この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第1部 第5章 §1.5.7 ★★★ の3つの部分の根拠を分けた。 は対称性、 は Newton の運動方程式、停留は量子力学
粒子の力学では を選ぶ。運動エネルギーの形 は、空間と時間の一様性・空間の等方性で を に絞り、Galilei 変換で が時間の全微分だけ変わることを要求すると決まる。Lorentz 変換を要求すると同じ手順で になり、 で に戻る。 の符号と形は対称性からは出ず、Euler–Lagrange 方程式が Newton の運動方程式 になるように選ぶ。 では力の向きが逆になる。運動方程式が同じになる Lagrangian には、全体の定数倍と、座標と時刻の関数の全微分を足す自由度がある。作用は座標によらない数なので、Euler–Lagrange 方程式は一般化座標を取り替えても形が変わらず、 を新しい座標で書くだけで運動方程式が得られる。真の経路は作用の停留点で、短い時間では最小点だが、調和振動子では半周期の焦点を越えると鞍点になる。停留が条件になる理由は、経路積分で の位相がそろうのが停留点の近くだけであることにある。授業で習う d'Alembert の原理からの導出は、Newton の運動方程式を一般化座標の向きへ射影したもので、同じ方程式に行き着く。エネルギー は の Legendre 変換 として現れ、その扱いは 第1部第7章・第1部第8章で続ける。拘束のある系(振り子の糸・斜面)は、次の章(第1部第6章)で未定乗数を使って扱う。
この章の結果
- 。Euler–Lagrange 方程式は 。
- 座標の取り替え で 。 を書き直すだけでよい。
- の運動方程式は と同じ。
- 一様性・等方性・Galilei 変換から自由粒子は 。 は対称性からは出ない。
- 真の経路は停留点で、最初の焦点までは最小点。調和振動子では 。
総合問題 ばねでつないだ2つの質点を作用で読む ★★★
オリジナルなめらかな直線上に質量 , の質点があり、自然長 ・ばね定数 のばねでつながれている。位置を , ()とする。数値が要るところでは 、、 とする。
- (1) (使う道具:1.5.1節)この系の を書け。
- (2) (使う道具:1.5.2節・第1部第2章)重心 ()と相対座標 に取り替え、()となることを示せ。
- (3) (使う道具:1.5.3節・第1部第4章) と の Euler–Lagrange 方程式を書き、相対運動の角振動数 を数値で求めよ。
- (4) (使う道具:1.5.4節)両方の質点を一様な速度 で動く系から見る変換 で、 が時間の全微分だけ変わることを示し、その関数 を求めよ。
- (5) (使う道具:1.5.5節・第1部第3章の Wirtinger の不等式)相対座標を とし、 とする。真の経路 が相対運動の作用の最小点であるような の範囲を求めよ。 のとき、向き での作用の値を求め、最小点でないことを確かめよ。
- (6) (使う道具:1.5.6節・第1部第7章) を , で書き、運動方程式の上で となることを示せ。
解答
(1) 。
(2) 逆に解くと 、。速度も同じ形なので
交差項は消え、 の係数は 。ばねの伸びは なので、示す式を得る。命題 1.5.2 により、この の Euler–Lagrange 方程式を解けば元の座標の運動方程式を解いたことになる。
(3) について から 。 について 。重心は等速直線運動をし、相対座標は角振動数 で振動する。 なので 。
(4) 速度が と変わり、ばねの伸び は変わらない。
である。変わるのは重心の運動エネルギーだけで、相対運動の は変わらない。
(5) 相対運動の作用は で、 のまわりの展開そのものである。Wirtinger の不等式から、 なら で正になり、 は最小点である。 なので、範囲は 。 で を入れると、 から
で負になる。 は焦点 を越えているので、静止した真の経路は鞍点である。
(6) で、 である。 を時間で微分し、 と書くと
括弧は Euler–Lagrange 方程式で 、 は時刻をあらわに含まないので 。よって で、力学的エネルギーが保存する。時刻をあらわに含まないことが保存の理由であることは、第1部第10章で時間の並進に Noether の定理を当てて見直す。
木下の勉強ステータス
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