この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第2部 第3章 §2.3.8 ★★★ 固有時を作用に選ぶだけで、運動量・エネルギー・4元運動量・質量殻・保存則が第1部の道具から順に出る
この章で選んだのは、作用を世界線の固有時に を掛けたもの である。 という形は、第1部第5章の Galilei 変換の議論を Lorentz 変換に替えた要請( が全微分だけ変わること)と、遅い極限で Newton 力学に戻ることから一通りに決まった(命題 2.3.2)。
この に第1部の道具を当てると、Euler–Lagrange 方程式から正準運動量 が、Legendre 変換からエネルギー が出た。 の中の運動に関係しない定数 は では静止エネルギー になり、質量の和が変わる反応(重陽子の結合)で測ることができる。 が速度について狭義の凸関数なので、まっすぐな世界線は作用の最小点、つまり固有時の最大点である。
作用を任意の径数 で書くと、 と は4元運動量 にまとまり、 に共役な正準運動量は になった。径数を取り替える自由度があるため は恒等的に で、運動の情報は質量殻の拘束 に移る。Noether の定理を当てると、時空の並進からは4元運動量の保存が、ブーストからはエネルギーの重心の等速運動が出た。保存する の長さ は不変量で、反応のしきい値を決める。力が働く場合は に や を足せばよく、運動方程式は左辺を に替えた Newton の式になった。
総合問題 一様な力の中の相対論的粒子を Hamilton–Jacobi 方程式まで ★★★
オリジナル質量 の粒子が1次元で一様な力 を受けて動く。Lagrangian を とし、 で , とする。
- (1) (使う道具:2.3.3節・第1部第7章)正準運動量 と Hamiltonian を求めよ。
- (2) (使う道具:第1部第8章)Hamilton 方程式を書き、初期条件のもとで解いて式 (2.3.20) を再現せよ。
- (3) (使う道具:第1部第10章・2.3.5節) は によるので は保存しない。空間の並進 で が だけ変わることを使い、Noether の保存量を求めよ。
- (4) (使う道具:第1部第13章) として Hamilton の特性関数 の微分 を書き、 から世界線を求めよ。初期条件から と を決め、(2) と一致することを確かめよ。
- (5) (使う道具:2.3.1節) として、地上の時刻 年()までに粒子の時計が刻む固有時 、そのときの速さ、進んだ距離(光年)を求めよ。
解答
(1) 。 を で書くと
(2) 、。 から で、
で、式 (2.3.20) と一致する。
(3) で なので , 。Noether の保存量は 。(2) の解では で確かに一定である。 そのものは保存しないが、力による運動量の増加 を差し引いた量が保存する。 も によらないので保存し、 である。
(4) から
で微分してから で積分すると
2乗して 。 で , なので 、 から 。よって で、 となり (2) と一致する。世界線は双曲線である。
(5) 、 なので
、 で、 年。速さは 。距離は で、光年に直すと 光年。地上の1年のあいだに粒子の時計は約 年遅れる。
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