚さが一様な膜なのに、光の螺旋度によって逆の向きに曲がり、直線偏光を入れると2つの円偏光に分かれる。
(5) で は の 板なので、。Poincaré 球の上では、北極の が赤道の軸のまわりに だけ回るので、南極 との重なりは 、北極に残る重なりは である。 に移った は位相 を受けて 曲がる。 に残った の振幅は 倍に共通の位相が付くだけで によらないので、曲がらずにまっすぐ進む。曲がる角度は板の向きの模様(周期 )だけで決まって になり、位相差のずれは曲がる光の割合だけを変える。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