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この章のまとめ

2026年10月15日9分で読めますAI生成教科書『虎の巻』第30章 つなぎ:場の量子化と光子

AI 生成・木下が未勉強

光学と量子エレクトロニクス 第30章 §30.7 ★★★ モードの複素振幅を a^\hat a に置き換えると光子・真空の揺らぎ・放出の n+1n+1 が出る。総合問題はマイクロ波の共振器の中の1個の原子で、熱の光子が真空 Rabi 振動に混ざる様子を数える

要点

  • 場の演算子:E^=i∑ℏωk/(2ε0V) eks(a^ksei(k⋅r−ωkt)−h.c.)\hat{\bm{E}}=\mathrm{i}\sum\sqrt{\hbar\omega_k/(2\varepsilon_0V)}\,\bm{e}_{\bm{k}s}(\hat a_{\bm{k}s}\mathrm{e}^{\mathrm{i}(\bm{k}\cdot\bm{r}-\omega_kt)}-\mathrm{h.c.})、H^F=∑ℏω(a^†a^+12)\hat H_{\mathrm F}=\sum\hbar\omega(\hat a^\dagger\hat a+\frac12)(式 (30.4)・(30.6))。
  • 光子1個の電場 Eph=ℏω/(2ε0Vm)E_{\mathrm{ph}}=\sqrt{\hbar\omega/(2\varepsilon_0V_{\mathrm m})}、Vm=1/max⁡∣u∣2V_{\mathrm m}=1/\max\lvert \bm{u}\rvert ^2(式 (30.9))。
  • 直交位相成分 [X^1, X^2]=i/2\left[\hat X_1,\,\hat X_2\right]=\mathrm{i}/2、ΔX1ΔX2≥14\Delta X_1\Delta X_2\ge\frac14。光子数の状態は ⟨E^⟩=0\langle \hat E \rangle =0、⟨E^2⟩=Eph2(2n+1)\langle \hat E^2 \rangle =E_{\mathrm{ph}}^2(2n+1) で位相を持たない(式 (30.12)・(30.14))。
  • 真空の揺らぎ SE(ω)=ℏω3/(2π2ε0c3)S_E(\omega)=\hbar\omega^3/(2\pi^2\varepsilon_0c^3)、エネルギー密度は ℏω3π2c3(nB+12)\frac{\hbar\omega^3}{\pi^2c^3}(n_{\mathrm B}+\frac12)。検出器は正規順序 ⟨E^(−)E^(+)⟩\langle \hat E^{(-)}\hat E^{(+)} \rangle に応じ、真空を数えない(式 (30.15)・(30.16))。
  • 結合 ℏg0(σ+a^+σ−a^†)\hbar g_0(\sigma_+\hat a+\sigma_-\hat a^\dagger)、g0=dEph/ℏg_0=dE_{\mathrm{ph}}/\hbar。吸収 n\sqrt n、放出 n+1\sqrt{n+1}、Rabi Ωn=2g0n+1\Omega_n=2g_0\sqrt{n+1}。+1+1 が自然放出(式 (30.18)・(30.19)・(30.20))。

この章は、解析力学から様々な理論分野を組み立てるで済ませた場の量子化を、量子光学で使う形に書き直した。手順は、古典の場をモードに分け、各モードの複素振幅を a^\hat a に置き換えるだけで、近似を含まない。その結果、第4・5部で古典の関数だった場の振幅 E0E_0 は 2Ephn2E_{\mathrm{ph}}\sqrt n に、Rabi 周波数 Ω\Omega は 2g0n+12g_0\sqrt{n+1} に置き換わる。光子が多いモードでは2つの扱いは一致し、違いが出るのは光子が0個か数個のモードである。真空にも各モードに光子半個分のエネルギーが残り、その揺らぎは検出器には数えられないが、原子の準位のずれと自然放出として観測される。

第31章では、光子数が揺らぎ位相の決まった状態(コヒーレント状態)がレーザー光を表すことと、直交位相成分の揺らぎを片方だけ真空より小さくしたスクイーズド状態を扱う。第32章では正規順序の相関 g(2)g^{(2)} で光子の数え方の統計を、第34章では式 (30.18) の Jaynes–Cummings の模型と、すべてのモードの和から自然放出の速さを導く。

総合問題 マイクロ波の共振器の中の1個の原子と熱の光子 ★★★

オリジナル超伝導の鏡で作った Gauss 型の定在波のモード(角周波数 ω/2π=51.1 GHz\omega/2\pi=51.1\,\mathrm{GHz}、鏡の間隔 L=2.70 cmL=2.70\,\mathrm{cm}、ビームの半径 w0=6.00 mmw_0=6.00\,\mathrm{mm})を温度 T=0.800 KT=0.800\,\mathrm K に冷やす。このモードと共鳴する2準位原子(双極子の行列要素の大きさ d=1250 ea0d=1250\,ea_0、与えられた値として使う)を励起状態 ∣e⟩| e \rangle に準備し、モードの腹に置く。

