この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
光学と量子エレクトロニクス 第11章 §11.7 ★★★ 分散は振動子の和、密な媒質では局所場で閉じる。群屈折率と遅い光も同じ から出る。総合問題は紫外の共鳴1つでガラスの色収差とパルスの遅れを出す
要点
この章は、第10章で与えられた関数として扱った を、物質を振動子の集まりとみなすモデルから計算した。屈折率・吸収・群速度・残留線の帯・遅い光は、どれも同じ1つの式 (11.9)(とその2振動子版 (11.16))の実部と虚部の性質である。例題 11.3 で見た「屈折率の振れは吸収の高さで決まる」という関係は、Lorentz 振動子に限らず因果律から成り立ち、第12章(第12章)の Kramers–Kronig の関係と総和則になる。(ばねの無い自由電子)とおくと式 (11.9) は金属の Drude の式になり、第13章(第13章)ではこの式で金属の色を説明する。第25章(第25章)では、同じ分極率 から原子を捕まえる双極子力のポテンシャルが決まる。固体のバンドがあって初めて言える光学応答(バンド間遷移・励起子)は ハミルトニアンの選び方で固体を考える 第4部第6章 に送る。
総合問題 紫外の共鳴1つでガラスの分散を読む ★★★
オリジナルあるガラスを、真空中の波長 ()に共鳴を1つ持つ Lorentz 振動子の集まり(振動子強度 、減衰は無視)とみなし、局所場は Lorentz の局所場 (11.7) とする。このガラスの d 線()の屈折率は である。F 線を 、C 線を とする。
- (1) 屈折率が に従うことを示せ。(使う道具:11.2節・11.3節・第10章 の )
- (2) から を求め、局所場でずれた共鳴の波長 を出せ。(使う道具:11.3節の式 (11.9))
- (3) 、 と Abbe 数 を求め、このガラスで作った d 線の焦点距離 の薄いレンズの、F 線と C 線の焦点距離の差を求めよ。(使う道具:第2章 の薄レンズの屈折力・第3章 の色収差)
- (4) d 線の群屈折率 を求め、厚さ の板を通るパルスの包絡線が、位相に比べてどれだけ遅れるか答えよ。(使う道具:11.4節)
- (5) 同じ のまま局所場を無視すると、 はいくらになるか。結果を11.5節の局所場の札と合わせて述べよ。(使う道具:11.1節・11.5節)
解答
(1) 原子1個の分極率は なので、 である。透明な範囲では第10章のとおり で、Clausius–Mossotti の関係 (11.8) の左辺が になる。
(2) とおくと で、(1) は 。d 線で 、左辺は なので
式 (11.9) から 、 で、。局所場は吸収の線を 長い波長へずらす。
(3) (1) を 、 と解いて、F 線()で 、C 線()で 。 である。薄いレンズの屈折力は に比例する(第2章)ので、、すなわち
( のまま計算すると で、差は の2次の項である。)青い光の焦点が赤い光より レンズに近い。第3章の色消しは、この差を の違う2枚のガラスで打ち消す設計である。
(4) (1) を微分して を求めると(数値微分でもよい)。板の通過時間は位相が 、包絡線が で、包絡線は 遅れる。N-BK7(例題 11.5、 で )より大きいのは、波長が短く、共鳴が近いからである。
(5) 局所場を無視すると 、 になり、 が と、局所場を入れた より 小さい。固体の密度では が に比べて小さくないので、局所場の補正は屈折率の値そのものを変える。逆に、実測の に合わせて を選び直せば、局所場の有無は共鳴の位置のずれ((2) の )として現れるだけで、可視の分散の形からは区別しにくい。局所場は C 型の近似で、近くの双極子の場を とおいたことの正しさは、このガラスが立方対称の格子でない以上、この模型の中では評価できない(11.5節の札)。それを確かめるには、密度を変えたときの屈折率を測る。
木下の勉強ステータス
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