この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第17章 §17.7 ★★★ 非線形光学は非調和振動子の摂動と結合波方程式で書け、効率は位相整合によって決まる。強い場では摂動に代わって、古典的な電子の軌道によって光子のエネルギーの上限が決まる。総合問題は擬似位相整合の結晶で緑の光を作る
要点
第3部は、第10章で線形な応答 を置き、第11章から第16章で振動子の模型・因果律・金属・境界・異方性・外場による変化を見てきた。この章はその前提の線形性を外し、同じ振動子にばねの非調和性を足すだけで、新しい周波数の光が生まれることを示した。2次の過程の効率は、物質の性質の の大きさよりも、波の位相をそろえられるかどうか(位相整合)によって決まり、位相整合は第11章の分散と第15章の複屈折の問題に帰着する。パラメトリック増幅を量子化すると、第33章(第33章)の光子対と第31章(第31章)のスクイーズド光になる。自己位相変調と Kerr レンズは、第23章(第23章)でモード同期のパルスを短くする道具として再び現れる。第4部からは、物質の模型を振動子から2準位系に替え、共鳴の近くの強い光で起こる飽和と Rabi 振動(第19章、第19章)を扱う。そこでは光の強さを測る比が から Rabi 周波数と線幅の比に替わる。
総合問題 擬似位相整合の結晶で緑の光を作る ★★★
オリジナル反転対称でない強誘電体の結晶の屈折率を、紫外の共鳴1つの Sellmeier の式 、、 で表す(偏光は基本波と第二高調波で同じ)。この結晶の を とし、波長 、パワー の連続発振の光を、長さ の結晶で に変換する。
- (1) 、 を求め、コヒーレンス長 と擬似位相整合の周期 を求めよ。(使う道具:第11章 の Sellmeier の式・17.3節)
- (2) ガウスビームのくびれを結晶の中央に置き、Rayleigh 長が結晶の半分 になるように集光する。くびれの半径 と中心の強度 を求めよ。(使う道具:第4章 の )
- (3) ビームの半径が結晶の中で のまま変わらないとみなし、各点の強度に式 (17.10) を当てて断面で積分し、第二高調波のパワー を求めよ。擬似位相整合の を使う。(使う道具:17.3節・17.2節)
- (4) 毎秒生まれる緑の光子の数と、それに使われる基本波の光子の数を求め、基本波の減らない近似が使えるか判断せよ。(使う道具:17.2節の Manley–Rowe の関係・17.5節の札)
- (5) 結晶の長さを 倍にし、(2) と同じ規則で集光し直すと、 は何倍になるか。平面波の と違う理由を述べよ。(使う道具:(2)(3)・第4章)
解答
(1) で 、。 で 、。式 (17.11) から 、。紫外の共鳴が近いので分散が大きく、 は数 になる。
(2) から 。中心の強度は 。
(3) 式 (17.10) を 、 と書く。Gauss 型の断面 では なので、
、 を入れて 、効率 。第二高調波の断面は基本波の2乗なので半径が に細くなる。
(4) 緑の光子のエネルギーは なので、毎秒 個生まれる。Manley–Rowe の関係から、基本波の光子はその2倍の 個が毎秒使われる(基本波の光子は毎秒 個入る)。効率 に対し、札の相対誤差 は なので、基本波の減らない近似は使える。
(5) を保つと は に比例するので、 は に比例し、 倍の になる。平面波では長さを2倍にすると 倍になるが、集光したビームでは長い結晶ほど Rayleigh 長を長く取るためにビームを太くしなければならず、強度が で下がる分だけ得が減る。回折(第4章)があるので、集光で強度を上げることと相互作用の長さを長く取ることは両立しない。
木下の勉強ステータス
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