この章のまとめ
AI 生成・木下が未勉強
解析力学から様々な理論分野を組み立てる 第5部 第1章 §5.1.7 ★★★ は虚時間 の時間発展。経路の幅 が古典極限を、経路のつなぎ替えが量子統計を、虚時間の周期が詳細つり合いを決める
この章では、第3部のカノニカル分布を量子力学の密度行列 に替えた。von Neumann 方程式の定常解のうち加法的なものとしてこの形が選ばれ、自由エネルギーの汎関数 は で最小になり、差は である。ここから、交換しない演算子を含む系にも使える Peierls–Bogoliubov の不等式が出る。当てた道具は、 を虚数の時刻 の時間発展とみなす読み方で、 は周期 の閉じた経路についての Euclid 作用 の経路積分になる。経路の重心のまわりの揺らぎは の大きさで、高温ではこれが小さく古典の に戻り、最初の補正は である。同種の粒子では入れ替えた経路が長い輪につながり、輪の長さについての和が Bose 分布と Fermi 分布、理想量子気体の状態方程式 を与える。虚時間の周期は KMS 条件として相関関数に現れ、詳細つり合いと量子の揺動散逸定理を与える。古典の統計力学で手で入れた と は、どちらも から出る。
この章の結果
- 、、。、。
- 、、、Matsubara 角振動数 。
- (自由粒子)、、。
- 、、。
- 、。
この章で開いたまま残したものは3つある。第一は、場の自由度を無限個の振動子として量子化し、その熱平均として黒体放射と Debye の比熱を出すことで、第5部第2章・第3章で扱う(第5部第2章・第5部第3章)。第二は、相互作用のある量子多体系の平均場(超伝導の BCS 理論・Ginzburg–Landau 理論)で、第5部第6章で扱う(第5部第6章)。第三は、経路積分 (5.1.12) を場に広げた虚時間の場の理論で、くりこみ群(第5部第11章)と Hawking 放射(第5部第12章)で使う。量子相対エントロピーの性質は情報の巻で詳しく扱う(相対エントロピーから情報と物理を組み立てる 第3部第2章)。
総合問題 量子の振動子を熱浴に入れる ★★★
オリジナル質量 、角振動数 の1次元調和振動子 が温度 の熱浴に接している。数値は , ()で求めよ。
- (1) (使う道具:5.1.1節/第4部第4章), , , を の関数で書き、数値を求めよ。
- (2) (使う道具:5.1.3節/第3部第6章) の厳密な値と、Wigner–Kirkwood の補正 、その次の項まで含めた値を比べよ。
- (3) (使う道具:5.1.5節/第3部第9章) を、揺動散逸定理(例題 5.1.5)と、 の についての微分 の2通りで求め、一致を確かめよ。
- (4) (使う道具:5.1.1節/第3部第5章・第4部第9章)熱浴から切り離した振動子の を十分ゆっくり に変える。終わりの状態は温度 のカノニカル分布で、 であることを示せ。 と はどう変わるか。
- (5) (使う道具:5.1.1節の定理 5.1.3/第3部第7章) に ()を足す。試しの で Peierls–Bogoliubov の上界を作り、 について最小にせよ。数値の対角化で求めた厳密な と比べよ。
解答
(1) 準位 の和から 、、、。 で 、、、。 は だけの関数である。
(2) 古典は で、厳密な差は 。 の補正は (差 )、次の項 まで含めると (差 )。 でも展開がよく合うのは、 の についての級数の収束半径が ( の零点 まで)で、 がその十分内側にあるためである。
(3) 例題 5.1.5 から 。もう一方は、 と から で一致する。古典の より 大きい。揺らぎ(左)と、外から を変えたときの自由エネルギーの応答(右)が同じ量を与えるのは、揺動散逸定理の静的な形である。
(4) 量子の断熱定理により、ゆっくりした変化では各準位 の占有確率 が保たれる(第4部第9章)。はじめ で、終わりの準位の間隔は なので、 と書くには とすればよい。終わりの状態は温度 のカノニカル分布である。 は変わらず、 は だけの関数なので のまま変わらない。 は に比例して2倍の になる。第3部第5章の古典の断熱不変量 と同じ結論で、量子では が保たれることがその中身である(第3部第5章)。
(5) 試しの状態での平均は 、(Gauss 状態)なので、
である。数値で最小にすると 、。 を振動子の基底 150 個で対角化した厳密な値は (基底状態 )で、上界は ()だけ高い。 のまま を足しただけの1次の摂動 に比べて、ばねを硬くした試しの方がはるかに良い。4次の項は粒子を中心に押し込めるので、実効的なばねが硬くなる()。第3部第7章では同じ形の変分を古典の系で行った。ここでは と が交換しないため に零点の揺らぎが入るが、同じ不等式を量子の系のまま使ってよいことを定理 5.1.3 が保証している。
木下の勉強ステータス
木下はまだこの記事を勉強していません。
AI(Claude)が書いた教材を、木下が勉強しながら公開しています。式と数値は検算していますが、誤りが残っているかもしれません。誤りのご指摘・削除のご依頼をいただければ直します。 連絡先:support@tecktom.com
← AI生成教科書『虎の巻』の記事一覧へ