  1. (1) モードの体積 VmV_{\mathrm m} と、腹での光子1個の電場 EphE_{\mathrm{ph}} を求めよ。(使う道具:30.1節の式 (30.9)・例題 30.1・第4章 のガウスビーム)
  2. (2) このモードの熱の光子数の平均 nBn_{\mathrm B} を求め、腹での電場の2乗平均の平方根が、真空の値の何倍かを答えよ。(使う道具:30.2節の式 (30.14)・第1章・解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第5部第3章)
  3. (3) 結合定数 g0/2πg_0/2\pi と、光子数 n=0,1,2n=0,1,2 のときの Rabi 周波数 Ωn/2π\Omega_n/2\pi を求めよ。(使う道具:30.4節の式 (30.18)・(30.20)・第18章)
  4. (4) モードの光子数が熱平衡の幾何分布にあるとき、時刻 t=π/(2g0)t=\pi/(2g_0)(真空だけなら原子が完全に下へ落ちる時刻)での原子の励起の確率 PeP_e を求めよ。その値のうち n=1n=1 の項の寄与はいくらか。(使う道具:30.4節・例題 30.4)
  5. (5) この共振器の縦モードの FSR を求め、g0/2πg_0/2\pi との比から、1つのモードに絞る近似が使えることを確かめよ。(使う道具:30.5節・第5章)
解答

(1) 例題 30.1 (2) と同じ数値で、Vm=πw02L/4=7.63×10−7 m3V_{\mathrm m}=\pi w_0^2L/4=7.63\times10^{-7}\,\mathrm{m^3}、Eph=1.58×10−3 V m−1E_{\mathrm{ph}}=1.58\times10^{-3}\,\mathrm{V\,m^{-1}}。

(2) x=ℏω/(kBT)=3.39×10−23/(1.381×10−23×0.800)=3.07x=\hbar\omega/( k_{\mathrm B} T)=3.39\times10^{-23}/(1.381\times10^{-23}\times0.800)=3.07 で、nB=1/(e3.07−1)=0.0489n_{\mathrm B}=1/(\mathrm{e}^{3.07}-1)=0.0489。腹での電場は E^=iEph(a^e−iωt−h.c.)\hat E=\mathrm{i} E_{\mathrm{ph}}(\hat a\mathrm{e}^{-\mathrm{i}\omega t}-\mathrm{h.c.}) で、熱平衡の状態での ⟨E^2⟩\langle \hat E^2 \rangle は式 (30.14) を幾何分布で平均して Eph2(2nB+1)E_{\mathrm{ph}}^2(2n_{\mathrm B}+1) になる。真空の値 EphE_{\mathrm{ph}} との比は 2nB+1=1.048\sqrt{2n_{\mathrm B}+1}=1.048 で、この温度では場の揺らぎのほとんどが真空の揺らぎである。

(3) d=1250×1.602×10−19×5.292×10−11=1.06×10−26 C md=1250\times1.602\times10^{-19}\times5.292\times10^{-11}=1.06\times10^{-26}\,\mathrm{C\,m}、g0=dEph/ℏ=1.59×105 s−1g_0=dE_{\mathrm{ph}}/\hbar=1.59\times10^5\,\mathrm{s^{-1}}、g0/2π=25.3 kHzg_0/2\pi=25.3\,\mathrm{kHz}。Ωn/2π=2(g0/2π)n+1\Omega_n/2\pi=2(g_0/2\pi)\sqrt{n+1} は n=0,1,2n=0,1,2 で 50.6 kHz50.6\,\mathrm{kHz}、71.6 kHz71.6\,\mathrm{kHz}、87.7 kHz87.7\,\mathrm{kHz} で、比は 1:2:31:\sqrt2:\sqrt3。

(4) 光子数 nn の成分では Pe=cos⁡2(g0n+1 t)P_e=\cos^2(g_0\sqrt{n+1}\,t) なので、t=π/(2g0)t=\pi/(2g_0) では

Pe=∑n=0∞(1−q)qncos⁡2(π2n+1),q=nB1+nB=0.0466.P_e=\sum_{n=0}^\infty(1-q)q^n\cos^2\Bigl(\frac\pi2\sqrt{n+1}\Bigr),\qquad q=\frac{n_{\mathrm B}}{1+n_{\mathrm B}}=0.0466 .

n=0n=0 の項は cos⁡2(π/2)=0\cos^2(\pi/2)=0。n=1n=1 の項は p(1)=(1−q)q=0.0445p(1)=(1-q)q=0.0445 と cos⁡2(π/2)=0.367\cos^2(\pi/\sqrt2)=0.367 の積で 0.01630.0163。n≥2n\ge2 まで足すと Pe=0.0181P_e=0.0181 になる。真空だけなら原子はこの時刻に必ず基底状態にあるが、熱の光子が5%混ざっているために、1.8%1.8\% の確率で励起状態に残る。n+1\sqrt{n+1} が整数の比にならないので、異なる nn の振動は同じ時刻にそろわない。

(5) FSR=c/(2L)=5.55 GHz\mathrm{FSR}=c/(2L)=5.55\,\mathrm{GHz}。g0/2π=25.3 kHzg_0/2\pi=25.3\,\mathrm{kHz} との比は 2.19×1052.19\times10^5 で、隣の縦モードへの結合の影響は (3) の振動に比べて無視できる。1つのモードに絞る近似(30.5節の札)の条件を満たす。

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